■安倍晴明の伝説を追う5
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その他 晴明神社(安行山)

安行山晴明神社 安行山晴明神社より遠景
左 安行山晴明神社   右 西山平和台公園展望所からの遠景

 京都府亀岡市安町にある安行山(あんぎょうさん)には、その山頂に磐栄稲荷社が祀られています。その境内にも晴明神社があります。この山は安倍安行という陰陽師が住んでいた伝承を持っており、そこから山の名前がついたといいます。安倍安行は、安倍晴明の子孫であるとも、安倍泰成の子息であるとも伝えられています。また安行山は、安行が安行山の萩から筮竹を作ったという伝承から、算木山ともいわれていました。安行山に住んだ陰陽師の伝承が、いつしか安倍晴明と結びつき、伝えられてきたのではないでしょうか。
 現在の安行山は西山平和台公園となっており、山頂に磐栄稲荷社があります。山頂まではかなり急な坂道が続きます。展望所からは亀岡盆地が一望でき、麓から稲荷社への赤い鳥居がずっと続いているのが見えます。

【アクセス】西山平和台公園内

その他 承文字八幡宮

承文字八幡宮  承文字八幡宮編額
 承文字八幡宮  右  承文字八幡宮鳥居の偏額

 亀岡市役所の駐車場に、承文字(しょうもんじ)八幡宮が祀られています。ちょうど安行山の麓にあたり、安行山に住んでいた安倍安行が信仰したと伝えています。偏額には「承文字八幡宮」とありますが、「唱門師八幡宮」と古書に見えます。

【アクセス】亀岡市役所駐車場内

その他 那須与一堂(法楽寺)

那須与一堂

 亀岡市下矢田町の法楽寺山の麓に法楽寺という寺がありました。寺伝によると、安倍晴明が建立したと伝えられています。しかし、享保元年(1716)に火災で焼失します。明治になって現在地に再建され、火災で焼けた仏像を安置されました。那須与一堂の名称は、一の谷の戦いで活躍した那須与一が法楽寺を再興したことによりつけられています。

【参考文献】
『京都府の地名』(平凡社)
『新修 亀岡市史』資料編第4巻(1996年)
永光 尚『八田庄つつじヶ丘地域とその周辺』(亀岡歴史叢書1A 2002年)

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