| |||||
| |||||
第26話 半吉は女の愛で立ち直れるか?
薩摩藩奥向き警護役伊集院伝八は、果たし合いの末に武芸者を討ち果たした。その決闘を見ていた主水は、伊集院を慈源流の使い手と見抜く。 一方、おふくに先立たれて塞ぎ込んでいた半吉は、幼馴染みのお袖と再会、ようやく元気を取り戻した。 半吉は、薩摩藩に仕えるお袖から藩の内状を知らされる。どうやら御年寄藤波が中臈萩野に意地悪しているらしい。 お袖は、藤波からの仕打ちに悩む萩野を励ますため、半吉に手助けを頼んだ。 ある夜、半吉は駕籠に乗せられ藩邸の男子禁制の奥間に通され、持ち前の明るさで萩野とお袖を笑いの渦に巻き込んだ。 ところがそれを伊集院が察知、すぐさま藤波に知れ渡り、現場を取り押さえられてしまう。 藤波は、この一件を材料にして萩野を問いつめるか、萩野に自害を勧めようと考える。 その夜、こっそり藩邸を逃げ出した半吉は、伊集院に追いつめられ斬殺された。 また、萩野も身の潔白を果たせぬまま自害。 そして、萩野の仇を討つべくお袖は藤波を刺殺した。 秀は半吉の恨みを晴らそうとするが、主水と左門は己の感情だけで行う殺しに反対。 一人だけでも半吉を殺した奴を探し出そうとする秀に、主水は伊集院を洗えとアドバイスする。 半吉の斬殺死体を検証した主水は、その斬り口を慈源流と見定めていたのだ。 お袖は、仇討ちの功績を薩摩の殿様に認められ、二代目萩野の名を継ぐことになった。 伊集院を追う秀は、伊集院と萩野ことお袖の密談を目撃。 お袖が、藤波と萩野の双方を潰してその地位に出世しようと企み、伊集院と手を組んでいたことを知る。 萩野の死は、伊集院に自害に見せかけて殺されたものであった。 そして半吉もお袖に利用されただけだった。半吉があれだけお袖との再会を喜んでいたにもかかわらず…。 秀は自ら仕事料を主水と左門に差し出す。 慈源流に挑む左門と秀。出世欲に目の眩んだ女に近づく主水。 死んでいった仲間の無念を晴らした主水は、ひとり霧雨の中に消えていく。
【主水の一言その1】
「秀、まあよく聞け。俺たちがやっているのは、銭を貰って人を殺すという地獄の稼業だ。そりゃまあ、半公も可哀相だが。言ってみりゃあの野郎は、手前ぇ勝手に死んでいったんだ。あんな野郎のケツいちいち拭いてちゃキリがねえ。頼み人の晴らさねえ恨みつらみを銭貰って殺す以外は、猫の子1匹殺っちゃいけねえんだ」 【主水の一言その2】 「お前ぇみたいな、うす汚え中臈は知らねえや」 【次回予告】 お光「いっそ川に飛び込んで、死のうと思ったわ。でも、お父っつぁんの仇を、恨みを晴らすまでは死ねないわ!」『必殺仕事人』御期待下さい。 【キャスト】
中村主水/藤田まこと 畷左門/伊吹吾郎 秀/三田村邦彦 半吉/山田隆夫 涼/小林かおり 萩野/北川恵 お袖/佳那晃子 藤波/絵沢萌子 美鈴/水本恵子 手代風の男/重久剛 瓦版売り/千代田進一 芋屋の親爺/伊波一夫 町の男/松尾勝人、植山義昭 武芸者/丸尾好広 伊集院伝八/志賀勝 せん/菅井きん りつ/白木万理
| |||||
| |||||
『必殺シリーズ同人サークル"江戸のクロねこ"ほーむぺーじ @クロねこ』はリンクフリーです。 当サイト内のどのページにリンクしていただいても構いません。左のバナーを御利用頂けると幸いです。 また相互リンクのお誘いや御意見・御感想などはメールでお願いします。 |