■平安京跡めぐり
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 意外と思われるかもしれませんが、現在の京都で、平安時代の面影を求めるのは、とても難しいです。なぜなら古代の京都は、応仁の乱でほとんど焼きつくされて、現在の京都の原型は、応仁の乱以降ということになってしまいます。
 そんな京都の中に平安時代を探そうというのが、平安京探偵団の任務です。ご紹介できるのはおのずと石碑や、立て札ばかりになってきますが、ご一緒に想像力を駆使して、古代の京都に思いを馳せましょう(^・^)

羅城門跡

羅生門石碑  羅生門模型

 平安京の表玄関として、その南面、中央にそびえたっていた羅城門は、正面七間、奥行き二間の二階建てで、両側には築地塀がはりだす雄壮なものでした。天元3(980)年の台風で倒壊して以来再建はされませんでした。
 京都市南区羅城門町の小さな児童公園に羅城門遺址の石碑が建っています。しかし、本来の門跡の位置は、公園の南側九条通りの中央付近であると推定されています。
 左の写真は、京都駅の横にあるぱるるプラザ京都に展示されている羅城門の模型です。

【アクセス】市バス羅城門下車すぐ

東寺と西寺跡

東寺  西寺跡
左 東寺  右 西寺跡

 羅城門をくぐると京のメインストリート・朱雀大路が、平安宮まで一直線にのびています。朱雀大路をはさんで左右対称に、建てられていたのが、東寺と西寺でした。造営当初の平安京では、僧の政治干渉を排除するために、東寺・西寺の二つの寺しか建造が許されませんでした。

 東寺は、現在の建物のほとんどは後世の再建によりますが、その配置はおおよそ平安時代のものを踏襲しています。境内には創建時の礎石も散在しています。
 西寺は、天福元(1233)年に焼失して以後再建されることはありませんでした。伽藍の中心部は、唐橋小学校と唐橋西寺公園一帯で、国の史跡に指定されています。公園の中央には石碑と、金堂出土の大きな礎石が置かれています。

【アクセス】
東寺 市バス九条大宮下車すぐ 近鉄京都線東寺駅下車4分
西寺跡 京都市南区唐橋西寺町 市バス西寺前下車3分



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