「和歌山人の鉄則集」●方言・話法編●
基礎チャート(1)−Ⅰ
◆設問の解答◆
「つれもていこら」
◆解答の指針◆
すでに死語。若者にとっては、もうギャグの世界にワープアウトしています。ですが、しかしながら死語にしてしまうにはあまりにイトオシイ和歌山弁です。そうは思いませんか?数ある和歌山弁の中でも、極めて象徴的なものの一つです。
●「一緒に」と「つれもて」のニュアンスの差が分かる方はかなりの腕前、花板クラス。「一緒に」は、単に並んで歩くイメージ。非常に物理的です。「つれもて」は、「一緒に」に加えて手をつないで歩くイメージ。極めて人間的。例えば人参と大根を「一緒に」炊くとは言いますが、「つれもて」炊くとは言わないでしょう。分かりますか?この差が。分からん?なら腕立て2回!ついでにウチの親戚のみかんとりを手伝って下さい。
●「手をつないで仲良く」のイメージがあるからこそ、若者は嫌うのです。その馴れ馴れしい、小学唱歌のようなクサさを。