比較級の時にになる言葉なら、最上級のときは語幹にをつける。くっつく語尾が違うだけで、あとは比較級と同じ。格変化も第一・第二変化。つまり、こう。
の前のοがωに変わることがあるのも比較級と同じ。ωのままだとうまく辞書が引けなかったらοに戻してみる。
戸惑ったのはをつけて比較級にするやつ。この手の形容詞は、最上級ではをつける。格変化はこう。
この語尾……第一・第二変化のはず。えーと、この最上級になる形容詞は、比較級の時はがついて第三変化だった。比較級は第三変化なのに、最上級は第一・第二変化なのか?
私はここでごちゃごちゃになったのに、何が問題なんだ?という同級生もいた。こんなところで躓くなんて変なのか。ともかく、最上級はみんな第一・第二変化ということ。
比較級と同じで、最上級でも比較の対象は属格で表す。この属格は比較級より分かりやすかった。属格は基本的に「〜の」という意味だし、日本語でも「太郎は兄弟のうちで一番大きい」とか、属格っぽい言い方するし。比較の対象は属格って知らなくても、最上級のほうならちゃんと訳せそうだった。
むしろ、比較の対象が何もなくていきなり最上級だけ出てくる絶対比較のほうが戸惑う。「すごく大きい」とか強調する言い方なんだけど、英語のveryの代わりみたいな感じで、なにげに出てくる。これを覚えてないと、「何のなかで一番なのだー?」とありもしない比較対象の属格を虚しく探し回るはめになる。ふぅ。
最終更新日: 2002年1月5日 連絡先: suzuri@mbb.nifty.com