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第1シリーズ 14話 「十五歳の母 その4」
高校入試と浅井雪乃(杉田かおる)のお産まであと一ヶ月。ついに私立高校の願書受付が始まった。ところが宮沢保(鶴見辰吾)は願書を提出せず、高校には行かずに働きたいと言い出す。噂は瞬く間にクラスに広がり、おしゃべりな安恵美智子(小林聡美)はわざわざ雪乃に報告しに行ってしまう。
金八(武田鉄矢)は保を説得しようとするが保は強情で、逆に「子供がいない先生には分かるわけがない」と言われてしまう。心配した雪乃は金八に頼み込んで土手で保と会い、「受験が近づいてきて弱気になっているだけ。そんな父親を持つ子供がかわいそう」と直接反論する。
その晩、寒空の中雪乃が行方をくらました。池内家が総出で捜索する中、ひとり留守番を任された保。と、そこへ雪乃が戻ってくる。「子供を産んでしばらくしたら定時制の高校へ行きたい。宮沢君も本当は行きたいんでしょ?」と言うと、保も笑顔を見せるのだった。
みどころ談義
- ● 久しぶりの「十五歳の母」です。
- ○ そろそろ出産を迎えるので、状況をおさらいしておこうという回だね。脚本も小山内さんではないし。
- ● 目新しいポイントはこれといってなかったですね。
- ○ なかったね。話の流れが第4話〜6話の展開と一緒でした。じゃ、また次回。
- ● さようなら〜 …というワケにもいかないですよ。まだたった5行ですし。
- ○ とりあえず小さなことでもいいから何か気づいたことを挙げていこうか。
- ● そういうのは得意です。まず、保が願書を出そうか悩んでいた高校は「えいりょう」高校という名前でした。
- ○ 最近のシリーズでは出てこない校名だね。
- ● 改称したのかもしれませんよ。
- ○ 他には手袋が印象的だったなぁ。
- ● 2人の気持ちがとてもよく象徴されていましたよね。外して取りあげる場面ではちょっともらい泣きしそうになりましたよ。
- ○ 最後、もう一度雪乃が保に手袋をはめてあげるシーンがあってもよかったような気もしたけれど。
- ● その2人が土手で会うシーン、風が強すぎでした。そこでの台詞「高校も行ってないような父親なんて、子供がかわいそうよ」は、いいのかな? 全国の中卒の皆さんが怒りますよ。
- ○ まぁあれは「都合よく逃げ出すなんて父親失格!」というような意味で言ったと思うよ。
- ● 雪乃もまだ中学生ですから表現を間違うこともありますよね。
- ○ あとは…麗子の千羽鶴かな。
- ● 教室のシーンが何度かあったんですが、麗子だけはずっと鶴を折りつづけているんですよね。誰もそのことに一切触れないんですが。
- ○ 麗子は筋の通ったいい子だなぁ。
- ● それと、今回の影のMVPである大森巡査を忘れるワケにはいきませんね。
- ○ 土手で転倒したり壁に激突したり、災難だった。
- ● 顔にたくさん絆創膏が貼ってありましたよ。
- ○ ともすれば暗くなりがちな今回の雰囲気を、キズだらけになりながら、見事にバランスをとっていたね。お疲れ様でしたと言ってあげたいな。
- ○ そろそろ出産を迎えるので、状況をおさらいしておこうという回だね。脚本も小山内さんではないし。
小ネタ拾い読み
- ラストで金八、日本にまだ愛するという言葉がなかった時代、二葉亭四迷が「I love you」をどう日本語に訳そうか悩んだ挙句「私は死んでもいい」としたことに言及。