■仁徳天皇を祀る神社
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樫本神社
玉川の駒岩

 毎日のように大原野の里を歩いていたことがありました。勤め先の畑が大原野にあったのです。冬場の農閑期には体力づくりのために、近辺の大原野神社、花の寺(勝持寺)を目指して約3キロほどの散歩です。大原野は、小畑川と善峰川の谷によって囲まれた小塩山東麓にあたります。里山と呼ぶにふさわしい所です。
 毎日歩いていると、いろいろな発見があります。先日も、大原野神社より500メートルほど離れた所にある樫本神社の門前で足を止められました。門前の灯籠には「仁徳天皇」の文字が読みとれます(上写真左)。この神社は仁徳天皇を祀っているのかしら? 仁徳天皇は、平安京よりずっと以前の天皇ですよね。なんで京都に関係あるんやろ?調べてみよう!探偵の好奇心はどんどんと広がっていきます。

樫本神社

 樫本神社は、大原野神社の境外摂社にあたり、仁徳天皇を祀っています。地元の言い伝えによれば、仁徳天皇崩御のあとに起こった朝廷内の争いに敗れた人たちが仁徳天皇の御霊を奉じてこの地に逃れ住みついたのが始まりということです(『大枝・大原野の里』京都市開発局 昭和51年)。また秦氏の氏神であるともいわれています。

【参考文献】由良琢郎『大原野神社』(大原野神社発行)
【アクセス】阪急バス・市バス「南春日町」下車徒歩10分





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