■ 平安宮を歩くための本
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管理人が京都の歴史を調べるために使っている本を紹介していきたいと思います。このサイトを作っていく上で、たいへんお世話になっている本ばかりです。本体価格が書いてある本は、現在でも手に入るものです。本体価格が書かれていなものは、品切れ、絶版です。

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平安時代史事典

【角田文衞監修 角川書店 1994】
 平安建都1200年を記念して作られました。上下2分冊に、資料・索引編がつきます。歴史はもとより文学・建築にいたるまで平安時代に関するあらゆることが網羅された総合事典です。
 難点(ユニークな点)は、女性名の索引が訓読みであること。これは監修者・角田文衞先生の方針によるものです。


平安京提要

【角田文衞監修 角川書店 1994】
 帯の言葉を借りると、『平安通志』刊行以後100年にわたる平安京の遺跡・遺物、文献の研究成果を集大成された本です。付図として「平安京条坊復元図」「平安宮大内裏(平安宮)復元図」「平安宮内裏復元図」「平安宮朝堂院・豊楽院復元図」がついています。「平安京条坊復元図」(現在の京都地図と、平安京の条坊を重ね合わせた地図)は、現在もっとも正確であるとされています。
 なかでも便利なのは、第2部「平安京の構造」の第3章「左京と右京」の項です。文献と発掘成果を総合して、○坊○条○町に誰が住んでいたとか何があったということが集大成されています。「左京と右京」の本文のコピーと、「平安京条坊復元図」を持って京都の町を歩くと、平安京を体感することができます。
※小池笑芭さんのサイト「源氏の部屋」のこちらも参考になさってください。

京都市の地名(日本歴史地名大系27)

【林屋辰三郎・村井康彦・森谷尅久監修 平凡社 1979】
 日本歴史地名大系の中の1冊です。古代から現代にいたる地名町名の由来から、寺社仏閣の沿革まであますところなく詳述されています。索引がひきやすく、目的に早くたどりつけるところがラン2のお気に入り。大きな図書館には必ず常備されています。

京都大事典

【佐和隆研・奈良本辰也・吉田光邦ほか 淡交社 1984】(本体価格12000円)
 京都市とその周辺地域に関する主な事項を簡潔にまとめられた事典です。同じシリーズで『京都府大事典』もあります。

昭和京都名所圖會1〜7

【竹村俊則 駸々堂 1980〜1989】
 京都の歴史案内書としては、他の追随を許さぬ大著であると思っています。完璧なまでに名所旧跡が網羅されているので、ラン2は竹村先生の本に載っていない史跡を見つけるのが快感となっていた時期がありました(笑)
 この本の前身は『新撰京都名所図会』(白川書院 1958-1965年 全7冊)です。改訂、加筆され『昭和京都名所圖會』となりました。どちらにも味のある著者自筆の鳥瞰図が挿絵として掲載されています。

京都の歴史 全10巻

【京都市編 京都市 初版1970】
 京都の歴史を学ぶ上でまさに基本中の基本というべき京都の通史です。当初は学芸書林から出版されましたが、京都市が頒布しています。
 平安時代については第1巻にあたります。付録としてカラー刷りの「平安京ー京都の成立」という地図がついています。この図面には平安時代の主要な邸宅が記されています。

史料・京都の歴史 全16巻

【京都市編 平凡社 1991】 こちらも基本図書。行政区ごとに巻が分かれ、主要な文献史料が刊本化されています。多くの市民に読んでもらうために、すべて読み下し文になっています。
索引がついていないのは不便だと思いますが、1ページごとページをめくり、おめあての文献を探し出す喜びは格別です。第1巻は概説にあたりますが、これを読むことで京都の歴史をおさらいできます。

新修・京都叢書 全25巻

【野間光辰編 臨川書店 1993〜】(本体価格4800円〜12500円)
 近世に刊行された代表的な京都の地誌類などを集大成したものです。名所旧跡や風俗、年中行事など、近世京都の姿を知ることができます。残念ながら索引にあたる第24、25巻がまだ出ていません。早く出して欲しいです。ラン2は、『増補・京都叢書』の索引を代用しています。



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