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第1シリーズ 7話 「学ラン長ラン大混ラン」

みどころ談義

● さて、十五歳の母の序章が終わったところで、うって変わってコミカルな回です。でも、金八が柔道の達人だったとは！ というこのオチはどうですか。

○ まぁ、生徒にとって「禁止されているが、一度やってみたいこと」を金八も生徒と一緒に経験し、その功罪を説くシリーズの男子版として、ちょっとお気楽に楽しめる回ではあるよね（ちなみに女子版は、第10話「女生徒軍団朝帰り」）。サブタイトルも秀逸だよ。「学ラン長ラン大混ラン」って、なかなか出てくるもんじゃ無い。

● 大森巡査もビックリの星野清の長ラン、田沢先生もビックリの金八先生の長ラン。同じような学ランを着てるから、二人の顔の大きさの違いがよくわかるんですよね。もちろんエイリアンの異名をとる金八先生の方が格段に大きい（笑）。

○ 金八の面白さが堪能できる回。冒頭で左右田の「What's happened?」に対し、「服装イーハン（ここの部分英語風発音）」と答えるのも楽しい。

● 左右田先生は金八のために不良用語を調べてましたよね。変な単語を真面目に羅列する姿に笑いました。

○ 清の母は、訪問してきた金八に対して、夕方なのにビールを出すし。

● その清宅で、金八は今度は「ぼでぐりこかす」と発言してましたよ。前話の「どでぐりこかす」からさらに進化したみたいです（笑）。福岡の方言なんですかね。

○ いつの間にか教頭も関西弁を話すキャラになっていたり。

● お笑い要素全開なのかと思うと、桜中で前年自殺未遂があったらしいという服部先生の話とか、越智はるみが英語をスラスラ読んでいたりとか、なにげなく今後の伏線も置かれてるんですよね。

○ うんうん。全く気が抜けないね。で、話を戻すと、金八を含めた5人が横一列になって街を練り歩く場面は名シーンだよなぁ。BGM「甲斐バンド／特効薬」ともよく似合って、モヤモヤを吹き飛ばすまさに特効薬ともいえる金八の生徒との付き合い方。

● あの闊歩シーンには笑いました。

○ でもね、まず清たちの気持ちをわかっておいて、その上で「みんなかわいい生徒だからお前達ばかり肩を持つわけにはいかない」と言って収めるあたりは真骨頂だよ。

● 楓中の不良・佐々木役で出てくるのは、第2シリーズで桜中の生徒・加藤優として起用されることになる直江さんですよね。その連れには柳沢慎吾さんが2話連続で登場してます。どうやら先週とは違う人物の役のようで、今度は川西という名前をもらえたらしいです。髪型も不良らしい角刈りに変わってます。いやあ贅沢なチョイ役。人に歴史あり。

○ その不良グループ、名前を名乗るように言われるんだけど、そのときの答えが「ゴダイゴ」「いとしのエリー」「アリス」「海援隊」。よく分からないシーンなんだけど、海援隊がオチ扱いになっているのがなんとも。

● 金八自ら「J・O・D・A・N」と踊るシーンもありましたよ。

○ 「J・O・D・A・N」。単にジョーダンズの自己紹介ネタだと思っている人多いのかなぁ。海援隊の曲なんだけどね。この曲はレコードジャケットもぶっ飛んでいて面白いんだ。

● この回の金八もやっぱりぶっ飛んでましたよ。長ランを身にまとって不良になりきりすぎて、田沢先生にまで低俗な言葉を投げかけてしまってましたから。

○ 生徒の心を掴むには、それなりの代償が必要なんだなぁ。

● そうかもしれませんね。

　小ネタ拾い読み

・星野清以外の長ランメンバーは、梅原明、高倉勇。後に鈴木良夫（羽沢匠）も加わった。

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