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第1シリーズ 15話 「受験勉強一万時間」
塾のテストでトップの成績を修め「開栄は95%大丈夫だ」とお墨付きをもらった岡村一男(高橋幸喜)は、解放感から珍しく夜の街を歩く。気になった女子高生をつい尾行してしまった一男は、感づかれ「あとをつけるの止めてくれない?」と言われて混乱。女子高生に抱きつき、痴漢の疑いで警察に捕まってしまう。
翌日、その噂は学校中に広まっていた。被害者の妹が桜中の生徒だったのだ。耐え切れず教室を飛び出した一男は用務主事室に閉じこもる。話を聞きつけて説得に駆けつけた父親が「役所を辞めるから心配するな」と呼びかけると、金八(武田鉄矢)は「親の流儀なんてどうでもいい」と反論する。
ようやく金八を迎え入れた一男は、自分がエリート一家の中で不安を感じていたこと、それを跳ね返すために小学5年の頃から一日6時間勉強してきたことを話す。金八が「ここで諦めたら今まで頑張ってきた自分がかわいそうじゃないか」と諭し、クラスメイトが差し入れを持って励ましにやってくると、あくる朝、教室には一番乗りで勉強に励む一男の姿があるのだった。
みどころ談義
- ● 完全なるストーカー行為じゃないかと思うんですが(笑)。
- ○ ハハハ。岡村は1980年の中学生でよかったね。今なら金八先生の必死の擁護も正当性がない。
- ● それも単なるストーカーではなく、抱きついてブラウスまで破ってるんですかられっきとした痴漢のような気もします。
- ○ 「からかわれてカッとなっただけ」ということはないよなぁ。金八も「抱きついてブラウスが破れた、それだけのこと。自然の力を一体誰が責められるんだ?」なんて言い方をしてはダメだよ。
- ● いつまでもおしゃべりを止めない安恵美智子あたりに「だって自然の力は止められないものねぇ」なんて悪用されそうですよ。まぁ、強引にでもこういう収め方をしないと時期が時期だけに大変だった、ということでしょうけれど。
- ○ 吉村と志岐が一緒にラーメンを食べてやっていればこんなことにはならなかったのになぁ。
- ● そうでした。薄情でしたね。成績の順位にナーバスになるのは仕方ないのかもしれないですけど、「参ったな〜」なんて言いながら食事をともにするような余裕はなかったのかな。
- ○ というか、岡村も味噌ラーメンを頼んでおきながら食べずに店を出てしまっている。
- ● アハハ、そうですね。店の親父はいい迷惑ですよ。「へい、お待ち!…あれ? お、お客さ〜ん」みたいな。
- ○ 岡村は普段出歩かない割には、ラーメンの頼み方が堂に入っているね。店に入るなり「俺、味噌ね!」なんて言っちゃって。
- ● いつも塾終わりのラーメンが密かな楽しみなんじゃないんですか? あそこで食べたらまっすぐ家に帰るというコース。
- ○ で、ラストには克江がラーメンを出前してくれて、美味しくいただくと。
- ● 先ほどからラーメンにまつわる話しかしていませんが。
- ○ じゃぁちょっと変えようか(笑)。その克江たちは最後はフレンドリーにしてくれたけれど、はじめはおかしかったよね。
- ● といいますと。
- ○ 良からぬ噂を面白がって、岡村が教室に入ってきた後もヒソヒソ話をしてたじゃない。それが岡村の耳に届いて教室を飛び出していくと、みんな追うんだよね。お前らが岡村を傷つけたんじゃないかよ、自作自演かよ、って。
- ● 陰気に噂をしておきながら、「岡村〜、早く出て来いよ!」はないですよね。
- ○ その変わり身の早さ、単純さが当時の生徒の良いところだよ。みんなが理解してくれたおかげで岡村は救われたんだから。
- ● 僕もそう思いました。
- ○ 第1話の最後で「僕のことも探してくれますか」と言った岡村。金八は落ちこぼれだけでなく、優等生のこともきちんと導いてくれたんだね。
- ● あのシーンはそういうことだったんですね…。
- ○ 岡村の家は、父親が東大出で司法試験にトップ合格、兄も東大間違いなし、母はお茶女。学力優秀な一家なんだよね。
- ● 浅井家と似ています。母親が父親の顔色を窺いながら行動するところも。
- ○ そろそろ雪乃は出産か…。
- ○ ハハハ。岡村は1980年の中学生でよかったね。今なら金八先生の必死の擁護も正当性がない。
小ネタ拾い読み
- この回も小山内脚本ではない。
- 阿部トシエは岡村のことが好き?
- 弥市のトレンチコートがどことなく妙。コートに着られている感じ?