ホーム > 放送年表/鑑賞ガイド > 第6シリーズ5話
◆ 第6シリーズ 5話 「踊れ!ソーラン節」
文化祭が近づく中、なかなか出し物が決まらない3年B組。英語劇、手品、阿波踊り、ソーラン節と意見が分かれ、希望者の多い阿波踊りとソーラン節とで後日決戦投票が行われることとなる。
そのころ長谷川奈美(中村友美)のタコヤキ屋に兼末健次郎(風間俊介)、安井ちはる(岡あゆみ)、ヒルマン(小川一樹)ら元3Bの面々が集合し、幸作をどう励まそうかと相談。現3Bの出し物が決まっていないことを知ると、健次郎は「旧3Bの中に、ソーラン節を躍ると喜ぶ奴がいる」と奈美に言う。
病室の幸作(佐野泰臣)は、同じく小児ガンと闘う見知らぬ入院患者・倉田正子(伊藤麻里也)からお見舞いの帽子を貰う。ちはる、花子先生(小西美帆)からもそれぞれニット帽を貰った幸作は笑顔を見せる。
決選投票の日。阿波踊り組はデモンストレーションを披露するなどやる気満々で当初優勢だったが、鶴本直(上戸彩)の「太腿出して踊りたくない」という発言をきっかけに再び紛糾する。しかし長谷川賢(加藤成亮)が「阿波踊りはお別れ会で」と大岡裁きをみせ、この一言で3Bの出し物はソーラン節に決定。3Bの伝統にしていこうと盛り上がる。
卒業生や遠藤先生(山崎銀之丞)の指導で素晴らしい演技を見せた3Bは、文化祭で4位の成績を修める。生徒たちは一様に充実した表情で喜び合うのだった。
- みどころ談義
- ● 毎度お馴染み、文化祭のお話です。3Bはいつもなかなか演目が決まらずに揉めるんですよね…って、やっと3Bが話の中心にきた気がしますね(笑)。
- ○ 結局、第5シリーズのソーラン節を受け継いで、伝統になったと。指導に駆けつけた卒業生の懐かしい顔、顔、顔…。ソーラン節の踊りって、やっぱり迫力があっていいよね。みんな頑張って練習したんだろうな。
- ● カメラアングルの数から言うと、あの文化祭本番のシーンは何テイクもしてますよね。根性も体力も相当要ったんでしょうねぇ。
- ○ しかし、決まるまではホント毎回同じように揉めるよなぁ(笑)。前回と比べて変わったのは遠藤先生くらいかな。第5シリーズでは指導の依頼を断り続けていたけど、今回は最初から誰よりもやる気になっていた。
- ● 正直言って、3Bよりも遠藤先生や、健次郎たち卒業生が率先してソーラン節をやらせたがった印象があるので、これで本当によかったのかと思わないこともないですけど。
- ○ 最終的には長谷川賢が、有無を言わせぬ妙な説得力でまとめちゃったからな。でもさ、幸作の病状を詳しく知ってる卒業生からしてみたら、金八先生に掛かる負担を少しでも減らしてやりたい、自分たちが経験したソーラン節なら協力できるぞ、という発想になるのは分かる気がするな。
- ● うーん。状況が状況だけに、そうするほか仕方ないという面もありますしね。しかもその頑張って練習している様子を幸作に伝えれば、それが何よりの励ましになりますもんね。
- ○ そうそう。現3Bと幸作とが、卒業生やソーラン節を仲介役にして繋がったということじゃないかなぁ。だから、ソーラン節が3Bの伝統になったということは、単に踊りを受け継ぐだけじゃなくて、その経緯の本質である「協力」とか「思いやり」の気持ちも同時に3Bの伝統になっていってほしいよね。
- ● さて、幸作の方は、院内で友達ができたみたいですよ。
- ○ ただ、写真撮ってたのが気になるよなぁ。ひょっとするとやがて遺影として…。
- ● えーっ? そんな縁起でもないこと言わないでくださいよ! 何でも深読みしようとするのは悪い癖です。あれは職員室の先生方に幸作の今の様子を伝えるってだけで、他意はないんです。ないはずです。きっとありません!
- ○ 結局、第5シリーズのソーラン節を受け継いで、伝統になったと。指導に駆けつけた卒業生の懐かしい顔、顔、顔…。ソーラン節の踊りって、やっぱり迫力があっていいよね。みんな頑張って練習したんだろうな。
- 小ネタ/周辺状況
- ◆ 出向中の遠藤先生の机が、物置代わりに使われちゃっている。
- ◆ 文化祭で使用する材料を届けに、桜中に鳶がやってくる。男衆とともに若頭として元3Bの桜田友子が登場。ビシッと決まってる。
- ◆ 文化祭、A組の出し物は「この空の下で」の合唱、C組は和太鼓。花子先生の2年A組は入場門を作る。
- ◆ 3Bが出し物を決める多数決の内訳は…。
・英語劇:繭、主任、チューの3人。
・手品:コボ(学級委員であるため人数に含まれず)0人。
・阿波踊り:美紀、シンバ、ミッチー、江里子、香織の5人。
・ソーラン:儀、平八郎、スガッチ、健富、弘城の5人。- ◆ コボの手品、スガッチの和太鼓、美紀の阿波踊りなどは、生徒役オーディションの際に実際に披露した本当の特技であるらしい。
- ◆ 幸作が倉田正子から貰った帽子は、ニューヨーク・ヤンキースの赤バージョン。
- ◆ 奈美のタコヤキ屋に集まった旧3Bメンバーは、健次郎、ちはる、ヒルマン、デラ、恵美の5人。
- ◆ 教室後ろの掲示物によると、健富は写真係らしい。オリエンテーション時の写真?
- ◆ 後輩を指導した旧3Bメンバーは、恵美、健次郎、デラ、ヒノケイ、サオリ、ヒルマン、慶貴、邦平。文化祭の発表には敏江、友子も見に来た。
- ◆ 文化祭の入場門は、花子先生の2年A組製作の「ぼくドラえ門」。出し物コンテストで優勝した模様。
- ◆ クラスが優勝してご機嫌の花子先生だが、後片付けの際「美由紀と小林」「カッシーと奈津美」の両カップル(?)に挟まれてしまう。お気の毒。
- ◆ 文化祭で使用する材料を届けに、桜中に鳶がやってくる。男衆とともに若頭として元3Bの桜田友子が登場。ビシッと決まってる。
- 参考文献/挿入歌/BGM
- ◇ 【音楽】 この空の下で (合唱曲)
- ◇ 【音楽】 TAKIO'S SOHRAN 2 (伊藤多喜雄&TAKIO BAND)
- ◇ 【書籍】 日本の格言 ことわざ800選 (大河内昭爾著、日本文芸社)
- ◇ 【書籍】 種まく子供たち—小児ガンを体験した七人の物語 (佐藤律子編、ポプラ社)
- ≫詳しく見る
- ◇ 【音楽】 TAKIO'S SOHRAN 2 (伊藤多喜雄&TAKIO BAND)