(注) このページの記事は、Boise on the Webで2002年4月1日に公開した「お楽しみ記事」です。 このページの内容について、デルタ航空やボイジー市など関係機関への問い合わせはしないでください。
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Boise on the Web アイダホ州ボイジー地域情報 |
(注) このページの記事は、Boise on the Webで2002年4月1日に公開した「お楽しみ記事」です。 このページの内容について、デルタ航空やボイジー市など関係機関への問い合わせはしないでください。
デルタ航空は4月1日、日本行き国際線の新規路線として、ソルトレークシティ〜ボイジー〜成田線の開設に向けて準備を進めていることを明らかにした。 これによって、ボイジーから成田空港へ、ノンストップの国際線フライトで行けるようになる。
同社の計画によると、ソルトレークシティ国際空港からボイジー空港を経由して成田空港に至る定期国際路線を新たに設定し、当面は週3便で運航を開始する。
需要の増大が見込めれば徐々に便数を増やし、デイリー運航を目指す。
運航開始日は未定だが、成田空港の第2滑走路が供用開始される4月18日以後、できるだけ早く運航を始めたいとしている。
機材は同社がソルトレークシティ空港に保有しているMD11型機を使用する。
客席はビジネス・エコノミーの2クラスで、座席数はおよそ300席。
運航スケジュールは明らかにされていないが、所要時間はボイジーから成田へは11時間程度、成田からボイジーへは9時間程度になるとみられ、現在のサンフランシスコまたはシアトルでの乗り継ぎ旅程に比べて大幅に短縮される。
アメリカと日本を結ぶ国際線は、昨年の同時多発テロ以後は需要が低迷し、デルタ航空でもロサンゼルス〜成田、ロサンゼルス〜名古屋の2路線が運休に追い込まれ、同社の日本行き国際線はアトランタ〜成田の1路線のみとなった。
しかし、ソルトレークシティ冬季オリンピック前後から需要が回復しつつあり、また、4月18日に成田空港の第2滑走路が供用開始されて発着枠が増えることから、同社はアメリカ西部から成田への新規路線を開設することにした。
当初は、同社の主要なハブ空港であるソルトレークシティから成田へのノンストップ便を計画したが、ソルトレークシティ単独では集客面で不安があることから、アメリカ北西部のいずれかの空港に寄港して乗客を集める案が浮上した。
そこで、航路上の寄港地として、ハイテク産業の拠点として急速な経済発展を遂げていて、しかも日本とのつながりが近年ますます強まっているボイジーに白羽の矢が立った。
同社では、ソルトレークシティとボイジーの2都市の需要を集約することで、路線の維持に必要な収益を確保できると見込んでいる。
現在のボイジー空港は国内線専用で、日本はもちろん、隣国のカナダとの間でさえ、国際定期路線が運航されたことはない。
ボイジー空港ターミナルを管理するボイジー市は、日本への新規路線開設に伴い、急遽国際線への対応を迫られることになった。
現在、ボイジー空港ターミナルは拡張工事が進められているが、国際線就航の計画を受けて、新ターミナル1階の到着口にCIQ(税関・入国審査・検疫)の施設を整備するための設計変更に着手した。
新ターミナルが完成するまでの間は、現在のターミナル1階の手荷物受取所付近を改装し、CIQの施設を設置して対応するとしている。
CIQの要員については、現在ボイジー市と関係省庁との間で協議が行われている。
当面は週3便の運航にとどまることから、運航日に限ってポートランドまたはソルトレークシティから派遣する案が有力であるが、将来のデイリー運航に向けて、空港内に常設の事務所を設置する案も検討されている。
デルタ航空営業部の広報担当者は、「当社の国際線戦略において、成田は最も重要な拠点のひとつ。第2滑走路供用開始は、他社に後れをとっている日本路線で巻き返しを図る絶好のチャンスだ。ソルトレークシティ冬季オリンピックに間に合わなかったのは残念だが、日本と韓国でのサッカーワールドカップもあり、日本路線の充実は今後ますます重要になるだろう」と話し、成田への新規路線開設の意義を強調した。
ボイジーを寄港地に選んだことについては、「ボイジー空港は空軍の飛行場として造られただけあって、設備は申し分なく、滑走路の長さもMD11型機が日本に向けて離陸するのに十分余裕がある。CIQについてはボイジー市と協議中だが、市はとても協力的で、空港の受け入れ態勢については心配していない。集客についても、ボイジーはハイテク産業を通じて日本との結びつきが強く、安定した需要が見込める」と語った。
ボイジーでヒューレット・パッカード社との共同開発に携わるキヤノンの社員は、「仕事で日本とボイジーを頻繁に行き来する私たちにとって、成田ノンストップ便は大助かり。今まではサンフランシスコかシアトルで乗り継いでいたが、今後は迷わずノンストップ便を利用するだろう。早くデイリー運航になってほしい」と話した。
他の航空会社の反応は冷ややかである。
ユナイテッド航空営業部の広報担当者は、「当社は昨年の同時多発テロの打撃からまだ立ち直っておらず、長距離国際線の新規路線に参入する余裕はない。ソルトレークシティ・ボイジーの両都市はサンフランシスコ乗り継ぎで成田・関西へのアクセスが確保されており、競争力も十分ある」と話し、デルタ航空に追随する考えがないことを明らかにした。
ノースウェスト航空の関係者は、「テロ事件の影響で世界的に航空需要が冷え込んでいる中で、ユタ州やアイダホ州のような田舎からの長距離国際線というニッチ市場に参入しても、営業的に成功するとは思えない。ハイテク産業による交流が頼みというが、日本ではIT不況が深刻になっており、需要は先細りするのではないか」と語り、新規路線の採算性に疑問を示した。
一方、ユナイテッド航空を中心とする航空連合「スターアライアンス」の一員である全日空の関係者は、「ハイテク産業を通じたアイダホ州と日本との結びつきには当社も注目している」と話し、デルタ航空の新規路線への対抗策として、ユナイテッド航空運航便に全日空の便名を付与する「コードシェア」の対象にサンフランシスコ〜ボイジー線を加えるよう、ユナイテッド航空に申し入れていることを明らかにした。
ボイジー市観光局の報道官は、「成田へのノンストップ便就航は、私たちにとって願ってもいないチャンス。成田空港の出発案内にニューヨークやロサンゼルスと並んで『ボイジー』の文字が現れるのは画期的なことだ。CIQの体制作りなど課題は残っているが、デイリー運航の実現に向けて、市としてあらゆる支援をしていきたい。成田ノンストップ便によって、ボイジーと日本とのパートナーシップはますます強まるだろう」と、ノンストップ便就航への期待を語った。
さらに、「まずは、6月のボイジーリバーフェスティバルに向けて、日本人向けの観光キャンペーンを積極的に行い、ボイジー・アイダホ州の魅力をアピールしたい」と語り、日本からの観光客の誘致に意欲を示した。
日本語でボイジーの観光情報を提供する唯一のWebサイトである「Boise on the Web アイダホ州ボイジー地域情報」の作者には、早くも観光局からキャンペーンへの協力を求めるメールが寄せられている。
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