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3年B組金八先生 鑑賞ガイド


第2シリーズ 17話 「母と子の受験戦争」

風邪のため学校を欠席した高橋健(鳥海勝美)は、志望校への学力がもう少し足りないと焦るあまり無理に登校しようとして母親と口論となり、かねてから口うるさい母への不満が爆発。健は部屋をめちゃめちゃにして飛び出していってしまう。しかし高熱の健は歩くのもままならず、公園で倒れているところを池内シカ(仙石規子)に発見され病院へ入院することに。

金八(武田鉄矢)は驚く生徒らに事情を説明。そして高い学歴が必ずしも良い暮らしに結びつくわけではない例として「男子職業別平均月収ベスト8」を示し、「周りの風潮に惑わされずに自分のやりたいことをしっかりと見つけなさい」と伝える。

金八の話を聞いた小川智子(前川綾子)と野沢純一(高橋健一)は、健を励まそうと病室を見舞う。ところが健に付き添いきりの母親は2人を邪険に。見かねた金八は「今自立させなくてどうする」と母親を諭し、折しも盲腸で入院してきた藤田良治(鴨治忠司)を健と相部屋にして、母親を病室から遠ざけることに。金八は「親まで不安になると子の不安は倍の倍の倍くらいになる。親が歯を食いしばればそれも子に伝わる」と言うのだった。

81年1月30日放送

脚本: 小山内美江子

演出: 和田旭

視聴率: 24.6%

DVD: 第6巻

参考文献・挿入歌

みどころ談義

● この高橋健は、シリーズの結構はじめのころから何かと咳をしていて、病弱なキャラクターでしたよね。見た目はスッとしてて活発に運動とかできそうな雰囲気なんですけど。
○ 三者面談の回なんか相当咳き込んでたもんね。そこで母親の自分勝手な感じもそれとなく紹介されていて。
● この母親は少し勝手すぎますよねぇ。見栄ばかり張って、子どもの気持ちお構いなしで、視野が狭くて、ヒステリックで…。
○ 第1シリーズの「子供の喧嘩に親が」にあった、越智はるみとその母の関係に似てるかな。あの時も「私の気持ちを知りもしないくせに!」という具合で子どもが部屋をめっちゃめちゃにした。
● 金八シリーズの定番ネタですよね、親の背伸びで子どもをつぶしちゃいかん、子も独り立ちしなきゃいかん、というのは。
○ 第5シリーズの健次郎なんてまさにそうでしょ。それと今回第2シリーズでは1話の若杉病院からもうそういう出来事をとりあげているくらいで。
● いつの時代も「母と子の受験戦争」というわけかぁ…。

その他の周辺状況・小ネタ


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