おしえて№492 投稿者 いただきプウちゃん
 感熱紙について。お店でもらうレシートとか印刷で使う感熱紙に印字された文字って、ある程度時間が経ったら消えてしまいますが、あれってどうしてなんでしょうか?
 
Tsuneさん

  三菱製紙に問い合わせしました。その回答を引用します。
 感熱紙には通常の用紙とは異なり、表面に特殊な薬品が塗られております。この薬品は加熱された場所だけが「化学反応」を起こして黒色等に変化します。従って、FAXやレジプリンタ内の熱素子(「サーマルヘッド」と呼びます)と感熱紙が接触することで文字や画像を形成することが出来ます。
 
 一般的な感熱紙で用いられる「化学反応」について詳しく述べると「ロイコ染料と顕色剤の反応」のことであり、最初は無色(白色)を呈する「ロイコ染料」と呼ばれる薬品と「顕色剤」と呼ばれる薬品とが同時に加熱されて接触することによって「ロイコ染料」の化学構造が変化して無色から黒色に変化します。 しかしながら、この化学反応は、「時間の経過」や「アルコールや油等の薬品の接触」によって、反応しあっているロイコ染料と顕色剤同士が離れやすくなるため、元々の印字濃度が徐々に薄くなっていきます。この様な感熱紙の特性を「画像保存性」と呼んでおります。
 弊社では、この「画像保存性」を向上させた「高保存型」の感熱紙も開発し上市しており、銀行のATMレシート等で使用頂き高い実績を持っております。 又、FAX用紙でもご購入時に「ハイグレード」タイプを選べば画像保存性は「スタンダード」タイプに比べて優れております。
 しかしながら、やはり感熱紙の発色メカニズムが、上記の「化学反応」を使用していることから、その他の記録方式のPPCや熱転写や印刷媒体等に比べて「画像保存性」で劣ることはどうしても避けられず、FAX受信文書等が長期間にわたって絶対消えて欲しくない場合には、別にコピーを取る等のご配慮を頂ければ、今後もご安心して感熱紙をご利用頂けると存じます。
  ということで、化学反応による発色が、時間の経過とともに、元に戻っていくことが、文字が消えていく原因だったんですね。
くろぅさん

  感熱紙(正しくは感熱記録紙)とは熱を加えると発色する化学物質を含んだ感熱層を表面に塗布した紙のことです。これは色素(それ自体は無色)と酸の2つの成分の反応による発色形式をとっています。電子供与性を有する無色のロイコ染料と電子受容性の顕色剤(フェノール系酸性物質)を微粒化し結合剤とともに塗布してあります。2〜10ミリ秒の間300℃に加熱すると微粒子が溶融し発色します。通常レシートなどは非可逆的色素が使われます。疑問の色あせなどですが最近では昔と比較してかなり改善されているようです。それでも消えてしまう原因としては、加熱するサーマルヘッドの不具合(十分な溶融が行われない)と色素自体の紫外線などによる分解、経年変化が挙げられると思います。
そくらちゃん

  感熱紙は文字通り、熱を感じて色を出すように作られているそうです。ですから、普通の紙に発色効果のある薬剤を塗布し、それが熱を刺激として色を出すらしいのです。しかし、感熱紙は長くおいておくと紙全体が赤茶けた色に変色したり、黒い文字も赤茶けて色を失っていくように、しっかりと書き込まれたインクの粒のような働きをすべき一つ一つのドットが、がっちりと付着せずに、それらの薬剤が空気中の様々な物質の影響で変化してしまうらしく、そのため、色がうすくうすくはげていってしまうようです。化学変化を科学的に説明は出来ないのですが。  近頃は、高耐熱効果に優れた感熱紙も出来ているらしく、電子レンジでチ−ンをしても、黒くならないレジペ−パ−も出てくるそうです。
TAKEさん

  感熱紙だからです(笑)
 感熱紙は熱の他光にも反応します。加熱した時ほど顕著ではないのですが徐々に反応していきます。そもそも感熱紙に印字されたものというのは、極端な言い方をすれば文字の形の焼けこげで、感熱紙とは低温でも焦げ目が付きやすい紙であるとも言えます(厳密なことを言うとややこしいのですが)普通紙印刷の文字は文字の形にトナーを吹き付け焼き固めたものなので時間が経っても熱や光に反応して消えることはありません。
matsumotoさん

  感熱紙の表面には熱に反応して色の変化する薬品が塗られていて、プリンターのヘッドで部分的に熱を加えることで文字や絵を印刷します。いわゆる「あぶりだし」と同じ原理です。 ところが熱で変色した薬品は化学的に不安定なため、時間がたつとだんだん色が薄くなって文字や絵が消えてしまいます。
よりかさん

  感熱紙には,表面にいろいろな薬剤が塗られています。発色に関係のあるものとしては,無色染料と顕色剤があげられますが,OA機器のサーマルヘッドなどで熱を加えると,このふたつの薬剤が溶けて交じり合います。すると顕色剤が無色染料の発色を促し,印字がなされるというわけです。
 これらの薬剤は,光や大気中のガスの影響を受けて,黄色く変色しやすい性質があります。このため保存性に疑問が持たれていましたが,最近では銀行のキャッシュディスペンサー用の領収証のように,オーバーコートという膜を施した製品などがあり,この問題は改善されているようです
水無瀬蘇芳さん

  感熱紙はもともと化学反応を起こして黒くしているので、空気中におくと別の化学変化を起こすから
浜ちゃん

  感熱紙は、熱で変色する色素を使っています。ところが、この色素が長時間酸素(空気)にさらされると、この色素が酸化されて無色の物質に変化するために、文字が消えてしまう事になるのです。
のんきさん

  感熱紙には,表面にいろいろな薬剤が塗られていて、この薬剤が,光や大気中のガスの影響を受けて,黄色く変色しやすい性質をもっているそうです。このため保存性に疑問が持たれていましたが,最近では銀行のキャッシュディスペンサー用の領収証のように,オーバーコートという膜を施した製品などがあり,この問題は改善されているようです。
参考URL:紙の豆辞典
  http://www.kami.co.jp/mame3.htm#1994.1 感熱紙はなぜ発色するか
ガウリィさん

  色が薄く印刷されているからでは、目的が長く保存するためではなかったのでは
てるりんさん

  税務署を混乱させる為です。

A B C D E やった!
4 4 4 4 4 20
Tsuneさん 証拠隠滅?


yutaさん

 製紙会社の陰謀です。 いっぱい買わせるために。

よしみさん

  感熱紙。字の通り感じる熱によって字が消えます。(本当?なぜ消えるか。それは、何回も印刷できるようにです。経済的ですねぇ。(←たんなるけち臭いやつ・・・)

A B C D E やった!
5 4 3 4 4 20
くろぅさん くろぅもけち臭いです。何回も使えるってのがいいです


mamuさん

  感熱紙というだけあって熱を感じるものですが、印字された紙は寒さを感じて、消えてしまうのです。
 もともとが化学反応をさせながら使うものなので、仕方が無いと言うことのようですね。しかしながらTsuneさんが問い合わせてくれた三菱製紙さんなど素晴らしい技術を持った会社が、「昔は文字が消えちゃってさ〜」なんて会話をさせてくれる日を作ってくれると思います。期待しましょう!
正答者の方々です。本当にありがとうございました。
Tsuneさん・くろぅさん・そくらちゃん・TAKEさん・matsumotoさん・よりかさん・水無瀬蘇芳さん・浜ちゃん・のんきさん・ガウリィさん・てるりんさん★・yutaさん★・よしみさん★・mamuさん★

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