トップミステリー・ファイル「和歌山の謎」>転職?巨大板前人形

和歌山ミステリー・ファイル

File-02

転職?巨大板前人形

「はい!喜んで!」でお馴染み、某回転寿司チェーン店の、じろうまる支店。そこで客引きを行なう巨大なコックさん・・・いや板前さん人形。どうしたって目立つこの人形、県道粉河加太線・梶取〜平井区間の新道が開通したため、そいつと北島線との交差点に位置することとなり、ランドマークとして非常に存在感がある。

さて、閲覧者の皆さんの中には「あれ?この巨大人形、昔どっかで見たような」とお感じになる方もいらっしゃるだろう。さあ、お気づきだろうか?10年以上前、彼は南紀で働いていたという事実に。実のところ彼は、和歌山県日高郡印南町切目崎、国道42号線沿いにあった「切目崎オートグリル」で日夜腕の伸縮をして客引きを行なっていた、元コックさんである。当時彼は洋食屋のコック姿で白髭を蓄えており、ジャムおじさんを若返らせたような風貌だった。彼はそのレストランの閉店後しばらくは廃墟を見守るがごとく鎮座(放置)されていたが数年前、突如行方不明となり、安否が心配されていた。

それがいきなりウチの近所に現れたもんだからびっくり仰天・・・おっと私事で失礼。彼はどうやら修理いやメンテいや療養終了後に板前として再就職が決まり、新しい職場で頑張っているようだ。頑張っているとはいえ、どうやら年齢的にキツイのか?得意の腕伸縮は休み休み行なっている様子。土日祝や昼・夜の一定時間(集客の多い時間帯)のみ稼動、仕事らしい仕事をしているという説が今のところ有力。

ある消息筋によれば、彼の身元引受金、つまり雇い主である某回転寿司チェーン店から言うところの「購入金額」は、約100万円という報告を受けている。また、酷ヲタ大阪代表・としかず氏の指摘にもある通り、前後対象で指が六本あるのも特徴的。そのお陰で寿司を握るのが速いのかもしれない。余談になるが、彼のかつての職場であった「切目崎オートグリル」のあった場所は現在僅かに廃墟・残骸が残るのみ。しかしながらそのすぐ近くにコンビニエンスストアが昼夜まばゆい光を放っており、時代の流れを感じさせる。

≫「和歌山の謎」リストへ戻る

≫トップへ戻る