2010/ 3/18  UPDATE

 ■ キャスティング 応用編


 
■ラインを細く折りたたむ方法

 シューティングスペイで一番悩むのは、折りたたみの形がうまくできない場合だと思います。


   


   


 折りたたみの形がタテに細くできないと、横に掃う距離が増えてバックキャストのパワーをロスしますし、不必要な水しぶきと音を上げることになります。
 また折りたたみがうまくできないとラインが後方(陸側)に落ちてしまいます。
 実際のフィールドではラインが陸側に落ちないことはとても重要です。

 私が練習して学んだポイントは・・・

 正面に伸ばしたヘッドをリフトし、右に飛ばして引き寄せる時、

  

 飛ばすために一旦上げた
ロッドを引き寄せの後半で低くして
 ヘッドの飛行高さを低め、水平にします。


 (↓この図では、ラインが青です。)


    


 ほぼ水平に着水した
ヘッド先端の、最も陸側を支点にして
 すぐにまっすぐに逆戻りするようにティップを前に振り出します。

 陸側支点は水の抵抗で振り出しの力に対して踏ん張り(この支点の踏ん張りがポイント)
 その結果、支点とロッドテイップでラインを張った状態で直線的に折り返すことができます。
 折り返し線が引き寄せ線と重なれば、2本重ねたように細く折りたたむことができます。
 さらに
折り返しの途中で、ヘッド先端側を狙って軽くキャストする
 テイップ側も鋭角に折れて、三つ折のように折りたたむことが可能です。

 引き寄せ時にラインの着水のタイミングを計って、少し早めに折り返しキャストを始めると
 ラインが陸側に落ちるのを防ぐことができます。


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■フライのピックアップ

 実釣では、ダブルハンドの長いラインシステムでフライの交換やチェックをするのはたいへんです。
 そこで野寺さんの本で紹介されていたフライのピックアップ方法を私なりに説明します。

 (サイモン・ゴーズワース氏の)フライのピックアップ       ※サイモン・ゴーズワース氏はRioの副社長、有名なインストラクター

 ロールキャストでライン(ヘッド)を正面水面に直線に伸ばす。
 ラインのベリー(ヘッド)の後端をトップガイドに入れる
   (入れる寸法はラインシステム、リーダーの長さによって調整)
 ロッドを正面、水平にしてから


 (↓この図では、ラインが青、ロッドティップの軌跡が赤です。)

 
                                   横から見た図                     後ろから見た図


 
①真上を0度とすると5〜10度くらい右(1時方向)に、水平にしていたロッドを40〜45度くらいの角度まで一気にビュっとロッドティップを上げる
 
②すぐにロッドティップを元の水平位置に戻す

   ①で手前上方に引かれ、飛行を始めたラインは②で逆ベクトルが生まれてターンを始める
    =自分の方向・やや右上空にループを展開しながら飛んでくる
   ※①②の操作ではオーバーハングがあるとティップからラインにパワーが伝わりにくいので、
    ラインをトップガイドに入れておくことが必要。

 
③降ろしたロッドを自分の右横へ、斜めにして移動(①②よりも速度はゆっくりで大丈夫です)

   ロッドは展開するループの下を移動して、
   野球の外野手が打ち上げられたボールに追いつくような感じ

 
④展開し終わって落ちてくるリーダーをロッドの中間でキャッチする
 ⑤そのままロッドを立てると、リーダーがスルスルとすべり落ちてきて手元にくる。
 ⑥リーダーを手繰り、先のフライを回収。


 ①②だけでもフライが自分の近くに落ちるので十分ですが、
 ③〜⑥までやると地面に落ちたフライを拾いに行かなくても済みますし、「技」としてもキマります。
 直接フライを手でキヤッチしてもカッコイイです。(手でキヤッチするにはラインの長さ調節が必要)

 ・・・そう言えば、野球で高く打ち上げられたボールも「フライ」ですね。   




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