vol.49 BF-monkage と BF-caddis |
■BF-monkage フック : TMC 900 BL #12 スレッド : UNI-Thread W 6/0 Dk Brown テール : フェザントテール テールはボディ下面に接着 ボディ : EVA-FLOAT Mサイズ ページュ(クリーム) ウィング : PP-WING → NO.45 ハックル : Emu Body Feather → NO.15 ■ BF-monkage 説明 モンカゲロウは、日本では代表的な大型カゲロウ。成虫の体長(ボディサイズ)は20mm〜30mm程度。(ドデカBFにピッタリのモデルですネ。) 適合フックサイズは#8〜#10程度。色は薄い黄色〜褐色。羽化は5〜8月頃。 カゲロウは飛翔していない時に羽根を立てて重ねるのが特徴。 もちろん飛翔する際は羽根を広げ、トンボが縦になってパタパタ飛んでいるような姿になります。(古くはトンボのことをカゲロウと呼んだそうです) 成虫(スピナー)が羽根を広げたまま疲れ果てた(スペント)状態のパターン「スペント・スピナー」でもいいわけですが、 それではあまりにフライのプロポーションが大きくなりキャスティングの空気抵抗が大きいので、飛んでいない=羽根を閉じた(フォールド)状態の パターンにしました。(これでも十分空気抵抗は大きく、キャスティングで回転してしまいます。したがって、近距離用。) このフライは着水後、横倒しの状態になりますが、実際のカゲロウが羽化に失敗した場面や寿命を終えた成虫が水面に落ちた状態としては、 羽根を広げた状態と羽根を閉じた状態のどちらもあるので、横倒しになってもいいわけです。 むしろ横倒しの方が水中の魚からはフライのプロポーションがよくわかるので、確信して捕食することが期待できます。 =========================================================================================== ■ BF-caddis フック : TMC 900 BL #14 スレッド : UNI-Thread W 6/0 Dk Brown ヒゲ : フェザントテール ボディ : EVA-FLOAT Mサイズ 茶、レンガ、黒 ウィング : PP-WING → NO.45 油性マジックで着色。 ■ BF-caddis 説明 カディスはトビケラのこと。イブニングにトビケラが群れで飛ぶ姿は、まるで「ガ」の大群のように見えます。 トビケラは、羽根を切妻屋根状に畳むのが特徴。したがって、横から見ると羽根が三角形に見えますので、多くのカディスパターンは三角形の プロポーションをしています。 参考:カワゲラ(ストーンフライ)はキチンと重ねて背中に羽根を畳みます。 このパターンはサイズ・色としては「ニンギョウトビケラ」をイメージしています。適合フックサイズは#12〜#14程度。 「ニンギョウトビケラ」の羽化は5〜10月頃。本物は褐色(茶)なのだと思いますが、薄暗いイブニングでは黒く見えるので、 最初からこげ茶、黒というのも巻いてみました。色は単純に強調していますが、ビミョーなイミテーション効果を狙ってヒゲ(触角)を付けてみました。 モンカゲロウと比較すると小さめのパターンなので、水中からの視認性を考慮して、今回は羽根を途中まで広げたパターン(黒)も巻いてみました。 カッコよく言うと「BFスペント・カディス」。 羽化の期間がモンカゲよりも長いので、使える期間も長いフライになると思います。 =========================================================================================== ◆BFフライを「お笑い」に例えると・・・(はあ?) 私の普通のBFは、吉本新喜劇のギャグのようなもので、何の脈絡もない一発芸(アトラクター)ですが、(ひょっとして魚にはイマージャーや ピューパに見えているかも知れませんが) 今回のパターン BF-monkage、BF-caddis は、新作落語のようなものかなと思います。(はあ?) 基本と古典、正統を踏まえた上で、新しいネタ(素材)で現代的なテイストに挑むという感じでしょうか。(そんなオオゲサなものか!) スミマシェ〜ン^^; ・・・しかし、「基本に忠実」や「正統を守る」のもいいですが、私としてはそれではあまりに堅苦しい。 やはりカンタン、お気楽で楽しいフライが好きですネ。 |