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和歌山ミステリー・ファイル

File-03

「かだ」ステッカーの謎

和歌山市北西部あたりで、「かだ 1234」など、車の真横にドカンとナンバーの入ったステッカーの貼られた車が見られることがある。車のステッカーとはいえ、どう見ても走り屋グループのステッカーとは異なる強烈なシンプルさ。一体何のステッカーなのだろうか?もしかして、加太が独立国になるためのナンバリングでは?そういえば加太方面で大規模の掘削が行なわれている。地下にシェルターでも作っているのだろうか?

誰もそんなことを思っちゃいないと思うが、「そうかも」とか思った方には罰として天カス2kgの一気食いを命ず。さてこのステッカーの貼ってある車は、いわゆる関西空港二期工事の為に使用する土砂の採掘現場に出入りする権利のある車。このステッカーがないと現場への出入りが出来ないのだ。住金構内に出入りする時に必要な青色やピンク色の出入認可証みたいなもんだが、遠方からも一見してソレと分かる目立ちようで・・・街中ではかなり浮いている

この関空二期工事土砂採取事業における加太土砂採取事業には青木建設および鹿島建設の共同企業体があたっており、恐らくは一般の皆さんが土砂採取に持つイメージをはるかに超越したハイテク工事となっている。各種警備システム・管理システムといった基本装備の他に、専用サーバ、場内LAN、ビデオ画像伝達システム等、最新鋭の技術が惜しみなく投入されている。二期工事土砂採取事業はこのほか、すぐ北にある大阪・岬町、淡路島の津名・洲本の全4ヶ所で行なわれている。全2億5000万立方メートル採取、そのうち加太では最大の8500万立方メートルを採取予定だ。

さて問題はその最新鋭のハイテク普請に対し、あまりにローテクなステッカーという大きなギャップ。工事関係車両は勿論の事、工事の為にわざわざ現場付近に建設された寄宿舎に住む従業員、そしてそのご家族の駆る車まで、とにかくこの工事現場を出入りするすべての車に件のステッカーが貼られている。あまりのカッコ悪さでお気の毒。

最近ではいかにもな一般車両にステッカーが貼られているのを見ることが減ったように思うのだが、苦情でも出てそっちだけ廃止になったのだろうか?それとも工事が一段落したのだろうか?詳しい情報をお持ちの方、おせかいてけー。

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