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3年B組金八先生 鑑賞ガイド


第2シリーズ 22話 「父の死と高校進学」

卒業まで間がないので皆で色々なことを話し合おう、と、班ごとに机を並べて給食を食べることにした3年B組。ところがそこへ、佐々木博子(鈴木真代)の父親の容態が急変したと連絡が入る。給食当番そのままの格好で病院へと駆け出していく博子。しかしほどなく、付き添っていた塚辺洋の父親から「たったいま亡くなった」と桜中へ悲報が入る。

その放課後、金八(武田鉄矢)と学級委員が佐々木家へ向かうと、博子の母親は気落ちのあまり寝室で横になっているという。それを聞いた池内シカ(千石規子)は「明日は都立の合格発表。合格しても喜んでくれる人がいないんじゃ、どんなに張り合いがないか」と博子に同情する。

翌日、3Bの受験生は見事全員合格を果たす。そして午後二時半からは博子の父親の告別式がいとなまれる。

夜になって、金八のもとへ電話が入る。博子が姿を消したというのだ。近所の大人も同級生も必死の捜索を続ける中、博子は嫌がる妹の手を引き荒川へ身を投げようとしていた。妹の悲鳴を聞いて駆けつけた金八が平手打ちで眼を覚まさせると、我に返る博子。通夜の晩、悲しさのあまり母親がつい「子供達さえいなかったら、私もすぐにお父ちゃんのところへ行きたい」と嘆いてしまったのを耳にしてショックを受けたというのだった。

金八はその出来事を3Bに報告。「命というものは、自分のものであって、自分だけのものではない。自分の命を大切にして下さい」と力を込めて語りかけるのだった。

81年3月6日放送

脚本: 小山内美江子

演出: 生野慈朗

視聴率: 31.0%

DVD: 第8巻

みどころ談義

● 暮れに体調を崩していた、博子の父親の話です。
○ 命の話。大事なテーマだから、ラストのお説教も自然と力が入るものになって。金八の目は潤んでいたし、マキや明子あたりは完全に心を揺さぶられて泣いていた。名説教の一つだね。
● 2年続けてこの時期に3B生徒の家族が亡くなってるんですよね。人の死を体験することがドラマ上では欠かせない、と。
○ その暗い雰囲気の中で、ひとり無知な明るさを振りまいていた博子の小さな妹。まぁありがちな存在だし、ちょっと棒読みだったのは残念なんだけど、効いていたかな。金八にあんなになついてるんだもんなぁ。
● 妙にハキハキ、そして声がデカい妹(笑)。
○ でも入水の前に金八先生に見つけてもらったのはその声のおかげだという。
● しかしこの博子の父親の話、ここにきてやっと繋がりましたね。
○ 長い前振りだったねぇ。うやむやにされなくて良かった(笑)。

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