---

◆ 第5シリーズ 3話 「不登校第一号！」

　みどころ＆勝手な解説

● やっぱり篤がパシらされていたのか〜、という第3話。

○ 3話目にしてもう学校の外のシーンが多くなっちゃった（笑）。

● ははは。それにしても健次郎、やり口が本当に卑劣ですよ！

○ 健次郎は頭が切れるから絶対実行犯にはならないっていう。学校や篤の母親に対しては完璧といっていいくらいの優等生ぶりを見せる一方で、仲間に対しては容赦なく冷酷なんだよね。あれは何なんだろう。

● 二面性があると言えますよね。

○ いや、でもね、花子先生にはチビっ子みたいに無邪気に手を振ったりしてるじゃない。表情がそれまでとは全然違う。あれは優等生でも冷酷でもない第3の側面だよね。単純に裏表じゃない要素が出てきた。これは何かあるね。

● たしかに。花子先生が小田切先生のバイクに乗るのを見たときの健次郎なんて本当に心からガッカリしてるようですもんね。花子先生への思いというのは今後も気になるところです。

○ 今回のマニアック・ポイントは、金八シリーズ共通の小ネタが結構たくさん出ていたところかな。

● 答案を破ってしまうテスト風景があったり、篤の住んでるマンションは前作では広島美香がいたところですよ。篤はあんな風貌ですけどいいところの子ですね。それから金八先生の漢字の講釈もありました！

○ 「悪」という字は…ってね。この金八節が見たかった（笑）。

● あの場面、ドア越しに篤へ声を掛ける金八先生、すごく優しく語りかけるんですよねぇ。少し優しすぎる気もするんですが、まぁこれが金八先生の円熟味ですね。

○ それから最後にちらっと映る国語の授業の万葉集。第1シリーズの梶浦裕二の回でも出た教材なんだよ。

● よく覚えてますね。懐かしい〜。

　市村篤はこんな生徒

・神経質で几帳面。

・物事を論理的に考えるタイプ。

・ちぢれっ毛

・裕福な家の子で住まいは高級マンション、ピアノが上手い。

・母親は専業主婦。

・中学入試を発熱のために失敗した経験あり。その時も不登校になりかけた。

・あくまでも開栄狙い。

　小ネタ／周辺状況拾い読み

◆桜中は中間試験の時期。恒例の「焦って答案を破ってしまう生徒」、今回はヒルマンだった。

◆アスミと加奈恵はテスト中でもお構いなく喋る喋る！

◆テスト終了のサイレンや電話のベルの真似をしてクラスを盛り上げた市川雅子。雅子役の永山まりさんは、ドラマが始まる以前にこのネタでフジテレビ系の素人モノマネ番組へ出場経験あり。

◆フジテレビといえば…　篤をバイクで送るシーンで、本田先生と小田切先生の間に「GTOみたいですね」「あれはフジテレビですから」との面白いやり取りがある。

◆篤も中野先生に頬を殴られた経験があるそうだが、「自殺させるほどの恨みは持っちゃいない」模様。

◆職員室で遠藤先生の雄叫び「キエ〜ッ！」初出。

◆中野先生の住まいはマンションの503号室。

◆健次郎も小学生のころからピアノを習っていたらしい。

　他シリーズとの関連

■高級マンション
…市村篤の住む「フォレスト・マンション」は、前作で広島美香が住んでいたところ。この後のシリーズでも、第6シリーズで鶴本直、第7シリーズで小塚崇史と、キーパーソンが住むことになる。

■万葉集
…ラストの授業シーンで見られた万葉集もシリーズを通じて採りあげられていて、前述の第1シリーズの他、乾家の出産を控えた第6シリーズ11話、板橋新校長候補が参観する第7シリーズ9話でも登場。

---

2話≪　｜　放送年表　｜　≫4話