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3年B組金八先生 鑑賞ガイド


第2シリーズ 16話 「親と子・進路で対決」

私立高校の願書受付が迫ったある日、松浦悟(沖田浩之)が突然もう1つ他の高校も受験したいと言い出した。悟は親戚が理事長を務める学校への進学がほぼ決まっていたが、決められたレールに乗るのが嫌になったというのだ。黙って願書に判を捺そうとした悟だったが、父親に見つかり咎められるとカッとなって家を飛び出してしまう。

墨東工業の面接を受けた加藤優(直江喜一)と金八(武田鉄矢)は、その帰り道、思い詰めた様子で川べりに佇む悟の継母を発見し保護する。身重でナーバスになっている継母は、悟と時を同じく家を出ていたのだった。連絡を受け駆けつけた悟の父親はすぐに引き取ろうとするが、継母は帰りたくないと叫び取り乱す。「私も悟さんもあなたの思いやりが欲しいんですよ」。

一方、悟はスナックZにいた。優と椎野一(ひかる一平)が機転をきかせ引き止めると、やがて金八と天路先生(倍賞美津子)が到着。意識しあう優と悟は初めてお互いの思いを吐き出し、親に反抗するだけの悟に優は「甘ったれるな!」と意見する。金八はそんな悟に一晩部屋に泊まっていけと声を掛ける。

なかなか寝付けない悟に金八は「子どものことを思わない親なんていない」と語りかけるのだった。

81年1月23日放送

脚本: 小山内美江子

演出: 竹之下寛次

視聴率: 25.3%

DVD: 第6巻

みどころ談義

● 結構シリアスな回でしたね。怒鳴ったり叱ったりが多くて全体的に厳しい雰囲気で。
○ 笑ったのは加藤の七三分けぐらいだもんなぁ。でもそれだって面接の前にきちんと散髪しようというマジメな姿勢が呼んだことだったし。
● 八千代の理髪店を使おうというあたり、加藤は意外と義理堅いんですよね。で、その加藤と松浦がついに直接対話です。意識しあっていた2人がここでようやくという感じですね。
○ 松浦もねぇ、あんな冗談も通じなさそうな家じゃ息が詰まるだろうけど、社会人への第一歩を踏み出そうとしている加藤にとっては、親にただ反抗するばかりの松浦は当然甘く映ってきてしまうという。
● 恵まれているのに何が不満なんだ、こっちは天丼もめったに食えないんだぞ、というところかな。
○ そうそう、松浦っていい家に住んでるなとは思っていたけど、将来の社長の座までもう用意されているなんて恵まれすぎだよ。あんなスーパーお坊ちゃまだとはビックリ。それを自分から捨ててしまうっていうんだからそりゃ加藤も怒るってもの。
● 八重子がやけに気にかけるのもそういう理由からか…って、バカッ!

その他の周辺状況・小ネタ


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