その4 最初の一振り |
その1〜その3での、kingfisher的直線移動理論(大袈裟!)では、 「バックキャストで直線になっているから、フォワードキャストで直線的に伸びる。」 「フォワードキャストで直線になっているから、バックキャストで直線的に伸びる。」 という相互依存の関係になっています。 では、「最初の一振りはどうすればいいのか?」という問題になります。今回はそのことについて説明したいと思います。 下の図を見て下さい。キャステング開始時のスタンバイ状態です。 なお、この状態は基本的姿勢で、キャステング開始時でもあり、キャスティング終了時でもあり、リトリーブや当たりを待つ状態でもあります。 さて、ここから最初の一振りを始めるわけですが、最短のキャスティングストロークである「ピックアップ・レイダウン」で説明します ● ピックアップ・レイダウン(Pickup-Laydown) 一般的なピックアップ・レイダウンは以下の1〜4の手順です。 ● ティップアップ・ピストン・レイダウン(Tipup-Piston-Laydown : kingfisher造語) さて、次に直線移動理論で説明します。直線移動理論の直線はどこにあるのかを考えてみましょう。 下の図の青い線がその位置を示したものです。 ラインはこの軌道を走るわけですから、ロッドティップのストローク開始点がこの直線上にあることが最も効率的です。 もし、ストローク開始点がこの直線上になければラインは無駄な動きをしなければなりません。 説明をやや省略して、結論を急ぐと、下の図の1〜7の手順でストロークすることが、 「直線移動」の考えによるピックアップからレイダウンまでの一連のキャスティングストロークになります。 最も重要な点は 2.ティップアップ (ロッドティップを直線上に合わせること)です。 聖火ランナーのようにロッドを上げます。ここはゆっくりでも構いません。とにかく、1.スタンバイからいきなり振り上げないことです。 これはロールキャスト同様、ラインがスムーズに直線移動するための準備動作です。 次に、3.バックキャスト から 6.前のポーズ まで、ピストンのように直線の往復ストロークをすることです。 一般的なピックアップ・レイダウンの動作の中に、明確に直線往復ストロークを意識することが重要で、 そのことから勝手に「ティップアップ・ピストン・レイダウン」(T・P・L)と名前をつけてしまいました。 実際には、これほどロボットのようにカックンカックン動く必要はありませんが、この7ステップを意識することは大切です。 もし拍子をカウントするならばロッドを停止するステップのみ数えると覚えやすいです。 つまり、スタンバイから、ティップアップが①、バックのポーズが②、前のポーズが③、レイダウン(スタンバイに戻る)が④ の4拍子です。 ①②③④、①②③④・・・と繰り返して覚えましょう。(初心者の方へ) ということで、最初の一振りは、2(①).ティップアップ〜 3.バックキャスト 〜 4(②).ポーズ までのストロークです。 このポーズの後にフォルスキャストを続ければよいわけです。 |