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◆ 第3シリーズ 9話 「俺の仕事」

　みどころ談義

● 3B一の男前、啓太郎が主役の回です。両親が離婚して、好きなお姉さんとも離れちゃってたんですね。本当は心優しくて寂しがり屋なのに、その寂しさの裏返しでツッパって…。女性なら思わずキュンとなりそうな内容ですよね。切ないです。

○ 朝起きられない母親に思いやりある言葉を掛けたり、毎日朝食を作ってあげたり、かいがいしいんだよね。学校では無愛想なんだけど、郁恵にちゃんとサインを貰ってきてやるあたり、頼まれたら断りきれない優しい性格だってことが垣間見えてる。

● で、前回が重い話だったこともあってか、ところどころにコミカルなテイストも取り入れた構成になってます。

○ 金八先生と教頭の掛け合いとかね。あとは、今までいろんな家庭に首を突っ込んできた金八先生だけど、今回はついにTV局にまで進出。そこで俳優の武田鉄矢さんと遭遇するという（笑）。

● こういうの前にもありましたよね。第1シリーズの11話です。金八先生が沢村正治たちと海援隊のコンサートに出掛けていって、感動して武田鉄矢の楽屋を訪ね、サインをねだるという話でした。

○ この柿野啓太郎という生徒は沢村と瓜二つだよね。学校では斜に構えた感じだけど家ではとてもいい子。啓太郎は母親と、正治はお姉さんとそれぞれ二人暮しで。

● お姉さん（演者は松下由樹さん！）が結婚すると聞いてガッカリするところは、悦子先生に思いが届かなくて悲しい顔をする正治を思い出しました。

○ ああ。それは20話だったかな。

● お母さんが登場してきた分が啓太郎オリジナルの点ですかね。このお母さんは至則のお母さんとは違って、息子の将来をちゃんと考えているしっかり者なんです。

○ だから金八さんは啓太郎の話を聞いてやるだけでよかったのかな。家に呼んで腹を割らせたら、幸作とも懐いちゃって、幸せそうに寝てる。このへんの可愛らしさもまた、女性ファンには評判が良さそうだ（笑）。

● みんなこう可愛げのある生徒なら、金八先生ももっと楽なんでしょうけどね。

○ 裕子の場合はそうはいかないもんなぁ…。

　小ネタ／周辺状況

◆ 金八、冒頭の登校シーンで「子どもは風の子、ニシンの子」とギャグ。ニシンの子は数の子ですよ。

◆ 3Bは期末テストの平均点が学年で一番低かった模様。

◆ 啓太郎の母親はTV局のメイクさんという仕事柄、週に4回は朝の2時に帰宅するという生活サイクル。

◆ 高峰英和は工藤静香の、河合久芳は中山美穂のサインが欲しかったらしい。

◆ TV局にて、俳優の武田鉄矢さんはアクションシーンを撮影中。ハンガーを持っているところを見ると刑事物語？

◆ 坂本家での食事シーンで、里美先生は口論のことを「くちろん」と言ってしまう。しかし上手くごまかし撮影続行。

◆ 武田鉄矢のサインを貰った里美は、ファンだといって感激する。また、武田鉄矢の印象を聞かれた金八は、「よく出来た人っていうイメージ。苦労してるよ、あの人は」とコメント。

◆ ラストで金八、風邪が治った石川克彦に「中井貴一に似てるな」と言う。

　参考文献／挿入歌／BGM

◇ 【音楽】 涙のリクエスト （チェッカーズ）

◇ 【書籍】 きみは青春をみたか （三上満）

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