3.3 (歴代の鉄道用)レールの種類について1st wrote in 1999.12.24 / last update at 2004.11.06
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古レールの刻印に見られる鉄道用レールの種類(断面規格)の表示方法は、単位重量と断面形状(狭義の断面規格)の組み合せによるものが一般的です。ただし、「60lbs
ASCE」(一部分の抜粋)と刻印されている場合などは、前半の単位重量の標記と、後半の断面形状の規格が分かち書きとなっており、別々の刻印の構成要素と見える場合もありますが、整理の都合上、これらを一括して断面規格として扱うこととします。
ここでは、筆者の調査経験も加えて、『レールの趣味的研究序説〔補遺〕,〔再補・上〕,〔再補・下〕』へのレビューとして整理を行ないました。 |
目次| レールの種類(大形状,達第623号,明記〔略号,数字,SEC ???〕,断面形状)|| 単位重量 | レールの長さ | |
3.3.1 レールの種類古レールの断面規格(断面形状)の分類には、(1) 明らかに形状の違うものがあります。このうち、(3) については、いくつかの表示方法があり、 (3-a) 数字+略号で明記されるものといったものがあります。 |
(1) 明らかに形状の違うもの現在、普通に鉄道用レールとしてイメージするものは、底が平たくて、車輪のあたる頭部が塊のような形状をしているものだと思いますが、これは、平底レール(flatt bottom rail)と呼ばれているものてず。日本では、平底レールも含め、以下のような形状のものが使用されてきました。このうち溝付きレールは、架線柱などに再利用されたレールが多数残っています。 |
名 称 | 特 徴 | 解 説 | 備 考 |
---|---|---|---|
平底レール・
普通レール |
底が平らなレール | 普通のレール | ↓
達623号 |
双頭レール | レールの両側がレール頭部となっており両側が使用可能 | 鉄道草創期に
日本でも使用 |
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橋形レール | 逆U字形をしたレール | ||
段付きレール・
ステップレール |
レールの頭部に車輪のフランジ用の段が付いている | 路面電車の線
路に用いられ たレール |
下の写真
参照 |
ミゾレール・
溝付きレール・ 溝型護輪レール |
レールの頭部に車輪のフランジ用の溝が付いている | 下の写真
参照 |
|
ハイティー
(HT) レール
|
レール頭部は、フランジ用の段や溝は無く、普通レールと同様の形状となっている。他の路面電車用レールのように、敷石のある箇所で使用するために背を高くしたレール | 下の写真
参照 |
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楔形レール | 頭部の下側が狭まった楔形の形状をしている | 一部の鋼索鉄
道(ケーブル カー)で使用 |
下の写真
参照 |
ラックレール | 線路中央に設ける歯車(ラック)状のレール | 特に急勾配な
区間で用いら れた |
写真は左右反転↓ | ||
↑段付きレールの断面
(東武太田駅)
|
↑溝付きレールの断面
(浅間神社,東京)
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↑HTレールの断面
(筆者所持品,広島電鉄)
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(準備中) | (準備中) | |
↑楔形レールの断面(筆者
所持品,御岳登山鉄道)
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↑平底レールの断面
(筆者所持品,南千住駅)
|
↑双頭レールの断面
(筆者所持品,出所不明)
|
以下の分類と解説は、主として平底レール(+双頭レール)のものとなります。 |
(2) 整理の都合上、名付けられたもの達第623号初期の日本における鉄道用レールの規格は、鉄道会社(というより、各鉄道会社が採用したレール製造社)ごとに様々な規格のものが入り乱れており、これらの鉄道会社の国有化を機にレールなど(継ぎ目板や犬釘なども含まれる)について整理・分類することが必要となったため、1909(明治42)年7月12日付けで出されたのが、鉄道院達第623号『軌条及付属品呼称ノ件』とされています(参考『レールの趣味的研究序説〔補遺〕』)。古レールを研究する場合、その断面規格が現在の国内の規格(例えば、日本工業規格)に残っていないことが多いので、その分類にあたっては、この達第623号を踏襲することが慣習となっています。この区別は、レールに刻印されている略号や数字,セクション番号により判別が付くこともありますが、断面定規を当てて計測してみないと解らないことも多いです。 以下の表は、『レールの趣味的研究序説〔補遺〕』の表-1をもとに『同序説〔再補・上〕,〔再補・下〕』,『鐵道院 軌條及附属品圖 明治42年11月」に寄せて』も参考に再構成したものです。このうち、100ポンド (50kg) レールについては1930(昭和5)年1月6日付けの工回4461号の分類を整理(『鉄道80年のあゆみ』も参照した)して、表に追加しました。また、別種とした分捕形レールは『鐵道院 軌條及附属品圖』から加えました。 |
種別 | 達623号の
規格名 |
敷設路線 | 判明している
規格の標記(の例) |
備 考 | |
---|---|---|---|---|---|
工回
4461 号 |
100
ポ ン ド |
第1種甲
第1種乙 第3種 |
PS 断面
1種甲は長さ10.058m (33foot) 1種乙は長さ11.887m (39foot) 3種は長さ12.0m |
||
第2種 | TENNESSEE の 10025 | RE 断面 | |||
第1類 | 75ポンド | 局線 | ASCE 断面
(断面形状に断面図あり) |
||
第2類 | 70
ポ ン ド |
第1種 | 日本 | ウェブまわりの形状は60ポンド第2種と同じ | |
第2種 | 局線 | ASCE 断面 | |||
第3類 | 60
ポ ン ド |
第1種
第6種 第8種 |
局線など
山陽 京都 |
BARROW の SEC
166
CAMMELL の SEC131, MOS BAY の SEC 316 |
初期の平底レールの規格。
錬鉄製60ポンドレールと同形。実際は61.5ポンド。 60ポンド第6種は、第1種に類似 (曲率半径が若干違う) (断面形状に断面図あり) |
第2種 | 局線 | 八幡製鉄所の 60B
CARNEGIE の 60I ILLINOIS の 6009 MARYLAND の 6 |
1900〜1910年頃使用
(断面形状に断面図あり) |
||
第3種 | 局線 | ASCE 断面
60ポンド第3種,第4種と第7種はボルト穴に違い。 (断面形状に断面図あり) |
|||
第4種 | 岩越など | BARROW の SEC
525
CAMMELL の SEC605 LORAIN の 279 |
|||
第7種 | 九州 | MARYLAND の 244 | |||
第5種
第9種 |
山陽・豊州
阪鶴 |
STK,HOSHIU
発注の
CARNEGIE 1896年製 ? UNION の1922年製 CARNEGIE の 60R ILLINOIS の 6015 |
60ポンド第5種は、第9種とほとんど同じ | ||
第4類 | 56ポンド | 豊州 | |||
第5類 | 50
ポ ン ド |
第1種
第4種 |
紀和など
讃岐 |
CAMMELL の SEC550
ILLINOISの5005,5006 MARYLAND の 129 |
ASCE 断面 |
第2種 | 関西 | CAMMELLのSEC421A | |||
第3種 | 参宮 | BARROW の SEC 380 | |||
第5種 | 播但 | CAMMELL の SEC467 | 50ポンド第5種と第7種はボルト穴に違い | ||
第7種 | 九州 | CAMMELL の SEC465 | |||
第6種 | 筑豊興業 | BARROW の SEC 206 | |||
第8種
第9種 |
総武・房総
七尾 |
CAMMELL の SEC461 | 50ポンド第8種と第9種はボルト穴に違い | ||
第10種 | 九州 | CAMMELL の SEC471 | 非常に背の高いレール
実際は48.984ポンド |
||
第6類 | 45
ポ ン ド |
第1種 | 北官 | CAMMELL の SEC537 | 46.5ポンド |
第2種
第6種 |
北官
山陽 |
CAMMELL の SEC490 | |||
第3種
第4種 |
北官 | CAMMELL の SEC553 | ASCE 断面。45ポンド第3種と第4種はボルト穴に違い | ||
第5種 | 北炭 | ||||
第7類 | 40ポンド | 讃岐 | |||
第8類 | 双頭軌条 | 局線 | CAMMELL の SEC 104 | ||
別種 | ? 67.5ポンド | 分捕 | ?MARYLAND の 179
?LACKAWANNAの672 |
?東支鉄道のレール |
(3) 刻印として明記されているもの(3-a) 数字+略号で標記されているもの鉄道用レールの種類(断面形状)のうち、略号(アルファベットなど)で表示されているもののリストです。 |
標記の例 | 説 明 |
---|---|
?? | 2桁のアラビア数字のみ記されているものは、単位重量のみが標記されているものです。単位重量に対して、断面形状が一義的に決まってしまう場合などは、断面形状を示す略号が省略されてしまうようです。例えば新幹線用のTレールの60kgレールなどが該当します。 |
????,
????? |
→ コードナンバー |
??A | 単位重量(この場合は、kg/m)の表示と組み合わされ、30A
もしくは、37A と刻印されます。JIS E 1101:2001『普通レール及び分岐器類用特殊レール』の、30kg
レール,37kg レールの断面の規格で、ともに ASCE 断面と同一のもののようです。Aの略号についても、ASCEの先頭の文字の略と思われます。
ただし、官営八幡製鉄の初期のレール(1905〜1901年製など)では、『鉄道趣味の拡がり (VIII)』に紹介されている論文によると、もともと、Fig.(付図)A,Bとして示されていた断面形状に対応する文字を刻印として入れたものだそうで、A断面とされたものが後に決められた ASCE 断面であったことは意識外のことのようです。 |
??AS | オーストラリア製に見られるものは、オーストラリア規格(Australian Standards ?)の意味となります。 |
??-AS | アメリカのベツレヘムスチール系の製鉄所のレールでは、下記の ASCE 規格の略号として使用される(→ コードナンバー) |
60B | 官営八幡製鉄の初期のレール(1916〜1905年製,1905〜1901年製)に標記されています。単位重量(この場合は、lbs
/ yd)の60と組み合せて用いられ、60ポンド第2種という断面規格を示しています。
『鉄道趣味の拡がり (VIII)』に紹介されている論文によると、もともと、Fig.(付図)A,Bとして示されていた断面形状に対応する文字を刻印として入れたものだそうで、60ポンド第2種だから 60B という訳ではないようです。 |
??BS | アメリカのベツレヘムスチール系の製鉄所製を示す略号が日本にあるものでは一般的ですが、英国規格(British Standards)の意味で用いられることもあります。 |
60I | CARNEGIE 製のレールに単位重量を示す60(lbs/yd)と組み合わせて「60 I」("I" はアルファベットの「アイ」)と標記されています。断面形状は60ポンド第2種と同一です(『レールの趣味的研究序説〔補遺〕』)。 |
??N | 戦後日本のレールの規格。「従来より、高さを高くして,断面二次モーメントが大きい(『鉄道工学ハンドブック』より)」レールとのこと。また、『レールの趣味的研究序説〔上〕』によれば、1961年(昭和36年)に制定されたとのことです。
JIS E 1101:2001『普通レール及び分岐器類用特殊レール』で断面形状が決められており、「40N」と「50N」があります(40と50は単位重量 (kg/m))。 (断面形状に断面図あり) |
50PS
100PS |
ペンシルバニヤ鉄道の独自の規格。50kgNレールが登場するまで、50kg(100ポンド)レールの主要な規格でした。『鉄道80年のあゆみ』には、「ペンシルバニヤシステム」と書かれており、PSはその頭文字のようです。
(断面形状に断面図あり) |
60R | CARNEGIE 製のレールに単位重量を示す60(lbs/yd)と組み合わせて「60 R」と標記されています。断面形状は60ポンド第5種と同一とのことです(『レールの趣味的研究序説〔補遺〕』)。 |
100RE | アメリカ鉄道協会(American Railway Engineering Association)が制定した断面で、RE断面と略されることが多いとのことです(『レールの趣味的研究序説〔補遺〕』ほか)。
日本では、100ポンド(50kg)レールの断面形の一つとして採用されましたが、ペンシルバニア・システム断面のレールとの争いに破れたようで一般的な断面形状となることはできなかったようです。 『新日鐵のレール』から察すると、115,132,136ポンドのものが現役のようです。 |
50T | 新幹線用レールの規格。「N型に比べ上首・下首の曲率を大きくしている(『鉄道工学ハンドブック』より)」レールとのこと。また、『レールの趣味的研究序説〔上〕』によれば、50Tレールは1961年(昭和36年)に制定されたとのことです。
JIS E 1101:2001『普通レール及び分岐器類用特殊レール』で断面形状が決められており、「50T」と「60」があります(50と60は単位重量 (kg/m),50Tは現在廃止)。このうち、60kgレールに関しては、Tの略号は省略されているようです。 なお60kgレールについては、近年は在来線でも幹線や通勤路線などに進出しています。 (断面形状に断面図あり) |
ASCE | アメリカ土木学会(American Society of Civil Engineers)規格。
『レールの趣味的研究序説〔上〕』によると、「どの重量でもレールの高さと底部の幅が等しいのが特徴」だそうです。(断面図比較に断面図あり) また、イギリス製の場合、ASCE規格で製造されていても、刻印にはASCEの記述はないそうです。 |
ARA-A | ARA-A と ARA-B の各断面規格は、当時主流であった ASCE 規格が80ポンド以上では不適と判断されたことから制定されたものだそうです(詳細は、『レールの趣味的研究序説〔補遺〕』)。
このうち ARA-A は、高速線用とされており、「高さが大で頭部と底部が比較的薄く、都会的な感じの断面」(前著より)だそうです。 |
ARA-B | ARA-B は、緩速重量荷重線用とされており、「高さが低いが頭部が大きく、野生的な感じの断面」(『レールの趣味的研究序説〔補遺〕』より)だそうです。 |
JIS | お馴染みの日本工業規格(Japanese Industrial Standard)。もともとは、工業品の規格を均一にして、品質の改善、生産能率の向上をはかるために設けられたもので、合格品には
JIS マーク(お馴染みの丸いマーク)が付けられます。
文字で入っていることが多いですが、軽レール(JIS規格なら、22kg/m以下のもの)の中には、丸い JISマークが入っているものもあるそうです。 |
SEC??? | → セクションナンバー |
Type IIIA | ロシアの東支鉄道向けのレールで、背の高い67.5ポンドのレール。日本には、1917年製造のアメリカのテネシー製とイリノイ製が入ってきているとのこと。ただし、実際にロシアで使用されたものかどうかは不明とされています(『レールの趣味的研究序説』より)。
Type IIIA の古レールは西武鉄道の所沢駅の2・3番線ホームの上屋に大量に使われています。確認できたものはすべて1917年製で、製造元も新たに数社確認できました。 |
(3-b) 数字で標記されているもの(3-b1) コードナンバーアメリカ合衆国のUSスチール製の鉄道用レールには、断面規格を4〜5桁の数字で表現したものがあります。これらの数字のうち、下2桁は断面形状を示し、上2桁または3桁は単位重量をポンド表示しているようです。 これらのリストは、『レールの趣味的研究序説〔補遺〕』に載っていました。そのリストをUSスチールフコードナンバーの下2桁順に整理したものを以下に示します。 |
形 式 | 重 量
(LbS) |
U.S.
スチール |
ベツレヘム
スチール |
C.F & I.
Co. |
---|---|---|---|---|
ARA-A | 70 | 7020 | 70-RA | − |
サンタ・フェ | 90 | 9021 | 90-SF | 903 |
ダッドレー | 115 | 11522 | − | − |
〃 | 105 | 10524 | 105-DY | − |
ユニオン・パシフィック | 75 | 7524 | 75-SP | 757 |
A.R.E.A | 130 | 13025 | 130-RE | 1300 |
〃 | 115 | 11525 | 115-RE | 1150 |
〃 | 100 | 10025 | 100-RE | 10025 |
ヘッド・フリーRE | 112 | 11227 | − | − |
ARA-B | 100 | 10030 | 100-RB | 1002 |
〃 | 90 | 9030 | 90-RB | 905 |
ペンシルバニア(PS) | 155 | 15531 | 155-PS | − |
〃 | 100 | 10031 | 100-PS | − |
〃 | 85 | 8531 | − | − |
グレート・ノーザン | 100 | 10036 | 100-GN | − |
A.S.C.E *1) | 80 | 8040 | 80-AS | 800 |
〃 | 75 | 7540 | 75-AS | 753 |
〃 | 70 | 7040 | 70-AS | 701 |
〃 | 60 | 6040 | 60-AS | 603 |
ミズーリ・パシフィック *2) | 85 | 8550 | ? | ? |
東支鉄道 | 67.5 | 67.5-75 | КЖД-IIIA | − |
以下は、筆者が加筆したものです。ILLINOIS 製に見られます。 | ||||
日本(50ポンド第1種?=50ASCE) | 50 | 5005 | − | − |
日本(50ポンド第1種?=50ASCE) | 50 | 5006 | − | − |
日本(60ポンド第5種か第6種?) | 60 | 6007 | − | − |
日本(60ポンド第2種?) | 60 | 6009 | − | − |
日本(60ポンド第9種?) | 60 | 6015 | − | − |
*1) USスチールのものは、この表以外のものもすべて下2桁が40(筆者註:ASCE規格についてのべたことかと思われる)
*2) ミズーリ・パシフィック鉄道規格のレールについては、『レールの趣味的研究序説〔再補・下〕』より |
(3-b2) SEC ???(セクションナンバー)初期のイギリス製などでは、断面に番号をつけて管理を行っていたようです。『レールの趣味的研究序説』では、「メーカーにより数字がほとんど重複していないことから、各社独自の断面を修正して番号をつけた SECTION BOOK のようなものがあったのではないか」と推定しています。以下に筆者が確認しているものをリストします。判明している規格については、『レールの趣味的研究序説』,『鐵道院 軌條及附属品圖 明治42年11月」に寄せて』,『レールの旅路』(断面形に関する記述が無いのが残念)や筆者が見聞きした結果を参考としています。 |
(3) 断面形状比較以下に主要な歴代の鉄道用レールの断面形状の比較図を示します(いずれも、クリックで倍の大きさで拡大表示できます)。断面の作図に用いた資料は、『新日鐡のレール』,『軌條及附属品圖』です。 |
60kg レール(JIS) | 各50kg レールの断面形状の比較 |
40N レールと37kg (75ポンド) レール | 各60ポンド(30kg)レールの
断面形状の比較 |
3.3.2 単位重量鉄道用レールの単位重量の表示は、広義では断面規格に関するものでもあるかと思います。古レールのほとんどに刻印されているのは、ポンド表示のものです。また、メートル単位系に基づいて、キログラム表示がなされているものもあります。後者については、私が確認しているものの中では、日本製レール(八幡製鉄系・それ以外の日本製)だけのようです。単位重量を示した刻印の中には、2桁の数字しか示されていないものが少なくなくあります。これらについては、製造年表示の2桁のものと区別が付きにくいかもしれません。ただし単位重量の場合は、下に示しているように数字が決まっていますから、この辺りを基準に区別するしかないようです。 LBS, LbS,lbs単位長さ当たりの重量を表わした単位として刻印されているものです。正確には「 lbs / yd 」で、1 yd(英国の長さの単位ヤード)当たりの重量 lbs(ポンド)となります。 kg単位長さ当たりの重量を表わした単位で、「kg / m」の意味になります。なお、「 kg / m 」と「 lbs / yd 」の関係ですが、kg / m の値を2倍にしたものが、lbs / yd の値となります *3)。『レールの趣味的研究序説』によれば、以下の重量のものが確認されているそうです。
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|||||||||||||||||||||||||||||
3.3.3 レールの長さ鉄道用レールの長さについては、レールの種類に関係する事項なので、こちらで解説しておきます。『鉄道80年のあゆみ』,『レールの趣味的研究序説〔再補・下〕』によれば、レールの基本長さは、
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