白金桟道橋(の銘板)
1st wrote in 2000.11.19 / last update at 2002.03.01

 白金桟道橋は、山手線(・山手貨物線)の恵比須−目黒間の目黒寄りにある人道跨線橋です。
 この人道跨線橋の山手貨物線側部分が古レールを利用した優雅なデザインの上路アーチ橋になっています。古レールでできた建築物の中でも最も美しい部類と言えるかと思います。
(取材:2000.10.26, 11.05 / 2001.06.09,09,24)
写真:白金桟道橋。目黒側から  全景です。左側の一段低い部分が山手貨物線(埼京線の電車も走っています)、右側が山手線です。

 山手線側は、線路面に対する道路面の高さが低いため、古レールを垂直に立てて橋脚とした一般的な人道跨線橋となっています。

 上の写真の反対側から眺めたものです。互いの立体交差のため築堤の上を通る山手線と掘割りの中を行く山手貨物線では、高度差があります。

 山手貨物線側は、線路面に対する道路面の高さが高いため、橋脚を
立てることが困難だったのでしょう。そのため、このようなアーチ橋を採用したのではないかと思われます。

写真:白金桟道橋。恵比須側から
写真:白金桟道橋(貨物線側)接近  山手貨物線側のアーチ橋部分を近くで眺めたものです。
 アーチ材は4本のレールを束ねたものを利用しており、道路床部分と結合材にも古レールを折り曲げたものを利用しています。
 アーチ材が地面に対して斜めとなっており、応力を横方向に逃がすアーチ橋の構造となっていることがわかります。

 なお古レールの刻印ですが、1つも読めませんでした。

 橋の上の様子です。優雅な下部構造と違って、橋の上は至ってシンプルで、面白味に欠けます。 写真:白金桟道橋の橋上部
写真:白金桟道橋と恵比須ガーデンプレイス  白金桟道橋の周囲の雰囲気です。バックは、恵比須ガーデンプレイスの高層ビル群です。書き忘れてましたけど、この写真は南側から北側を眺めています。
 新旧のデザインの折衷ぶりが面白いですね。

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