■淳和院跡
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淳和院礎石
 淳和院礎石

 春日神社境内(佐井通四条上ル)には、淳和院の礎石と伝承されるものがあります。

淳和院址

 右京四条二坊十一町〜十四町までの四町は、淳和天皇の離宮である淳和院(西院)でした。淳和院は淳和天皇が皇太弟時代から使っていた宮であり、当初は南池院と呼ばれていました。天皇は天長10年(833)に譲位するや、この南池院を淳和院と改称し、仙洞(上皇の御所=後院)と定めました。承和7年(840)に上皇は淳和院において崩御し、その後は太皇太后正子内親王が御所としました。

 1993年、大型電気店J&Pの建設にともなって十三町の西南部で行われた発掘調査では、淳和院の一部と見られる大規模で整然と配置された掘立柱建物群(9世紀)が検出され話題となりました(下写真右)。J&Pの南東角の壁には、発掘調査の成果を記した説明板がかかっています。

 高山寺(四条通西大路東入ル)の門前には淳和院跡の石碑が建っています。

淳和院地図  淳和院跡の石碑



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