NO.17 マテリアル研究  FLY BODY PROTECTOR  と Omineca MAGIC FIBER その2

 ① FLY BODY PROTECTOR(略してFBP)  と ② Omineca MAGIC FIBER(略してOMF) の比較です。
 まず、
NO.5 のページをご覧下さい。

 なお、今回は①のマテリアルを糸巻きの印刷から、FBP と呼ぶことにします。
 (一般名である、「BODY WING PROTECTOR ( BWP ) 」と呼べる物的証拠がないため)
       

 ◆説明

 私のマーカー釣りのフライは、タイイングが簡単な「OMF(FBP)ニンフ」(私が勝手に呼んでいるパターン名)を使うことが
 ほとんどです。OMFは、Omineca MAGIC FIBER の略、FBPは FLY BODY PROTECTOR の略です。
 (この2つのマテリアルについては、上記「管理釣り場のフライタイイングNO.5」で紹介しています。)

 最近書いている、この”OMF(FBP)”という表現は、”OMFまたはFBP”という意味であり、
 これはつまり、自分で巻いたのに「どっちのマテリアルだったか覚えていないし、あまり意識して使い分けていない」
 という、なんともテキトーな表現です。
 (話は逸れますが、複雑なパターンのマテリアルをすべて覚えているフライマンって、すごいなぁと思います。)
 こんな、いい加減な状態ですから「管理釣り場のフライタイイングNO.5」でも、
 「この2つのマテリアルの、釣果の違いはわかりません。」と書いています。

 しかし、釣果の違いはわかりませんが、マテリアルそのものの違いは、かなり明確にあります。
 そこで今回は、この違いについて改めて検討・調査したことを紹介します。

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 ●サンプル
  今回、比較した FBP(左) と OMF(右)。 同じ色がありませんでしたので、近い色を選びました。
 

 ●顕微鏡写真(
なぬ〜!顕微鏡写真!?
  →子供の通信学習教材のおまけの、おもちゃのような顕微鏡にデジカメを直結して撮影しました。
    そこそこ撮影できます(笑)
 
 FBP(左) と OMF(右) 
   

 ●上の写真では、よくわからないので、ファイバー1本で比較。

 FBP(上) と OMF(下) 少し太さが違いますね。   ●これが、おもちゃ顕微鏡
  
                                 おもちゃ顕微鏡なので、倍率すらわかりません。

 顕微鏡でマテリアルを撮影する・・・なんか、オタッキーな写真ですね。(笑)

 またまた話は逸れますが、接写のできないカメラでも、顕微鏡の接眼レンズにカメラ(のレンズ)を近づければ、
 肉眼で見た時と同じように撮影できるのはなぜか(なぜフォーカス=ピントが合うのか)ということについては、
 今回は説明を省略します。機会があれば説明したいと思いますが、「顕微鏡で見ながら巻くウルトラミッジ」な〜んて
 パターンでもない限り、きっと機会はないですね。(^.^)


 ●水中での比較。FBP(左) と OMF(右) 
 ガラスビン越しなので、うまくピントが合いません。
 ファイバーの密度が違うのでなんとも言えませんが、透ける感じは、ほぼ互角というところでしょうか。
 

 ●水から出して、濡れたままのものを歯ブラシでファイバーを揃えた状態。FBP(左) と OMF(右)
  これが一番よく違いがわかると思います。
 
 ファイバー(毛足)の長さを測定。FBP=約16mm(左) と OMF=約11mm(右)でした。
 ファイバーの間隔、コア(芯線)の太さも違うのがわかります。

 ●タイイング、(釣果以外の)実釣などで感じたこと

  ・OMFは芯が太いので、タイイングすると、少し太目のボディになります。

  ・FBPのパターンで、続けて何匹か釣った時は、バイトした魚の歯でファイバーが食いちぎられるようになってしまうことが
   あります。ファィバーが細い(弱い)ためだと思います。  

 ◆補足

  どちらのマテリアルも色種はかなりの数があるのですが、人気の色が品薄になる・時々ロットにより微妙に色が変わる
  など、流通(供給)状態には、やや不安定な部分もあるようです。


 
だから、どっちがよく釣れるのよ!?
 ・・・う〜ん、わかりましぇ〜ん。(^_^;)

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