No.22  マラブーとビーズ

 ■ 私が「マラブー」と言っているフライ

 私が、釣行記やFAQなどで、「マラブー」とか「マラブーフライ」と呼んでいるフライは、
 広い意味では、「マラブーをテールに使ったフライ」ですが、
 もう一つの意味として、「マラブーだけで作ったフライ」という意味もあります。
 ボディ材(ボディウィングプロテクター=BWPなど)を使わずに、ボディもマラブーで作るという横着なフライです。

 ちなみに、ボディ材を使った場合は、「BWP+マラブー」などと書いています。(統一されていませんが)

  ▼「マラブーだけで作ったフライ」という意味のフライ 「マラブーフライ」(ライトオリーブ)

 

 ◆作り方・・・って、ほどのフライじゃないですが。

 スレッドの下巻き、ウェイトの固定の後、
 テールを付けたあと、余分なマラブーを切らずに、そのままダビングして、ボディにしてしまいます。

 使うマラブーの全長はテールの2倍程度必要になりますが、足らなかったら付け足してもいいです。
 ダビングの際には、テールはフックの上側についているので、スレッドをボビンホルダーごと
 上にして、よりつけます。そのまま、指で押さえながらグルグル巻いてしまいます。
 巻きにくかったら、半分づつ2回に分けて巻いてもいいと思いますが、私は1回です^^;
 最後に、ピックアップ(掻き出し)ですが、これまた私は横着なので、ボトキンなどは使わず、
 100円ショップで買った、ワイヤーフラシでゴシゴシ引っ掻いて、終わりです。(縦方向に全周)

 ※テールが長くて大きいのは、釣行現場で整形することを前提としているためです。

 管理釣り場フライのもっともポピュラーなフライと言えますが、
 フライの雑誌や参考書では、紹介されている例が少ないように思います。


 marabou・・・アフリカに生息する「ハゲコウ」という鳥の類の総称。
        鳥の名前で「コウ」と言えば、・・・そう「コウノトリ」。
        フライマテリアルとしては、その「ハゲコウ」の羽根ということですが、
        そんな鳥の羽根はなかなか調達できないので、
        (もともとハゲているから羽根が取れないのではなく、動物保護的な意味で(^.^))
        現在は、ホワイトターキーの羽根が染色されて使われています。

 さらに定番カラーとして、オリーブ色について。

 olive・・・もちろん植物のオリーブのことで、その葉や実の色を「オリーブ色」と呼びます。
      一般的には、深い緑色ですが、黄褐色、紫褐色なども「オリーブ色」と呼ばれます。
      外国では、肌の色にも「オリーブ色」という表現があるそうです。(どんな人種なのでしょう?)
      私が子供の時には、「オリーブ」はポパイの恋人以外には知らなかったですね。
(^.^)


 
・・・でも、この写真は、マラブーだけじゃなくて、ビーズヘッドも付いているじゃん。

 
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 ■ ビーズについて

   ▼ 私が使っているビーズ(フックの箱に入れ替えてあります。)
     左端1箱がフライ用品のビーズ。その他の6箱は、手芸用品のビーズ。(笑)
     もちろん、材質は違います。(この手芸用品のビーズは色ガラス=商品名「グラスビーズ」 )

   

 ウェイトを兼ねた金属製(普通は真鍮)ビーズヘッドとして、アイ側に重量が欲しい場合は、
 レッドワイヤーを前寄りに巻けば、ほぼ同じバランスになると思います。

   ▼ オリジナルのパッケージ。
     フックの箱が、入れ替えにちょうどいい大きさ。
     ビーズサイズ「丸小」 \130(手芸店会員価格\117)で、これだけの量があります。使い切れません。
     ですから、今までのキリ番プレゼントに何度も登場しています。(^.^)

   


 ・・・ということで、一番最初の「マラブー」のビーズヘッドは、左のグリーンです。
 コンセプトとしては、クルマで言えば、「ボディ同色バンパー」みたいなもんでしょうか(笑)
 もちろん、ビーズなしタイプもありますが、ティペットを通しやすいので、ビーズを付けることが多いです。

   ▼こんなフライも(笑)。
    (中央はウェイトを巻き、同色のスレッドでカバー。全体を接着材で固定)

   

   「こんなものは、フライじゃない!」という意見の方もいらっしゃると思いますが。^^;

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