JRの工場で古レールを探す

1st wrote in 2001.07.17 / last update at 2004.05.21

 古レールは、鉄道施設であれば、駅など以外でも見ることが出来ます。
 実例として、首都圏JRの各工場の公開の際に、建物などに使われている古レールを探してみました。
 鎌倉総合車両所こと元の大船工場は、毎年スケジュールが合わず、未探訪です。

JR大宮工場

(取材:2000.10.28)
写真:大宮工場クレーン  JR大宮工場内にある、門形状クレーンです。ここは、電車用のクーラー置き場(新幹線から良く見えます)となっています。
 元来、門形クレーンは、地上に敷設したレール上を鳥居の形をしたクレーンが行き来する形式ですが、このクレーンは、モノレール状の構造物の上(走行用レールあり)をクレーン機が移動する形式となっています。
 古レールは、モノレール状の構造物の支柱に使われています。刻印(→ 大宮工場)も明瞭なものが多く、日本鉄道由来のものが目立ちました。
 上の写真の左に見える E2系(長野新幹線)様のものは、牽引車と台車にカバーをかけて、鉄道車両様にした一種の遊具で、工場公開の時に毎度登場します。運転士がちゃんと、JRの制服を着ているのがミソです。 写真:大宮工場階段
 右の写真は大宮工場の食堂近くの建物の階段です。
 桟とその支柱が古レールで出来ていました。こちらは、国産品ばかりでした。
写真:ミニ列車の運搬台車  おまけです。
 大宮工場のイベントに使われる「夢空間」のミニ列車(ミニSLサイズ?)を保管?・運搬するための台車です。
 車両は台車上のレールに乗るようです。本末転倒ぶりが、なかなかです。
 レールはちゃんと軽レールを使っているようですが、刻印のチェックは忘れました。

JR大井工場

(取材:2000.08.26)
 JR大井工場の台車検修場・電動機検修場のある建物(近くに居た係の人に尋ねたところ、特に名称は無いそうです)の支柱として、8本程の古レールが束ねられて使われています。
 確認できた限り(→ 大井工場)、CAMMELL の1884年製という貴重なレールばかりでした(これだけで、公開時に展示する価値があるのに....)。
 工場内に歴代の大井工場の模型が展示されていましたが、それを見ると、この建物は当初からあった歴史ある建物の様です。
写真:大井工場建物支柱

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