花の涙
TVサイズは1コーラス目を使用。
『冬の花』に続いて人生の悲哀を切々と歌っています。
きつね面を被っても、笑い面を被っても、鬼の面を被っても、結局涙がにじんだり、こぼれたり、あふれたりとすべて裏目に出てしまいます。ああ悲しきかな人生。
この歌の作詞家中西冬樹の正体は、必殺シリーズのプロデューサー山内久司氏。彼の手によるオープニングナレーション群に通じるような歌詞ですが、個人的にはザ・ハングマン・の主題歌『零心会のズンドコ節』(こちらも中西冬樹の作詞)の歌詞の運び方が、この歌とそっくりのように思えてなりません。
なおこの歌は、スペシャル「仕事人アヘン戦争へ行く」、映画「必殺!THE HISSATSU」にも使用されています。
歌詞参照:必殺シリーズ オリジナル・サウンドトラック全集15
作詞:中西冬樹
作曲:平尾昌晃
編曲:竜崎孝路
歌唱:鮎川いずみ
自惚れ
歌詞にもありますが、かなり身勝手でさらに自惚れた男の歌です。
またこの歌の主人公も前述の『さすらいの唄』『風の旅人』と同じく「彼女と離ればなれの男性」なのですが、定番曲の女性主人公の彼氏に当たる「彼女と離ればなれの男性」が、この歌の主人公のような男だったらと考えると、彼女の方が可哀相だと思えてなりません。
使用話数は第1話〜秀主役回の第22話。
なおこの歌は、スペシャル「仕事人アヘン戦争へ行く」にも使用されています。
歌詞参照:必殺シリーズ オリジナル・サウンドトラック全集15
作詞:阿木曜子
作曲:宇崎竜童
編曲:矢野立美
歌唱:三田村邦彦
風が泣くとき
風に巻き込まれて孤独なひねくれ者になった男が、風に身をまかせてどんどんダメになっていくが、最後にはその風の後押しを受けて立ち直ってゆくという、『荒野の果てに』と同じく男性のリハビリテーションソングです。
使用話数は勇次主役回の第23話〜第43話。
歌詞参照:必殺シリーズBGM・CDコレクション 必殺仕事人
作詞:山口洋子
作曲:北村研一
編曲:小杉仁三
歌唱:中条きよし