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第2シリーズ 17話 「母と子の受験戦争」
風邪のため学校を欠席した高橋健(鳥海勝美)は、志望校への学力がもう少し足りないと焦るあまり無理に登校しようとして母親と口論となり、かねてから口うるさい母への不満が爆発。健は部屋をめちゃめちゃにして飛び出していってしまう。しかし高熱の健は歩くのもままならず、公園で倒れているところを池内シカ(仙石規子)に発見され病院へ入院することに。
金八(武田鉄矢)は驚く生徒らに事情を説明。そして高い学歴が必ずしも良い暮らしに結びつくわけではない例として「男子職業別平均月収ベスト8」を示し、「周りの風潮に惑わされずに自分のやりたいことをしっかりと見つけなさい」と伝える。
金八の話を聞いた小川智子(前川綾子)と野沢純一(高橋健一)は、健を励まそうと病室を見舞う。ところが健に付き添いきりの母親は2人を邪険に。見かねた金八は「今自立させなくてどうする」と母親を諭し、折しも盲腸で入院してきた藤田良治(鴨治忠司)を健と相部屋にして、母親を病室から遠ざけることに。金八は「親まで不安になると子の不安は倍の倍の倍くらいになる。親が歯を食いしばればそれも子に伝わる」と言うのだった。
みどころ談義
- ● この高橋健は、シリーズの結構はじめのころから何かと咳をしていて、病弱なキャラクターでしたよね。見た目はスッとしてて活発に運動とかできそうな雰囲気なんですけど。
- ○ 三者面談の回なんか相当咳き込んでたもんね。そこで母親の自分勝手な感じもそれとなく紹介されていて。
- ● この母親は少し勝手すぎますよねぇ。見栄ばかり張って、子どもの気持ちお構いなしで、視野が狭くて、ヒステリックで…。
- ○ 第1シリーズの「子供の喧嘩に親が」にあった、越智はるみとその母の関係に似てるかな。あの時も「私の気持ちを知りもしないくせに!」という具合で子どもが部屋をめっちゃめちゃにした。
- ● 金八シリーズの定番ネタですよね、親の背伸びで子どもをつぶしちゃいかん、子も独り立ちしなきゃいかん、というのは。
- ○ 第5シリーズの健次郎なんてまさにそうでしょ。それと今回第2シリーズでは1話の若杉病院からもうそういう出来事をとりあげているくらいで。
- ● いつの時代も「母と子の受験戦争」というわけかぁ…。
- ○ 三者面談の回なんか相当咳き込んでたもんね。そこで母親の自分勝手な感じもそれとなく紹介されていて。
その他の周辺状況・小ネタ
- おシカさん、理屈ばかりこねる大森巡査を「とうへんぼく」呼ばわり。さらに、自分も救急車を呼べと大騒ぎしたのに全部大森のせいに。
- 「男子職業別平均月収ランク表」ベスト8の内訳 (就職情報センター調べ・80年当時)
第1位: パイロット 約61万
第2位: とび職 約36万
第3位: 溶接工 約30万
第4位: 大工 約29万
第5位: 配管工 約29万
第6位: ハイヤー・タクシー運転手 約27万
第7位: 左官 約27万
第8位: レンガ工 約26万 - 赤上近子がパイロットに惹かれたのを見て、松江次郎は困り顔。
- ちなみに新聞記者は19万で30位、TVディレクターは19万で36位、教師は18万で60位だそう。
- 小川智子と野沢純一が訪れたレコード屋の名前は「ミュージック・イン」