助け人走る各話紹介
■更新事項(2005.10.10) ページ作成。
将軍家お抱え将棋所家元中橋宗雲は、西国の鬼と称された将棋指し玉井市左衛門の実力を恐れ、徳島藩蜂須賀家家老仁科久重と共謀して、市左衛門を島流しにした。
刑期を終えた市左衛門は、受けた仕打ちを将棋で返そうと、宗雲の息子で現名人の中橋宗慶に何度も対戦を申し込むが、その度に中橋屋敷から追い返されていた。

ところがこの話を知った将棋好きの公家烏丸卿の差し金で、将軍家から宗慶に市左衛門と対戦せよとの命令が下された。
市左衛門の娘お初は、父の実を案じ清兵衛に市左衛門の護衛を依頼。
文十郎と平内の身辺警護のもと、市左衛門は宗慶との勝負に乗り出した。
勝負が進むにつれ宗慶の敗戦色が濃くなり、宗雲らは立会人をつとめる寺社奉行市岡佐渡の名の元に試合の中断を強行する。

試合の再開まで市左衛門と宗慶は、寺社奉行所にその身柄を預けることに。
しかし奉行所で一人っきりのはずの宗慶は、宗雲たちと共に試合の打開策を検討。
そして奉行所にいるはずの市左衛門は、別の場所で拷問を加えられた上に一睡もできない状況に。
為吉は、市左衛門がその居場所を知らせるために書いた暗号文の入手に成功する。
清兵衛はそれをお初に託し解読を要請する。それには詰め将棋の指し手が記してあった。

指し手を解いた結果、将棋盤上で駒が卍を描いていた。卍といえば蜂須賀家の家紋。
文十郎と平内は、徳島藩邸に潜入して市左衛門を救出した。

だが市左衛門は拷問を受けたために身動きできない状態になってしまう。
なんとか試合を再開させるため、助け人たちが考えたのはリレー作戦。
それは、清兵衛宅で寝込む市左衛門が指し手を指示し、それを平内・為吉・利吉がリレー方式で伝え、試合会場の文十郎が代わりに将棋を指すというもの。
しかし、この作戦中に宗雲一味が放った刺客によってお初が殺され、また試合途中で市左衛門が息を引き取ってしまう。
試合は一味の思惑どおり、試合は宗慶の勝利に終わった。

【平内の一言】
「王手!」
【文十郎の一言】
「2三歩。4五銀。3七桂成。雪隠槍攻め。待ったなし!」

【次回予告】
15年もの間、私は苦しみ続けた。みのを取り戻して欲しい。せめて息を引き取る時ぐらい、私の腕の中で死なせてやりたい。それが磔柱に上った男の最期の言葉であった。降りしきる雨、死にゆくものの恨み雨。次週、助け人走るに御期待下さい。
【キャスト】
中山文十郎/田村高廣 辻平内/中谷一郎 中山しの/佐野厚子 為吉/住吉正博 宗雲/神田隆 お初/今出川西紀 仁科久重/谷口完 烏丸卿/柳生博 油紙の利吉/津坂匡章 市岡佐渡/守田学哉 笹川了庵/西山辰夫 杵淵左内/千葉敏郎 宗慶/唐沢民賢 片島新兵衛/松本敏男 平田作蔵/暁新太郎 役人/亀井賢二、香西正人 同心/松尾勝人 玉井市左衛門/北沢彪 清兵衛/山村聡

本放送日:73.12.15  脚本:ジェームス三木  監督:松野宏軌 

必殺シリーズ同人サークル"江戸のクロねこ"トップページ
助け人走るサブタイトルリスト
助け人走る各話紹介トップページ
←助け人走る第8話「女心大着眼」
→助け人走る第10話「水中大作戦」

『必殺シリーズ同人サークル"江戸のクロねこ"ほーむぺーじ @クロねこ』はリンクフリーです。
当サイト内のどのページにリンクしていただいても構いません。左のバナーを御利用頂けると幸いです。
また相互リンクのお誘いや御意見・御感想などはメールでお願いします。