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第27話 横をむいた仕掛人
今度の仕事は、京に潜伏するキリシタンロドリコ神父殺し。依頼人の町田屋伊兵衛は、キリスト教に傾倒している娘の志乃の目を覚まさせようと、布教の中心人物であるロドリコ神父の始末を音羽屋に依頼していた。 伊兵衛には、京都奉行所役人谷田と組んで南蛮渡りの禁制品を商うという別の顔があった。 伊兵衛は、志乃を谷田に嫁がせ、この闇商売の関係を磐石の物にしようと目論んでいた。 町田屋親子のそんな事情をまったく知らない谷田は、キリシタン捕縛作戦発動を町田屋に宣言。 志乃は、ロドリコ神父に捕縛作戦を知らせるため家を飛び出した。 志乃を探すため店を発った町田屋使用人の竹造も、実はキリシタンだった。 竹造を怪しいと睨んでいた梅安と千蔵は、竹造を追跡し遂にキリシタンの集会場を発見する。 だが同時に京都奉行所から多数の捕り方もその場に現れた。 梅安は、仕掛けの邪魔になる捕り方を次々と眠らせ、ロドリコ神父の前に姿を現わす。 そんな梅安を前にして、ロドリコは信者を守る盾となる覚悟で梅安に殺されてもよいと告げる。 ロドリコの思いに心を動かされたのか、梅安は仕掛けを放棄してしまう。 先の捕り物で志乃がキリシタンだと知った谷田は、伊兵衛に闇商売を取りやめると告げ遂には殺害、その後再びキリシタン狩りに乗り出した。 谷田の伊兵衛殺害を目撃した梅安は、船出するロドリコ神父と志乃や竹造ら信者たちに接触、彼らを逃がすため捕り方と乱闘するが結局捕られられてしまう。 谷田の取り調べにより梅安の死罪が確定した。 刑場に磔にされた梅安だったが、千蔵と万吉の機転で刑死を装い、刑場からの脱出に成功する。 絶体絶命のピンチを逃れた梅安は、京でやり残したことがあると言い行動を開始する。 それは、悪徳役人谷田を始末することだった。
【千蔵の一言】
「期日刻限までに必ず着くから、必着仕掛人って言うんだよ!」 【梅安の一言】 「地獄の一丁目から忘れ物を取りに来たぜ。手前ぇの命を」 【次回予告】 仕掛人は殺しの道具ではない。その体には赤い血も、そして涙も流れている。だから、請けた仕事が偽りの殺しと知ったとき…。次回、必殺仕掛人に、御期待下さい。 【キャスト】 藤枝梅安/緒方拳 千蔵/津坂匡章 万吉/太田博之 谷田/穂積隆信 相生屋/神田隆 志乃/本田みちこ ロドリコ神父/大月ウルフ 町田屋伊兵衛/石浜祐次郎 吾作/南部彰三 役人/沢田トモ、鳥取晃 信者/黛康太郎、大内洵子、藤田恵美子 お花/広瀬登美子 おかみ/松田春子 女郎/大滝英淆子 おきん/小林泉 旅人/北京一、北京二 竹造/河原崎長一郎 音羽屋半右衛門/山村聡 | |||||
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