金八先生マニアックス

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3年B組金八先生 鑑賞ガイド


第2シリーズ 12話 「三者面談始まる」

三者面談が始まった。ハワイへ進学すると宣言していた石川祐子(吉田康子)は母親のアドバイスが本気でなかったと知ると揉めはじめ、親が高校教師である小川正(庄野たけし)は父親が勤務する高校へ行くのが嫌だと言い出し、高橋健(鳥海勝美)の母親は頑なに青林高を受験させると言い張る。生徒の進路がなかなか定まらず、金八(武田鉄矢)は気苦労が多い。

土屋英樹の姉でホステスの珠子(日向明子)は、高校に進学しなかったことを悔やみ金八に字を教えて欲しいと頼みこむ。佐々木博子(鈴木真代)の母親はどうしてか面談に現れなかった。

そのころ松浦悟(沖田浩之)は身重の継母を怒鳴りつけ家を飛び出していた。実母は自分を捨て父親は新しい女性と再婚。悟は自分の居場所のなさに苛立っていたのだ。探しにやってきた迫田八重子(川上麻衣子)が心配そうに「親に八つ当たりしたり、自分を見失ったりしないでよ」と声を掛けても、悟は突っぱねる。

職員室では、初めて受験生を受け持った池内先生(吉行和子)があまりの気苦労に気が立ってしまい、「なぜ高校には歴然とランクがあるのでしょうか」と野村教頭(早崎文司)に噛みつく。それに拍車をかけるような教育ママの考え方に「ひっぱたいてやりたい」とも。金八はそんな池内を「生徒が困ってるんですから、我々も困ってやりましょうよ」と慰める。

やがて、すっかり暗くなった夜道をようやく帰途につく金八と池内。しかしそこで出会った大森巡査(鈴木正幸)から、博子の父親が倒れたと聞かされる。金八は無我夢中で病院へと駆け出していくのだった。

80年12月19日放送

脚本: 小山内美江子

演出: 柳井満

視聴率: 24.1.%

DVD: 第4巻

参考文献・挿入歌

みどころ談義

● 経験の浅い子と勝手な親の間を何とか調整して、より相応しい進路へ導かなければならない…しかも生徒は何十人といる。教師って本当に大変な職業なんですね。
○ いつもクールな祐子や正が深刻になって思わず口論を始めてしまうくらい、子どもの方だって切羽詰っているよ。
● そこが金八先生の「生徒が困ってるんだから、我々も困ってやりましょう」という言葉に繋がるんですね。で、全体がちょっと暗い話の中でパッと華やかだったのが、フラワーボックスのさくらちゃんこと土屋英樹の姉・珠子。
○ 奇抜な格好で現れて、若いうちに勉強しておかないと後から苦労するよ、ということをあくまで明るく言ってくれた。このさくらちゃん、のちのち重要な役割を果たすことになるんだけれど…それはまだ先の話か。
● 職員室に電話掛けてきたじゃないですか、さくらちゃん。あれ「土屋のお姉さんからでした」と周りに説明すれば、金八先生、あらぬ誤解を受けなくて済むのになぁとちょっと思いました(笑)。
○ でも金八さんもまんざらではなさそうだったよ(笑)。
● あと興味深いのは、松浦の家庭環境に端を発する八重子、加藤という三人の様子ですね。
○ 三角関係的な要素も出てきた! 加藤が土手の上で一旦自転車を止めて二人を眺める、あの構図がとても印象深い。

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