「和歌山人の鉄則集」●食文化編●
基礎チャート(3)−Ⅲ
◆設問の解答◆
1・・・近畿
2・・・恵方
3・・・無言
4・・・いわし
◆解答の指針◆
●1・・・節分に巻き寿司を食べる文化に慣れ親しんだ方は、これが全国で行われているものと思い込んでおられる方もいらっしゃるようですね。最近では全国区になりつつあるようですが、元々は違うんです。関西の「えべっさん」に対して関東では「酉の市」があるようにね。
●2・・・恵方は「えほう」と読みます。その年の運勢のよい方角の事です。節分が近くなると、スーパーの広告やスーパーの張り紙などに、その年の恵方を書いてくれてます。同時に海苔やかんぴょうなどの具材の値段が高くなります。日保ちするものは早めに買いましょう。アナゴを入れたい方もお早めに。節分の日の午後にはほぼ残ってません。前日か当日の午前中に買っておきましょう。
●3・・・この「無言で食べる」ってのが一番よくわかりませんが・・・郷に入らばナンとやら、黙って従うのが吉。多分「喋ると運が逃げる」とか何とかいう理由なんだろうと思いますけど。
●4・・・和歌山ではこのイワシを軒に吊るすのが正道、伝統的です。同時にヒイラギも戸袋や軒にさします。イワシの匂いで鬼を追い返し、ヒイラギの尖った葉で鬼の目を突くのだそう。ドラキュラにニンニク、と同じような理由ですね。匂いで邪悪なものを撃退するのは古くから広く行われていたようです。北山村特産の柑橘類「じゃばら」も刺激的な柑橘臭があるので「邪を払う」=「じゃばら」と名付けられました。