「和歌山人の鉄則集」●食文化編●
応用チャート(3)−Ⅰ
◆設問の解答◆
1・・・酢
2・・・寿司
3・・・巻き
4・・・なれ
◆解答の指針◆
●1、確かに和歌山の県民一人当たりの牛肉消費量は日本一ですが、それでは設問の要旨から外れます^^お酢には様々な効能があるので、最近では健康情報系バラエティ番組等で取り上げられる事が多くなりました。
●2、和歌山にはとにかく「○○寿司」というものが非常に多いです。土地で取れる魚などを使用して、いろんなお寿司を創造していった先人たちはすばらしい。握り寿司など邪道に思われるくらいの貫禄があります。
●3、巻き寿司や握り寿司はあくまで戦後、よく食べられるようになりました。戦前の和歌山では、お寿司といえば押し寿司やなれ寿司などのことでした。これらのお寿司を作る時には、いつもは野山を駆け回っている子ども達も、寿司のできるのをお母さんやお婆さんの近くでおとなしく待っていたそうです。
●4、なれ寿司は和歌山人でも食べられない人が多いので、ニセ和歌山人の皆さんが食べられなくても何の問題もありません。決して疎外感など感じないように。そのような方はクセの無い有田市あたりのタチウオ寿司や、紀南地方のサンマ寿司、山間部のアユ寿司などをお試し下さい。場所によりお店により、酢に違いがあったり塩加減が違ったりして少しずつ味が違うので、気に入ったものを探すのも楽しみの一つとなるでしょう。個人的にはミカン酢やスダチ酢などの柑橘系の香りのする酢を使ったものが、一風変わって楽しめると思います。ちなみに「珍味の極み」に達している30年モノのなれ寿司は、新宮市にある「東宝茶屋」さんで食べることができます。小鉢一つで¥1,500とお高いですが、渋みや苦味、酸味のオーケストラはなれ寿司ファンの脳天に風穴を開けてくれる事でしょう。ブルーチーズなどのクセのあるチーズを食べられる人なら、その美味さを存分に享受する事が可能だと思います。