ボイジーという町の意外な特色は「アート」。
ジュリア・デーヴィス公園の入り口に建つ美術館「Boise Art Museum」は言うに及ばず、中心市街地には多数のギャラリーや画材店が集まり、また、コーヒーショップやレストランでも地元アーティストの作品が飾られ、アートが町に根ざしていることが感じられます。
(右: コーヒーショップ「Flying M」の壁面に飾られた地元アーティストの作品)
このページでは、ボイジーの町に根ざすアートの活動として、中心市街地のパブリックアートコレクションと、年に一度の大規模なアートフェア「Art in the Park」を紹介します。
ボイジーの中心市街地を歩いていると、いたるところで地元アーティストの作による屋外アート作品に出会います。
裏路地に面したビルの壁面や歩道の路面で風景に溶け込んでいるものから、奇抜な外見で表通りに向かって異彩を放つもの、さらには意表をついた表現形態で「えっ、これが!?」と見る人を驚かせるものまで、作品の形態や作風はさまざまで、町行く人々の目を楽しませてくれます。
作品の数は年々増え続け、2009年現在で、ざっと数えて50以上あります。
(右: Keepsies (Ann LaRose, 1985) (Grove))
(下左: Boise Totems (Rod Kagan, 1993) (8th St. and Idaho St.))
(下右: River Sculpture (Alison Sky, 1998) (The Grove Hotel, Capitol Blvd. and Front St.))
中心市街地以外では、2003年にリニューアルされたボイジー空港ターミナルにも多数のパブリックアート作品があります。
チェックインエリア、セキュリティエリアのガラス仕切り壁、搭乗待合エリアのフードコート、到着エリアなど、いろいろなところにアート作品を見つけることができます。
Boise Art Museumの主催による、地元アーティストの展示即売イベントです。
例年、9月上旬の週末にジュリア・デーヴィス公園のBoise Art Museum周辺で開催されます。
会期中は、緑豊かな公園の一角に無数のテントが立ち並び、絵画、写真、工芸、ジュエリー、服飾雑貨など、さまざまなジャンルのアーティストによる出店が開かれ、ふだんは静かな公園が多数の訪問者で賑わいます。
アイダホ州内はもちろん、遠くはオレゴン州、ワシントン州、ユタ州からも有名なアーティストが数多く参加し、ブースの数は200を超えます。
アーティストの出店に混じって、ファーストフードの屋台や仮設ATMコーナーも設けられています。
また、会場の一角では子ども向けのアート体験教室も開かれています。
各ブースの売り上げの20%は出店料としてBoise Art Museumの取り分となり、美術館の運営やコレクション購入に役立てられます(作品購入者は、支払いの20%を美術館への寄付とみなして税控除を申請できます)。
アメリカ北西部で開かれるこの種のアートフェアの中でも、ボイジーのArt in the Parkは特に来客数も販売総額も大きく、アーティストによる評価が非常に高いとのこと。
それゆえ、多くのアーティストが参加を希望し、競争が激しいのだそうです。
それだけ質の高いアートフェアがボイジーという町で成立するのは、ボイジー周辺の住民のアートに対する関心の高さの表れなのでしょう。
ワシントン州在住の和紙工芸作家、Hitomi Johnsonさんも遠方からの参加アーティストの一人。
アメリカのキルトのデザインを採り入れた独自の和紙工芸作品を制作販売しています(→関連情報)。
ブースを訪れたアメリカ人は不思議そうな表情で作品に見入っていました。
ワシントン州の有名な陶芸家、Clay in Motion工房のBob & Corina Neher夫妻は、招待アーティストとしてArt in the Parkに出店し、食器を中心にさまざまな陶器を販売しています。
フルーツや花の絵柄が描かれた食器は、アートを身近に感じさせてくれます。