2000年5月から2001年6月まで配信していた、「リキャットのアイダホ便り」のメールマガジン版の原稿です。
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Boise on the Web アイダホ州ボイジー地域情報 |
2000年5月から2001年6月まで配信していた、「リキャットのアイダホ便り」のメールマガジン版の原稿です。
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■■■ リキャットのアイダホ便り ■■■ (創刊号)
Vol. 1 / 2000年5月24日
アイダホ州ボイジーより「アイダホの素顔」をお伝えするメールマガジン
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■ アウトドアーな人々が集う街 ■
(2000年5月22日)
私の住む街ボイジーはアイダホ州の州都。と言ってもアメリカ人でも知る
人は少ないようですね。
こじんまりした街なのに、最近は人口が急増。新しいお家がたくさん建ち
始めています。なんでもカリフォルニアから移住してくる人が多いとか。
アイダホといえばポテト。実は私もここに引っ越してくるまでは、なんだ
か雪深いところをイメージしていました。確かに冬は寒いのですが、積も
ることはほとんどありません。ここはれっきとした砂漠気候。夏は40度近
くまで気温が上がることもしばしば。なのに湿度が全くありません。引っ
越してきたばかりの頃はこの乾燥にお肌がヒィーッ! 見かねて夫が加湿
器を買ってくれました。今では4台の加湿器(夏用・冬用)が我が家では
常時フル稼働しています。
4月に入ったころから、ボイジーは急に暑くなりました。一時は毎日30度
近くまで気温が上がったりもしていましたが、今では25度前後に落ち着い
たようです。太陽が眩しい! 風が気持ちいい! 夏時間にもなりましたの
で、今では夜10時になっても陽が完全に落ちません。そこでアウトドアー
なこの街の人々は我先に戸外へ! 会社から帰ってきてからだって、夕食
の後だってまだまだタップリ遊べるんですもの。エイリアンの頭のような
ヘルメットをかぶってロードバイクを走らせる人。まるでトップガンを彷
彿させるような、上半身裸でビーチバレー(ここにはビーチはないのでお
砂場ですが)を楽しむ若者達。それを横目で楽しんでいるのは私だけでは
ないはずだ。
冬は夫とラケットボールを楽しんでいました。ここの住宅地の住民が使え
るレクセンターがあるんです。ジム・プール・テニスコート・バレーコー
ト。でももう、さすがに室内スポーツは暑い! 夏は私、泳ぎます。半端
でなく泳ぐので、昼間はプールに行きません。だって、日差しが眩しくて
息継ぎができないんですもの(笑)。だから早朝&夜専門なんです。5月の
最終週からプール開きですけれど、朝晩はまだちょっと寒いかな。いいで
すか。何度も言うようですが、ここは砂漠気候。1日の寒暖の差も激しい
のです。6月いっぱいはムリかなー。うーん。じゃあ、それまで何しよう?
そこで思い立ったのは『ローラーブレード』です。これずっとやりたかっ
たんですよー。
『Play it again』という中古専門のスポーツ用品店に行ってきました。
セールを目がけていったので、結局新品を買ってしまったんですけど。お
店のおにーちゃんに、乗り方と止まり方を教えてもらうことに。だって、
おにーちゃん、ちょっとカッコ良かったんだもの。ハハッ! お店の中は
私の悲鳴が響き渡ります。「止まらないー! ちょっと、ちょっと、止め
てー! アレー!!」
お家に帰ってから、スグに家の前の道で練習を始めました。でも時間帯が
悪かった。その辺で遊んでいた子供達が集まってきてしまいました。
「何してんのさー?」自転車に乗っていた2人の男の子が聞きます。
「ローラーブレードの練習よ。」(オイコラ、見て分かんないのか?)
ズデン! イッターイ! お尻打ったよー。
「オレ達も一緒にやってやるよ。」
「え?」彼等は私のあまりにヘッピリ腰を見ていられなかったのでしょう。
私が振り向いたときには彼等の姿は家の中へと消えていました。もうっ!
子供の前では転びたくなかったのにー。仕方がないか。子供に教わろう。
2日目、2度目のシリモチをつきました。尾てい骨って、打つと痛いのよー。
ボイジーリバーの川沿いに『Green Belt』と呼ばれる小道が走っています。
木々が小道を覆いかぶさるように生息し、緑が目に優しいんです。そこは
アウトドアーな人々の憩いの場。ジョギングで先を急ぐ人や、おしゃべり
をしながらウォーキングを楽しむ人が行きかいます。もちろんローラーブ
レードをする人も。私も近々グリーンベルトデビューしたいなー、と夫に
言いましたら「まずは止まれる、そしてターンができるようになってから。
それができないうちは、グリーンベルトデビューなんてけしからん!」と
一蹴り。なによ。平日の朝あんまり込み合っていない時にしようって、思
ってるのに。『人に迷惑をかけない』これ、小さい頃から両親に厳しく言
われていることなんだからねー。
さて、デビューはいつになることやら?
== ● 編集室より ● ==============================================
ご購読ありがとうございます。
メールマガジン「リキャットのアイダホ便り」は、Webサイト「Boise on
the Web アイダホ州ボイジー地域情報」に連載されている同名のリポート
のメールマガジン版です。
「Boise on the Web」では、リキャットさんの住む町、アイダホ州の州都
ボイジーを紹介しています。また、メールマガジン創刊以前に連載された
「リキャットのアイダホ便り」のバックナンバーもあります。こちらもぜ
ひご覧ください。
次号から、このコーナーでは、
(1) ボイジー・アイダホ豆知識
(2) アメリカ地域情報おすすめWebサイト
などを掲載する予定です。お楽しみに。
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Boise on the Web アイダホ州ボイジー地域情報
http://homepage1.nifty.com/boiseweb/
リキャットのアイダホ便り(WWW版) (バックナンバーはこちら)
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■ 執筆者紹介 ■
理花 トーレス (リキャット)
横浜市出身。
1999年5月にアイダホ州ボイジーに移住し、8月末にポートランドにて夫ト
ロイ トーレスと結婚したばかりの新婚(笑)。現在ワークパーミッション
&グリーンカード申請中。早く社会復帰した〜いと願う専業主婦。
■ 編集者紹介 ■
嘉田 勝 (かだ まさる)
1997年9月から10ヶ月間、アイダホ州のボイジー州立大学に訪問研究員と
して滞在。その時の経験をもとに、Webサイト「Boise on the Web アイダ
ホ州ボイジー地域情報」を作成、運営しています。現在は北海道在住。
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● メールマガジン『リキャットのアイダホ便り』 ●
配信システム:Pubzine http://www.pubzine.com/
リポート執筆:理花 トーレス
編集・発行 :嘉田 勝 boiseweb@nifty.com
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■■■ リキャットのアイダホ便り ■■■
Vol. 2 / 2000年5月31日
アイダホ州ボイジーより「アイダホの素顔」をお伝えするメールマガジン
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■ ジープでオフロードを行く ■
(2000年5月26日)
我が家にはジープがあります。夫が高校を卒業してスグの頃からいじくり
まわしている愛車です。とは言っても、今どきの美しいジープを想像して
はいけません。25年前の古い古い型。エアコンやラジオはありません。そ
れどころか窓もないんです。あるのはフロントガラスだけ。屋根には幌が
かぶせてあるだけ。とにかくおしゃれなシロモノではありません。『ホン
ク!ホンク!』と軽快なクラクションで街中を行きかう車たちを尻目に、
このジープは『アウーガ!アウーガ!』 全く、おしゃれじゃありません。
冬の間、ジープは『Storage』と呼ばれる貸し倉庫(うちの場合は屋根な
しなので、貸し駐車場になるのかな)でじっと春を待っています。その間
保険も切れているから、ジープは全く出番がありません。でもジープは知
っているんです。春になれば、彼の相棒が笑顔で「Hey, Buddy!」と言っ
てくれるのを。
「Hey, Buddy!」夫はジープに話しかけます。そしてエンジンをかける。
『爆音』というのが正しいでしょうね。凄まじい音と共に25年前のジープ
が息を吹き返しました。こんな大きなエンジン音の車は今まで体験したこ
とがありません。トラックだって今どきもう少し上品だわ。
私、実は大の車好き。なのにこのジープは運転できなくて、悔しい思いを
しています。だってシートが固定式なので、おチビな私には、足がクラッ
チに届かないんですもの。助手席に座っても足が床に届かない。子供のよ
うに足をブラブラさせている私のために、夫がスペアのタイヤを置いてく
れました。オフロードを行く時はしっかり足が床に(私の場合タイヤに)
固定されていないと危険です。なんといっても、窓がないんですから。ド
アの部分も下半分は幌なんです。後部に座席はなく、途中で止まってしま
った場合に備えて工具が積まれています。後ろは吹き抜けです。幌さえあ
りません。昔、オフロードで道を踏み外し転がり落ちた際に、破れてしま
ったんですって。
夫(トロイ)はジープに乗ると豹変します。『インディアナ・トロイ』に
なってしまうんです。『Indiana・Jones(邦題ではインディー・ジョーン
ズでしたね)』って映画ご覧になった方も多いでしょう。夫いわく、現代
にインディアナ・ジョーンズ(インディー・ジョーンズ)が生きていたら、
きっとこのジープに乗っていたに違いないから、ですって。夫はホンキで
す(笑)。なのでジープに乗ると私は『妻』ではなくなります。『相棒』
です。私の仕事は二駆から四駆に切り替える時、タイヤの真ん中に付いた
スクリューを切り替える。でっかいスクリューは両手で「ハァーッ!」と
気合いを入れないと回りません。
オフロードに飛び出しました。今までどうしたものかと手持ちぶさただっ
た両手をしっかり手すり(そう、手すりがあるんですね)に握らせると、
ジープは砂ぼこりを上げながら、道なき道を進みます。しかし、その揺れ
は激しいのなんの! 乗馬を経験したことがありますか? 馬の揺れに首が
ガクガクするカンジ。決して首のすわっていない赤ちゃんをこのジープに
乗せてはいけません。ジープが左に傾いたら自分は右へ、バランスが要。
登り坂よりも下りの方が怖いのですが、岩山にタイヤが吸い付いているか
のように、ジープはゆっくり降りていきます。インディアナ・トロイの運
転技術とジープの性能を信じられれば、どれほど身体が斜めになろうとも
楽しい!
気が付いたら断崖絶壁の上にいました。いままで見上げることしかなかっ
たこの絶壁。見下ろした光景は絶景です。川を挟んで向こうの絶壁にはロ
ッククライミングをしている人が2人。あっちの丘ではハンググライダー
がヒラヒラ舞っています。ボイジーは緑が豊かだわー。夕暮れの太陽でボ
イジーの街が金色に光っていました。
一般道路に入ると急に手持ちぶさたになりました。手すりにつかまってい
ると前傾姿勢になるので、なんだかおかしいし。かと言って、お膝の上で
手を組んでいるのもヘンだなー(笑)。ジープと一緒の冒険の夏はこれか
らです。
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== ● ボイジー・アイダホ豆知識 ● ================== 編集室より ==
■ アイダホってどこ? ■
アイダホ州は、アメリカ合衆国北西部、ロッキー山脈の西側にあります。
リキャットさんがお住まいの町は、アイダホ州の州都、ボイジーです。
アイダホ州の南西部にあり、緯度は北海道とほぼ同じです。
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「位置 - ボイジーってどんなところ?」 (Boise on the Web)
http://homepage1.nifty.com/boiseweb/about/b_location.html
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● メールマガジン『リキャットのアイダホ便り』 ●
配信システム:Pubzine http://www.pubzine.com/
リポート執筆:理花 トーレス
編集・発行 :嘉田 勝 boiseweb@nifty.com
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■■■ リキャットのアイダホ便り ■■■
Vol. 3 / 2000年6月7日
アイダホ州ボイジーより「アイダホの素顔」をお伝えするメールマガジン
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■ 新品ボートは穴だらけ? ■
(2000年5月31日)
5月27、28、29日は3連休でした。こちらは休日が少ないので、大変有難く
感じますね。夫は「いつか日本に住んだらゴールデンウィークがあるんだ
なあ」と今から非常に楽しみにしているようです。
冬のボイジーは寒いので夫と共に何度か脱出作戦に出ていましたが、夏は
サイコー! 日差しは強いけれど湿度はなく、吹く風は爽やかです。スポ
ーツをしても汗をかいたそばから乾いていくカンジ。お子ちゃまの『あせ
も』なんて、ここでもあるのかしら? とにかく、アウトドアー派が喜ぶ
季節になりました。
セーリングは連休の最初の日に決めていました。私の住んでいるサウス・
イーストの地域から車で15分くらいのところに『Lucky Peak(ラッキーピ
ーク)』と呼ばれる貯水池があります。かなり大きな、一見湖のような貯
水池です。そこにはちゃんとマリーナ(小型船舶用の港)があって、
Powerboat(モーターボート)やSailboat(ヨット)なんかが停泊してい
ます。
親友のスキップとアンが11時に我が家にやってきました。先日Stanley(ス
タンレー)に行った時(*)と同じように、アイスボックスを持って。前日
の打ち合わせで、彼等はドリンク類とスナック類の担当。私は果物とサン
ドウィッチの担当。ベーグルサンドを6コ、朝からせっせと作りましたよー。
私のベーグルサンドはなぜか非常に好評なんですね。夫によると、アメリ
カ人にはとんでもないお味のサンドウィッチを作る人が多いとか。サンド
ウィッチがマズイってどんなんでしょうねー? 私の秘密は『キューピー・
マヨネーズ』(全然秘密でもなんでもないなー)。こっちのマヨネーズっ
て美味しくないんですもの。マヨネーズは必ず日本のマヨネーズを買うこ
とにしています。
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(*)「人口69人の町」(リキャットのアイダホ便り/2000年4月24日)
http://homepage1.nifty.com/boiseweb/rikatt/rika0004c.html
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話がとんでもない方向にズレました。
12時にピア(桟橋)でジムとケリー夫妻に会いました。ジムはスキップの
会社の仲間です。ジムとケりーは真新しいセールボート(Hunter260とい
う種類)を買ったばかり。この日が初乗りです。軽く握手を交して、初乗
りに誘ってもらったことに感謝している旨を伝えます。夫はその間もそわ
そわ、そわそわ。彼は早くボートが見たいのです。
夫にはなぜかSailer(船乗りっていうとカッコ良くないなー!)の血が流
れています。彼の母方の叔父達はみんなこぞってセールボートを所有し、
海に想いを馳せるのです。夫が4歳の時のお誕生日のこと。彼はプレゼン
トにおもちゃのセールボートを買って貰いました。とたんにお誕生会なん
かそっちのけ。せっかく来てくれたお友達が早く帰ってくれないものか、
と真剣に思ったそうです。そうしたらバスタブにこの綺麗なボートを浮か
べて遊べるのに!(笑)20歳の時からネイビー(海軍)に6年も所属し、
潜水艦に乗っていました。1年もボートを住まいとしていたこともあるん
ですって。うーん。こういうのも『ボートピープル』っていうのかしら…?
ジムの運転するトヨタのトラック(日本で販売されても、きっと売れない
バカデカイもの)がボートを引いてやってきました。その白も鮮やかな美
しいボートです。その名は『Spud』。Spud(じゃがいも)? 彼女(船は
女性なんですね)はその白い船体を冷たい水に沈ませていきます。本当に
美しい船です。うーん。この船には青空が似合うはず。なのに今日に限っ
て薄曇り。太陽は雲の向こうに隠れています。ちぇーっ! せっかく水着
を着てきたっていうのに!! デッキでの日焼けを楽しむ計画をしていた
アンと私は口をとがらせていました。
船体の一番先の部分にケリーがチェリーコークをかけ、初乗りをお祝いで
す。なーんかパッとしないのはチェリーコークのせいだと思うんだけどな
ー。これがシャンパンならもっとサマになったと思うのになー。ま、いっ
か。風がないので、とりあえずモーターを回して湖をめぐります。折り返
したところでやっと風が出てきました。ヤッホー! 帆を掲げるぞー! モ
ーターを切ると、とたんに静かになります。真っ白い帆が風にはためき、
そこには風の音だけ。自然の力が私たちを冒険に連れて行ってくれる。そ
れがセーリングです。
「水が漏れている!」
ジムの声が船体の下の方から聞こえてきました。え? 水が漏れてるって
どーゆーこと? このボート新しいって言ってなかったっけ? はい。真新
しいのボートの底には小さなエンピツの先ほど穴が3つ。ケリーは怒りで
ちょっと熱くなってます。アメリカってどうしてこうなんでしょうねー。
日本では考えられないようなシロモノをヘーキで売りつけたりします。
ピアが見えてきた辺りで、1隻のジェットスキーが近づいてきました。
「ヘイ! 調子はどうだい? セーリングにはもってこいの日和になったな。」
よーく見れば、彼のライフジャケットの左胸には『Sheriff(郡保安官)』
のバッジが。そしてウォータープルーフのピストル。そうなんです。彼等
はこうして自然の中で遊ぶ人々の安全を常に見守ってくれているんです。
「じゃまをしたりするモーターボートやジェットスキーの輩なんかは今日
はいなかったかい?」
「さっきジェットスキーが横一列に並んで向こうからやって来た時にはち
ょっと驚いたけど、かすらずに過ぎ去って行ったよ」
「それは良かったな」
「それよりもボートに穴が開いてるんだ」
「...?」
「水が漏れてるんだよ」
「そりゃあ、決して良い兆しとは言えないな」
「新品だぜ」
「よくあることだな。まぁ、気を付けてやってくれ」
ブイン、ブイーン。エンジン音が遠ざかります。これが仕事なんて、なん
だかおいしいなー。
Spudが無事引き上げられ、再びトラックの後ろに繋がれたところで、風が
激しくなりました。夕立ちがやってきたんです。木々はしなり、雨粒が頬
に当たります。
「良かったねー。ラッキーだった。」
みんなの安堵の表情とは裏腹に、夫の表情は険しくなります。
「絶好のセーリング日和だ。」
湖面にはさざ波が立っていました。
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== ● アメリカ地域情報おすすめWebサイト ● ========= 編集室より ==
このコーナーでは、アメリカの州・都市やアメリカでの生活をテーマとす
るWebサイトのうち、特に内容の優れたものを厳選してご紹介します。
■ Kansas State - ひまわりの国カンザス ■
http://www.restingrock.com/kansas/
"Sunflower State"の異名を持つカンザス州を紹介するサイト。とりわけ、
カンザスの歴史や風土、アメリカの社会問題を語るエッセイは秀逸です!
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リポート執筆:理花 トーレス
編集・発行 :嘉田 勝 boiseweb@nifty.com
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■■■ リキャットのアイダホ便り ■■■
Vol. 4 / 2000年6月21日
アイダホ州ボイジーより「アイダホの素顔」をお伝えするメールマガジン
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■ 第1結婚記念日 ■
(2000年6月7日)
実は私たち夫婦には2つ結婚記念日があります。その1つ、『第1』結婚記
念日のお祝いをつい先日いたしました。ここに来て1年が経ちました。早
いですねー。
話せば長い話なので、サワリだけチョッピリ触れることにしましょうか。
私たちが出逢ったのは2年半ほど前。97年の秋に、テキサス州のダラスと
いう街で行われた友人の結婚式に呼ばれた時です。日本でもよくあるパタ
ーンですよね。『友人の結婚式で出会った』しかし私はその当時日本にい
ましたし、夫はここボイジーに住んでいたんですから、話がそんな簡単に
終わるはずがありません。ま、その時のいきさつは、またいつかというこ
とで...。
出逢って4ヵ月後、私はスッパリ会社を辞め、アメリカに渡ることに決め
ました。彼をもっと良く知るチャンスです。そう難しい決断ではありませ
んでした。その当時テレビの業界で働いていたのですが、5年もいたとこ
ろで正直アキアキしていましたし(関係者さん、ゴメンナサイ)。どうせ
旅行をするのならと、アメリカ大陸に散らばる友人に連絡を取り、ハデに
遊んでしまう計画を立てました。ボイジーからテキサス、テキサスからメ
キシコシティー(メキシコ)、メキシコシティーからニューヨーク、ニュ
ーヨークからトロント(カナダ)、そしてボイジーに戻るという大陸縦断
3ヵ月ひとり旅コースです。その後、日本に1度戻りましたが飽き足らず、
またアメリカ大陸へ。2度目の滞在もあと少し、という頃に彼からのプロ
ポーズ。返事を保留にしたまま、私は日本にひとまず帰国。やはり両親に
彼を1度も引き合わせることなく結婚を決めてしまうのは気が引けたんで
すね。これでも私、親思いのひとりっ子ですから(ワハハハ!)。そのひ
と月後、彼が日本初来訪を果たします。夫の『日本訪問珍道中』も今回は
お預けにしましょうか。
両親の承諾を得て、晴れて婚約者の元へイソイソ出掛けていくはずだった
ある晩秋の日のこと。私はThanksgiving Day(感謝祭)とクリスマスを彼
と彼の家族と一緒に過ごし、お正月には日本に帰国するというおいしい旅
行を計画していました。たくさんのクリスマスプレゼントを日本民芸品店
で買い込んで...。
オレゴン州ポートランド国際空港に着いたのは確かまだ朝も早い時間帯だ
ったと思います。パスポートコントロールで2次精査にあうのはいつもの
こと。たった1週間の観光でもサッサと通してもらったことってほとんど
ありませんね。よっぽど人相が悪いんでしょうか、私。私の体重の軽く2
倍はありそうな女性のオフィサーが聞きます。私のスーツケースの中身を
ひっくり返し、お財布のポッケに入っているカードというカードを出させ
たあげくに、です。
「テキサスには誰がいるの?」
ボイジーに遊びに行く前に、テキサスへ遊びに行く予定にしていたんですね。
「友人です」
オフィサーは私の国内線のチケットを見ながら、さらに質問を続けます。
「ボイジーには誰がいるの?」
「婚約者です」
「・・・・」
このいやーな沈黙はなんなの? オフィサーの姿がこの小部屋から消えまし
た。ガラス越しに彼女が私のパスポートに何かを記入しているのが見えま
す。小部屋に戻ってきた彼女が言います。
「今回あなたを入国させることはできないわ」
「む? なぜ?」
「婚約者ビザを取ってから、出直してきなさい」
この空港は全米でもいちばんクレームの多いと言われているところ。入国
拒否の人数が他の空港のそれとは比較にならず、最近では調査の手が入っ
たくらいです。
婚約者ビザの存在は知っていました。でもこのビザ、入国したら90日以内
に結婚しなければならない、というクセモノなんです。婚約したばっかり
の私たち、まだ結婚式の日取りすら決めていませんでしたから、今回この
ビザを取ってくるワケにはいかなかったのです。それにこの入国で結婚し
て居着いてしまおうなんて、考えてもいませんでしたし。
『Refused(拒否)』
パスポートにスタンプを押されてしまったら、何を言ってもムダですね。
結局10時間掛けてアメリカに渡り、4時間空港で待たされて、また10時間
掛けて帰国しました。おかげで人生の中で最も時間とお金を浪費した24時
間になりました。同じように入国拒否にあった数人の日本人やネパール人
などが同じ便に乗りましたが、彼等はションボリ。私ですか? そりゃも
う、悔しいわ、腹が立つわで涙も出ませんでしたねー。「もっと酒持って
来ーい!」スチュワーデスさんに八つ当たり(笑)。
婚約者ビザの取得には資料を揃えたりする時間も含めて、7ヵ月掛かりま
した。長い、長い7ヵ月でしたねー。そして引っ越し。アメリカの土を再
び踏んだのは昨年(1999年)5月の中旬でした。結婚式は8月の下旬。うー
ん。『入国から90日以内に結婚すべし』に1週間ほどオーバーしてしまい
ますねー。しかたない、先に結婚証明書を取ってしまおう!
アメリカでは戸籍というものがないので、入籍という形は取りませんが、
Marriage License(結婚証明書)というものを取得するとそれが正式な婚
姻です。これは日本の婚姻届のようにサインをしてハンコを押せばいい、
というような簡単なものではありません。必ず、『この2人を結婚させて
くれる人』が必要なんです。多くの場合、神父さんが多いですね。結婚式
と同時にサインをしてもらう方法です。その他に権限がある人は、市長さ
ん、裁判官などがいます。
善は急げ。私たちがお願いしたのは、すでに職務をリタイアされ、今はカ
ーペットを売っている元女性裁判官でした。「私達を結婚させて欲しいん
です(なんか日本語にはない表現ですよねー)。それもできるだけ早く。」
電話をすると「それじゃあ、今日の夕方私の家にいらっしゃい」と言われ
ました。夫の育った家のご近所でした。それでもさすがに元裁判官。私た
ちがグリーンカード目当ての偽装結婚でないかのチェックが入ります。リ
ビングルームの濃い茶色のカーペットの上で、ふたりは手を取り合い、見
つめ合い、誓いの詞を元裁判官の後に続いて繰り返します。彼女のご主人
が遠慮がちに見守ってくれています。なんかピンと来ないなー。でもこれ
が書類上正式な結婚記念日となったわけなんです。
6月1日。少し早めに帰宅した夫が車の助手席のドアを開けてくれました。
ロングドレスに身を包み、ちょっと濃いかなと思うくらいのお化粧をした
らハデな顔になってしまったなー。でも、いっか。どーせ、『清楚』とい
う言葉はもともと似合わないんだし(笑)。お天気が良かったので、パテ
ィオにテーブルを用意してもらうことにしました。リバーサイドにあるこ
のレストランは緑に包まれています。テーブルには1ダースのバラの花が
置かれ、カードが添えてありました。夫の気の利いた演出です。
第1結婚記念日の夜は静かに更けていきました。
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== ● 編集室より ● ==============================================
■ なぜリキャットさんは入国を拒否されたのか? ■
観光旅行でアメリカを訪れたことのある方なら、飛行機内で配られる緑色
のカードに記入して、入国審査官に提出したのを覚えていらっしゃると思
います。これは、日本からの90日以内の入国に適用される「ビザ免除プロ
グラム」(Visa Waiver Pilot Program)による入国手続きです。
実は、このビザ免除プログラムによる入国は、単に90日以内の滞在であれ
ばよいのではなく、次の条件を満たすことが必要なのです。
(1) 入国の目的が「商用」または「観光」である
(2) 滞在終了後に帰国する意思があることを証明できる
(3) 入国拒否の決定に対する不服申し立ての権利を放棄する
特に重要なのは(2)です。なぜなら、アメリカが最も警戒しているのは、
観光の名目でアメリカに入国した外国人が、そのまま移民として住み着く
ことだからです。
したがって、観光の名目でビザ免除で入国しようとしても、それまでにビ
ザ免除による長期間の滞在を繰り返していたりすると、「別の目的がある
のではないか?」「実はアメリカに住み着くつもりではないか?」と疑われ、
細かなことを質問されたり、荷物を調べられたりします(リキャットさん
が入国審査でひっかかったのは、人相が悪いせいではないのです)。その
うえで、入国審査官が入国目的や申告内容に納得できない場合は、入国を
拒否することができるのです。
さらに、こともあろうに、リキャットさんは入国審査官に向かって「ボイ
ジーに婚約者がいる」と宣言してしまいました。これは、日本への帰属性
を自ら否定する発言にほかならず、入国審査においては、(2)の「帰国の
意思があることの証明」とは正反対の意味を持つのです。
かくして、リキャットさんはビザ免除による入国の条件に適わないと判断
され、入国を拒否されたのです。しかも、ビザ免除の条件(3)によって、
入国拒否の決定に不服を申し立てることは一切できません。
せめてもの救いは、リキャットさんが入国審査官の質問に正直に答えたこ
とでした。万一、審査官に虚偽の申告をしたことが判明すると、最悪の場
合、入国目的詐称(visa fraud)とみなされ、5年間の再入国禁止に加え、
それ以後一切ビザ免除による入国が認められないというペナルティを受け
ることになるのです。
-- ● 関連Webサイト ● -------------------------------------------
Visa Waiver Pilot Program (US State Department) (英語)
http://travel.state.gov/vwpp.html
アメリカビザ情報 (フォーシーズ)
http://fourcs.on.arena.ne.jp/
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リポート執筆:理花 トーレス
編集・発行 :嘉田 勝 boiseweb@nifty.com
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■■■ リキャットのアイダホ便り ■■■
Vol. 5 / 2000年7月5日
アイダホ州ボイジーより「アイダホの素顔」をお伝えするメールマガジン
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■ 湖畔へ ■
(2000年7月2日)
2人の友人の招待を受け、6月最初の週末は湖畔のキャビンを泊まり歩いて
いました。相変わらず、夫婦揃ってズーズーしい私たちです。金曜日の夕
方に夫を会社でピックアップ。そのまま最初の宿泊地McCall(マコール)
へ向かいます。
ハイウェイ55を北に2時間半。とにかくまっすぐ湖に突き当たるまで走り
ます。夏時間になってから夕方はまだまだ陽が高いので、サングラスは手
放せません。乾いた小高い丘を登り、下り切ったら、あとは少しのあいだ
平坦な道が伸びています。でも山道に入るのはスグですよ。片道1車線、
細く曲がりくねった道が川の流れに沿って走っています。今年は川の水位
が高いなー。標高が高くなるにつれて、乾いた山はツンドラ地帯に生息す
る針葉樹林がどこまでも広がる山にその光景を変えていくんです。
1時間、いえ、1時間半くらい走ったころかな。急に緑が豊かな草原がワア
ーッと広がります。湖が向こうの方まで続いていて、山々がそれを追うよ
うに続いていて、そして目に入ってくる緑。草原とはいっても実際は牧場
で、牛が群れをなしてムームー言ってる(アメリカの牛だからやっぱりこ
う鳴いているのだろう)。草を食むもの、何頭か縦に連なって行進するも
の、地面にヒザを折曲げてペッタリ座り込んだまま動かないもの。ちょう
ど季節が良かったのですね。黄色い花が咲き乱れ、緑と争うようにその黄
色がこの風景に彩りを添えていました。湖の太陽に反射する光がより眩し
く感じるのは、空気が透き通っているからでしょう。その透き通った空気
を吸いたくなって少し窓を開けてみました。
世の中、こんな美しい光景を楽しむ人ばかりがいるワケではありませんね。
こんな田舎でも、先を急ぎたい人って必ずいます。ボイジーの人達はアウ
トドアー好き。週末はキャンプやキャビンに向かう人が大勢います。今ま
でのこの道すがら、実は車の量は驚くほど多かったんです。車間距離は街
のフリーウエイを走るくらいしか開いていませんでした。片道1車線の山
道では遅い車が後方車をいらだたせることが度々ありますし、途中小さい
町を通過するときは、速度を町中速度に落とさなければいけません。です
ので、平地が広がった途端に、追い越しを決め込む車が必ず出没するワケ
です。私たちの前にはかなりの車が連なっていました。最前列の車は私た
ちから見えません。片道1車線、追い越しはところどころオッケー。する
と1台の真っ赤な4駆が私たちの横をガーッと通り過ぎ、そのまま4、5台前
まで行ったところで対向車が来て強引に割り込み。そしてまたガーッと反
対車線を走り、その姿は見えなくなりました。
『危ないなー、あの車。』
『危険だよね。あーゆー車こそ、捕まっちゃえばいいのにねー。』
夫とさんざん悪口を言っていたら、赤と青のライトの点滅が目に入ってき
た。おまわりさんはちゃんと見ていたのですねー。追い越され、強引な割
り込みをされたこの辺り一連の車はみーんな笑っていたはず。おまわりさ
ん、ヤルじゃん!(夫の話によると、この辺りのおまわりさんの臨時収入
源はスピード違反の切符を切るくらいしかないのだそうです。なるほど。)
マコールの町に入って、湖を突き当たったら、もう友人のキャビンはスグ
そこです。大きな笑顔で迎えてくれたのは、Brad(ブラッド)とTami(タ
ミー)。ブラッドは何度もBest Photographer in Idaho (ベスト・フォ
トグラファー・イン・アイダホ)の賞を取っている写真家です。キャビン
の中を案内してもらったら、早速夕飯の支度に取りかかりましょう。サー
モンをバターとおしょうゆと挽きたてのブラックペッパーで味付けしてグ
リルしたものと、ベイクドポテト、それからズッキーニ。我が夫の得意メ
ニューです。話に花が咲いて、夜はゆっくり更けていきます。ベッドに入
る支度をしながら、ブラッドが鉄製のストーブに薪をくべてくれました。
6月といっても夜は冷えます。電灯もない森に潜む暗黒の闇の中、真っ赤
な炎が生き物のようでした。
次の日は気温が華氏90度(摂氏32度)まで上がりました。湖へ行こうよ!
水着に着替えて、日焼け止めクリームをもって、ピア(桟橋)に横たわり
ます。この風景は絵葉書のようだな、ボンヤリそんな事を思いながら、湖
の深い青とその向こうの山頂に光る雪の白さに感動していました。
さてブラットとタミーにさよならを告げて、次の目的地に急ぎます。おな
じみ親友のスキップとアンが待っていてくれているんです。スキップのご
両親のキャビンはCascade(キャスケイド)という、ボイジーからマコー
ルに来た道をそのまま30分ほど戻ったところにある小さな町にあります。
このキャビンは本当に湖のほとりに建てられていて、キャビンから30歩く
らいで専用のピアにたどり着くんです。リスがキッキとけたたましい声を
あげるほかは、何の音もしない静かなところです。私たちはここが大好き。
何もしないでいる贅沢をしっかり身に付けてしまいました。夜は外でキャ
ンプファイアーを焚いて、ホットドッグとS'more(スモアー)を作ろう!
このスモアー。Some more(もっと)を省略した名前らしいのですが、日
本ではあまりなじみがありませんよね。長い枝の先をナイフで削って、そ
こにマシュマロを刺し、くるくる枝を回しながら火であぶって、きつね色
になるまでこんがり焼きます。火加減に細心の注意を払っていないと、す
ぐにマシュマロに火が移ってしまうんです。当然マシュマロは黒焦げ。こ
れではいただけません。こがね色になった頃にはマシュマロはとろけるよ
うに柔らかくなっているので、それをすばやくハニー・グラハム・クラッ
カーに乗せ、ハーシーズの板チョコをその上に乗っけて、またハニー・グ
ラハム・クラッカーで挟みます。これをほおばると背筋が寒くなるほど、
甘い! この甘さは、日本人にはビックリですよー。これ1つ制覇すると、
全身に鳥肌ができます。それなのにこのアメリカ人たちは食べる。食べる。
いくつ食べたら気が済むんじゃ!
次の日はゆっくりと起きて、お昼過ぎに家路に向かう予定でした。もう陽
は高く上がっているのに、まだヒンヤリとした空気の中を歩くのは素敵で
す。熱い紅茶を入れて、4人が思い思いの事をしています。ピーナッツバ
ターを塗ったトーストをほおばるスキップ。シリアルを食べながら、ボー
ッとしているアン。夫は紅茶を大事そうにヒザに抱えて、本を読んでいま
す。私はファーマーズ・マーケットで買ってきたピーチを皮ごとかぶりつ
きながら、Chipmunk(チップモンク(シマリス))が餌箱まで降りてきて
夢中になって木の実を食べているのを見ていました。するとスキップが突
然叫びます。『Bald Eagle(ボールド・イーグル(白頭鷲))だ!』
全員が窓際に駆け出して来ました。キャビンのすぐそばの湖の上を、羽を
広げると私ほどの身長もあるボールド・イーグルが旋回しています。ああ、
なんて優雅なんでしょう。全員がしばし時の経過を忘れ、見入っていまし
た。
次はいつここに来られるのかなー。そんなことを思いながら、さて下山で
す。短い山の夏は、今が一番素敵な季節です。
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== ● ボイジー・アイダホ豆知識 ● ================== 編集室より ==
■ タイムゾーン ■
ボイジーを含むアイダホ州南部は、アメリカの「山地標準時(Mountain
Standard Time)」に属し、日本からの時差は-16時間です。ただし、現在
は夏時間なので、日本からの時差は-15時間です。
サンフランシスコ・ロサンゼルスなどの「太平洋標準時(Pacific Standard
Time)」より1時間進み、ニューヨーク・ワシントンDCなどの「東部標準時
(Eastern Standard Time)」より2時間遅れています。
同じアイダホ州でも、北部はワシントン州とのつながりが深いためか、西
側の太平洋標準時に属し、ボイジーとは1時間の時差があります。
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「タイムゾーン - ボイジーってどんなところ?」 (Boise on the Web)
http://homepage1.nifty.com/boiseweb/about/b_tz.html
「アメリカのタイムゾーン - アメリカ生活こぼれ話」 (Boise on the Web)
http://homepage1.nifty.com/boiseweb/usa/al_tz.html
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● メールマガジン『リキャットのアイダホ便り』 ●
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リポート執筆:理花 トーレス
編集・発行 :嘉田 勝 boiseweb@nifty.com
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■■■ リキャットのアイダホ便り ■■■
Vol. 6 / 2000年8月4日
アイダホ州ボイジーより「アイダホの素顔」をお伝えするメールマガジン
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■ ある夏の週末 ■
(2000年8月3日)
夫のセーリング・ボートの帆がやっとでき上がったので、7月最後の週末
は早朝のラッキーピーク(我が家の近くにある貯水池)から始まりました。
待ちに待ったセーリングの季節がやってきたんです。去年はウエディング
の計画&実行でボートを水に浮かべることが1度もできなかったので、今
年は夏も近くになった頃から、夫はいそいそと新しい帆を注文していまし
た。帆の注文とはいっても、スグに届いてきた帆をマストに上げることが
できるわけではないんです。最初は三角の帆の形をした布切れが届くので、
それを今度は必要な道具を通すポケットや穴、穴の開いた板などをそれに
くっつける作業をしてもらわなければなりません。その作業が、水遊びが
できるのもあとひと月というところで、やっと終わりました。1にセーリ
ング。2にセーリング。3、4を考えるヒマがあったら、セーリング! 夫の
夏の情熱の全てです。これから訪れる週末は全て早起きを余儀なくされる
んだわー。
砂漠気候のボイジーは夏の間、気温の差が激しく変化します。昼間40度も
しくはそれ以上にもなる温度が、夜はガッと下がるんですね。夜冷えた空
気が夜明けと共にだんだん暖まり、暖まった空気が上に上がって風が起こ
るんです。その現象が起きるのが、朝7時から11時頃まで。そうです。こ
れが私たちのセーリングタイム。夫の所有するボートはホビーキャットと
いう種類ですが、モーターがありません。日本でいうヨット(こちらでは
これもセールボート)のように、リラックスしてみんなでおしゃべりを楽
しむお遊びボートじゃあないんです。船室、デッキなどがない、そのスピ
ード感を楽しむためだけの体育会系筋肉活用ボートです。そう言えば今日
もお友達のあつこさんに『その腕スゴイですね』と誉められ(?)ました。
力をいれなくてもモリッとしてしまう二の腕。日本でノースリーブを着て
電車の吊革には掴まれないわー!
金曜の夕方マストを立てて、土曜日・日曜日とラッキーピークで風を受け
る。これが夏の週末の通常の過ごし方です。でも土曜日の初セーリングで
ヘトヘトになってしまった私。だってその前の1週間は日本から友人が来
ていて、これまたハードに動き回っていたんですもの。走行距離1000キロ
ほど走ったかなー。この話はまたにしますが、とにかく私がどれほど疲れ
ていたかご想像できるかと思います。明日の朝はツライだろーなー。今日
の朝もツラかったものなー。と思っていたら、「明日は友達を誘ってもい
いかな?」と夫がすまなそうに言います。実は彼のネイビー時代の友人リ
ッチが、会社の研修のためポートランドからここボイジーに来ていたんで
す。2週間という長い期間のため、奥さんティナもお休みを取って一緒に
来ちゃいました。夫はその彼等をセーリングに連れて行きたいというんで
す。「もちろんいいわよ。私はいつでも行けるんだし。楽しんできて!」
ああ、なんて夫想いの妻なのかしらん!
寝坊をしよう! そう決めていたのに、次の日の日曜日はやっぱりそんな
に遅くまでは眠れませんでした。今日は珍しく朝から雲がかかってるなー。
ヒンヤリした空気を吸おうと庭にでたら、この遊び三昧の間に伸びきった
雑草がイヤでも目に入ってしまいました。うーん。草むしりでもするか…。
今日は涼しくていいわー。そんなことを考えながら、前庭の雑草を抜いて
いたら、家の前の道路を馬が歩いてきた。なので近寄って声をかけてみた
ら(もちろん馬に声をかけたのではなく、乗っていた人に声をかけたんで
すよ)、
「イヤー、多くの人はさ。犬を散歩させるでしょ。でもオレは馬を散歩さ
せるんだよ」
とその彼はサラリと言ってのけたのです。
「ふーん、それもいいわね。」
馬の鼻をなでるとスリ寄ってくる。人なつっこい馬だわー。さんざん話し
かけて(今度は馬にです)、その度に馬が首を振ったり足を上げたりする
から、なんだかこの馬が私の言っていることを理解しているような気にな
ってつい嬉しくなってしまいました。でも馬が分かっているワケないじゃ
ん。
「さよなら。散歩楽しんできてね。」
セッセと草をむしり、その雑草が段ボールにいっぱいになった頃、ヒヅメ
の音が聞こえてきました。散歩から帰ってきたんだ。馬に騎乗している彼
が自己紹介を始めます。私も自己紹介を返しました。
「私、実は日本でウエスタン乗馬のクラブに所属していたの。でも結婚し
てここに移ってきちゃったから、それは諦めなきゃならなくて。鞍は置い
てきちゃったけど、Spur(拍車:西部劇でカウボーイがブーツの後ろに付
けているギザギザの歯)は持ってきたのよ。」
「馬は2頭いるんだよ。1頭は今、訓練中だけどね。」
「どこに飼ってるの?」
「マイクロンのすぐ後ろに馬をキープする牧場があるんだ。今度連れてっ
てやるよ。」
「素敵!ありがとう。私、馬の世話って結構得意なのよ」
フッフッフ…。やったわ。
しばらくして夫が帰ってきました。ジープに引かれたボートを家の前に置
いて、たった今あった出来事を話します。「その彼の電話番号は聞いたの?」
…うーん。なかなか良い質問だ。
伸びきった芝生は、ここアメリカではご近所に白い目で見られる要因です。
雑草なんてとんでもない!庭はその家を見るわけなんですね。なのでどこ
の家も美しく庭のお手入れをします。夫がシャワーを浴びる前に芝刈りを
するといい、家の中に入っていきました。出てきたときには、彼、すっか
り芝刈り用正装に着替えていました。ヘッドホンにミニディスク(その日
のテーマ曲はチェックしませんでしたが、大抵決めているようです。とに
かく芝刈り機ってすごい音なんですよ)、サングラス、Tシャツに短パン、
ソックスをちゃんと履いてスニーカー。怪我の原因にもなるので、サンダ
ルじゃーダメですよ。そしてキャメル・バッグ。これ何か皆さんは知って
いるでしょうか?主にサイクリング(マウンテンバイクではなく、ロード
バイクの方ですね。タイヤの細い競輪のような自転車です)をやる人用な
のですが、リュックサックよりも細い筒状のバッグにお水のケースが入っ
ていて、そこからチューブがでています。それを背負って自転車を走らせ、
喉を潤すというものなんです。キャメル(Camel)とはラクダのこと。そ
んなものが我が家にはあるのですが、夫はそれを背負い、後ろから出てい
るチューブを喉が乾く度にくわえるワケなんです。でも今日は曇ってるか
ら、そんなに喉は乾かないんじゃないのォー?
芝刈り機の音が止むと我が家は静まりかえりました。すっかり疲れた夫は
ウトウトしはじめ、私もカウチに横になってケーブルテレビから流れる映
画をボンヤリ見ています。夜はリッチとティナが来てBBQだよ。今のうち
に休んでおかなくっちゃ。
我が家の夏は体力勝負です。
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るWebサイトのうち、特に内容の優れたものを厳選してご紹介します。
■ ポッキーのボストン紹介 ■
http://pockyboston.com/
ボストンにお住まいの"ポッキー"こと天野美穂さんによる、ボストンの観
光案内。その情報量の充実ぶりは、観光ガイドブックをも上回るほどで、
作者の意気込みが感じられます。
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Vol. 7 / 2000年8月11日
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■ 水上スキーに挑戦! ■
(2000年8月8日)
か、からだが痛い…。
今日はなにをするにも辛いわー。家の中のシソ達に水をあげるのさえ辛い。
身体中の筋肉がヒーッて言っているようです。我が家には年寄り夫婦がい
るみたい。なにをするにも『うー』とか『おー』とか言わないではいられ
ないんですもの(笑)。
8月最初の土曜日はInvestment club(インベストメント・クラブ:株式投
資勉強会)のみんなとLucky Peak(ラッキー・ピーク)と呼ばれる貯水池
で遊ぶことになっていました。メンバーのひとりがモーターボートを所有
しているので、それで遊ぼうというのです。もちろんバーベキューは必須
のアイテム。これは欠かすわけにいきません。
夫はいつものとおり、早朝からセーリングへ。その日はこの週末からバケ
ーションを取っていたスキップがセールボートのクルーです。私の出現ま
では彼がクルーとして夫とセーリングを楽しんでいたそうなんですが、今
ではすっかり私を連れて行きたがる夫。今日は彼に譲ってあげることにし
ました。いいことをしたから今日はちょっと寝坊をしよう!
10時半の約束でボートを発着させるドックに集合のはずでしたが、まだみ
んなの姿は見えません。スキップと夫に持ってきたポップを差し出して、
夫のボートを次の日まで置いておける状態にするのを手伝うことにしまし
た。そうしているうちに、ポツポツと知っている顔が。みんなキャンピン
グ・チェアーやらアイスボックスやらを持参しています。マイケルのアイ
スボックスはなんとタイヤと取っ手に長い柄が付いていて、まるで空港を
行くキャリーバッグのようです。アレ、いいなー。ここでスキップとはバ
イバイしました。
モーターボートがドックにつけられました。荷物を詰め込んで、今日の私
たちのプライベート・ビーチに向かいます。貯水池の周りには何箇所もピ
クニックエリアがあって、ボートがつけられるようにドックが設置してあ
ります。すぐ後ろは丘が続いていて陸地からは行けないので、そこは占領
した者勝ち。その日のプライベート・ビーチとなるわけです。屋根付きの
ピクニック・エリアのテーブルにブランケットをテーブルクロス代わりに
敷いて、持ってきたバーベキューコンロで昼食の支度に掛かります。
「水上スキーやるひとー!」
Karry(キャリー)がこちらに向かって叫びます。その誘惑にはどうした
って勝てないでしょ。昼食を尻目にボートはシブキを上げなからスピード
を増してビーチを離れていきます。まずは夫が十何年振りに挑戦。1度目
から身体が水面に浮きました。「Great!」みんなのヒヤかしを受けながら、
おぼつかなげにも彼は水面を滑ります。
「じゃ、次は?」の声にボート中の視線が私に集中しました。水上スキー
は初めての私に、キャリーが1からわかりやすく教えてくれます。分かっ
たような、分からないような。でもやってみないことには、始まらないも
のね。と、いうワケで水に入ります。もちろんライフジャケットを付けて
ね。スキーって当然水に浮くような素材で出来ているんですよね。だから
両足が浮く、ライフジャケットで上半身が浮く。スキーを付けたいのに、
思うように身体が動いてくれません。傍から見てたら可笑しかっただろー
なー。だって、上を向こうとすると、足が下になって、ぐりん。それを起
そうとして、反対側にぐりん。これじゃあ、水上スキーどころではないぞ!
用意ができたらHit it(ヒット・イット)と叫びます。これがボートを運
転してくれている人への合図。言われたことを頭に入れて、「ヒット・イ
ット!」 と、同時にボートのパワーを両手両腕に感じます。あ、足がー!
両足に履いたスキーがどんどん広がっていくのが分かります。いやーん!
それほどお水を飲まずに済みましたが、ガボガボッと水の中にたたきつけ
られました。オレンジ色の旗があがっています。これは水の中に人がいる
ので、避けて通るようにという他の船に対する合図なんです。
またもや水の中でもがきながら、はずれてしまったスキーを履き、さて2
度目の挑戦です。
ヒット・イット! と叫んだと思ったら、顔から水の中に突っ込んだ。プ
フーッ! どうなっちゃったの?
3度目。身体が水上に少し浮かんだのがわかります。でもうまく立てない!
ゴボゴボ。
4度目。今度こそ行くわよー。意気込みだけは誰にも負けないんですけど、
そう簡単にはいきませんね。水圧が足の裏にぐぐっと掛かり、おしりが水
上に浮いたような気がする。でもボートの水しぶきが激しくて前が見えな
い! ガボガボ! 沈んでしまいました。ここでリタイア。
ビーチではすっかりバーベキューの煙が充満していました。ハンバーガー
とホットドック。たくさんのフルーツに、お決まりのチップス。ハンバー
ガーにトマトをのっけたり、マスタードを付けたりする手がプルプル震え
ています。二の腕が痛い。たった4度の水上スキーへの挑戦はこんなに過
酷なんです。
「チューブやるひとー!」
それでもそんなひと声に知らんぷりはできないんですよね。このチューブ。
太い浮き輪の片側をの穴をふさいだようなもので、左右前方に2つずつ取
っ手がついています。ひとりで乗ってちょうどいいくらいの大きさですが、
これに夫と2人乗りしようという魂胆です。まず私が乗って… ちがうちが
う反対よー。そう言われてやり直し。夫がお腹を下に乗った上に、私がか
ぶさるように乗っかります。
ボートが走り出した途端に、私たちは笑いだしました。だって、水面がス
グそこにあるから、そのスピード感のすごいこと。ほんの小さな波を越え
るのも身体がほおり出されそうなカンジです。これは楽しい! そんな私
たちにボートは調子に乗ってますますスピードを上げます。ワーオ! と
うとうはじき飛ばされてしまいました。オレンジ色の旗が上げられ、キャ
リーと彼女のママのCarol(キャロル)がボートをこちらに向かわせてい
ます。「大丈夫?」と聞かれてもまだ笑いが止まらない。ついでに夫が
「ボクの海パンがない!」っていうものだから、もう収拾がつきません。
キャロルは私たちが笑いっぱなし、口を開けっぱなし状態だったので、そ
のうち口から水が入り込み、溺れてしまうんじゃないかと心配していたん
ですって! 夫の海パンはヒザのところでどうやら食い下がったようです。
それでも懲りずに、今度は座って挑戦することにしました。まず夫が座っ
て、彼の前に私が座ります。でも浮かんだチューブに乗るのは難しい!
乗ろうとしてはチューブがひっくり返り、その度に夫の姿がチューブの穴
部分に消えます。もうここまでくると、なにが起きてもおかしい! ゲラ
ゲラ笑いながら、今度は私が乗っかりました。よし。「ヒット・イット!」
しぶきを上げてボートがチューブを引っぱります。波をお尻で受ける度に
チューブから転げ落ちそうになるのを必死で押さえます。前傾姿勢になる
と足が水面に当たってしぶきが私の顔に思いっきりかかりました。夫はそ
れを見てしめしめと思った様子。しぶきが私にかかるようにワザと足をぶ
らつかせています。コラーッ! 子供みたいなことするなー!!
ボートは大きく弧を描くとチューブはそのスピードを上げながら大きく傾
きます。大きな波にぶつかって、なにがなんだかわからないうちに私は水
の中に投げ出されていました。夫の話によると、ふいにチューブが急に軽
くなったとのこと。キャリーとキャロルの目撃証言では、私は大きく跳ね
飛ばされたかと思ったら空中で1回転をして水の中に消えたとか…。これ
がオリンピックの競技種目なら、かなり高得点をマークしていたに違いな
いわー。
ゲッソリ疲れて帰宅したら、とたんに眠ってしまいました。5時から10時
まで5時間のパワーナップ(nap:昼寝)です。起きたら全身筋肉痛がさら
にヒドくなっています。特にお腹の筋肉が痛くて、笑えない…。笑いすぎ
で筋肉痛なんて珍しいわよ、このトシで。
我が家の夏は体力もいる上に、筋力もいる。特に腹筋がいるのです。
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■ 大好きセントルイス ■
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kumikoさんによる、ミズーリ州セントルイスの紹介。観光ポイント、レス
トラン、交通機関の解説や写真がたいへん充実していて、観光ガイドとし
て利用価値の高いWebサイトに仕上がっています。
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Vol. 8 / 2000年9月18日
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■ ワイン・フェスティバル ■
(2000年9月14日)
もうずいぶん前の事になってしまいましたが、ワイン・フェスティバルに
行った時のことを今日はお話しようと思います。8月の第2週目の週末のこ
とです。
夫のママ(ロレッタ)が我が家に遊びに来てくれたのは今年の早春のこと
でした。そのとき一緒に旅のお供をしてくれたのがママの古くからの友人
Ramona(ラモナ:ニックネームはモナ)。彼女の住むワシントン州のはじ
っこにあるちいさな町Prosser(プロッサー)で、毎年ワイン・フェステ
ィバルが開かれているから来ないかと誘いを受け、何か月も前からチケッ
トを買ってもらっていました。ワイン・フェスティバルが始まるのは土曜
日夕方3時を過ぎてから。それも1日限りです。
土曜日の朝こちらを出れば、ワイン・フェスティバルには十分間に合いま
す。片道5時間往復およそ1200キロのドライブ。これくらいヘッチャラで
す。2人で運転するんですもの。スーパーに寄って、飲み物を調達したら、
さあ出発!
平坦な道が1時間ほど続きます。ボイジーよりも小さな町をいくつか通り
すぎると、乾いた丘が続きます。あれ? この辺なんだかコゲてる。そう
です。今年の森林火災の影響はここまで来ていたんですね。この辺りが燃
えた時は、その煙でその後何日も前後左右真っ白だったそうです。みんな
どうやって走ったんだろ? 森林火災は毎年必ずどこかの山で起きていま
すが、今年は『毎年』の比ではありません。特にモンタナ、アイダホの夏
の乾燥がひどく、雷が落ちた途端に燃え広がってしまいます。なんでもコ
ネチカット州の面積分を焼いてしまったとか。州1州分ですよ。夫がお友
達のスキップとハイキングに行こうと計画していたその山も、前日に避難
命令が出ました。ここボイジーから車で2時間かからないようなところで
す。まぁ、ハイキングに行って避難させらせるよりは良かったのですが、
2人ともガッカリでした。それでも懲りずに9月の半ばに行くと計画をして
いるらしいのですが…。
さて、オレゴン州に入るのはスグですよ。オレゴン州はスピード違反の違
反金がお高いので有名です。だからオレゴン州に入ったら、注意しましょ
うね。そう、それと、工事範囲内とスクールゾーンでの違反もいけません。
普通の違反金の2倍取られますから。オレゴン州とアイダホ州は時差が1時
間あります。オレゴン州はPacific Time Zone(パシフィック・タイム・
ゾーン:太平洋時間区域)、アイダホ州はMountain Time Zone(マウンテ
ン・タイム・ゾーン:そのままですね)です。ここがボーダーっていうと
ころで、1時間も違うんですよ。この境界線に住んでいて、境界線で働い
ている人はどーゆー生活なんだろー。うーん。考えずにはいられません。
オレゴン州に住み、アイダホ州で働いていたら、5時に仕事を終えて帰宅
してもまだ4時ですよ。存分に遊べます。いいじゃないのー!
山の中を這うように進み始めたところで、おトイレ休憩にしましょ。ピク
ニック・エリアは思ったより混んでいました。
『先に行ってきていいよ』
優しい夫は私に言います。
『いいのよ。先に行ってきたら?』
ああ、なんて優しい妻。
『いいよ。キミが行ったら、ボクが行くよ』
『・・・・。』
『ナニ?』
『こーゆートコのおトイレ怖いから、いい。ガマンする。』
大丈夫だから、と説得され、もしも怖かったら帰ってきたらいい、と念を
押されて仕方なくトボトボ歩き始めました。ハイ。大丈夫でした。アメリ
カのピクニック.エリアのお手洗いはマルです。ちゃんとおトイレシート
までありました。これは旅をする上で、重要なことです。
あと1時間ぐらいで着きそうだ、というところで、I-84(Interstate-84:
インターステイト・ハイウェイ(州間高速道路)の路線84)とはお別れで
す。カーブを描きながら、I-82に入りました。するとフリーウェイのすぐ
脇の広大な土地に広がる無数の小山に気が付きます。そうですねー。1つ
の小山は5×7×3(高さ)メートルぐらいでしょうか。三角形をしていま
す。それが何百とあるんです。
『これ、なに?』
『Nerve Gas(神経ガス)だよ』
『え?』
ここはUmatilla Army Depot(ユーマテラ アーミー ディーポ)。1960-1970
年代の当時のソビエト連邦との冷たい戦争の頃、アメリカ陸軍は大量の神
経ガスを作ったのだそうです。しかしその冷戦が終わって、結局使用しな
かったガスの処理に困り、とりあえずこの土地に埋めた。それが未だに手
をつけられることなく、この土地に眠っているのです。しかも一説による
と、ガスを入れてある容器そのものが古くなって、ガスが漏れ出している
可能性もあるので、手を付けることができないでいる、とか。これは定か
ではありませんが。フリーウェイをはさんだ向こう側では、美しく育てら
れた畑の上を巨大スプリンクラーが動いている風景を見ることができます。
プロッサーが近くなるにつれて、ブドウ畑が多くなります。もうスグそこ
まで来ました。
モナの家には大勢の人が集い、すでに賑やかでした。夫のママ、ロレッタ
が両腕を差し出して走ってきます。久しぶりの再会です。モナが家の中と
お庭を案内してくれます。私たちが使わせてもらうお部屋はグリーンルー
ム。ベッドにはアメニティーセットやら、キャンドルやらが小さなバスケ
ットに入って置いてありました。大歓迎の印ですね。
紹介された人々の名前は、どうしたって全部覚えられそうにありません。
私たち夫婦の結婚式に来てくれた方もいるようで、『はじめまして』の代
わりに『久しぶりねー』と挨拶してくれる人もいます。うーん。覚えてな
いゾ。ワインを飲む前から、妙にケタタマシイ! モナの家は大騒ぎです。
3時。会場は高校のフットボール・スタジアム。もうたくさんの人が集ま
っていました。チケットを渡すと目盛りが2本入ったワイングラスがもら
えます。この目盛りに合わせてワインを注いでくれるわけなんですね。ワ
インはチケット制。高価なワインほどチケットの必要枚数が多くなります。
もちろんお食事のブースもありますよ。さあ、気になるワイナリーと気に
なるワインを求めて、イザ出陣! 私たちはまず白ワインからいってみる
ことに。うん。まぁ、まぁかな。でもやっぱり赤がいいや! 一緒に行動
していたロレッタとモナの長女マリリンはデザートワインに近い、フルー
ティーでスィートなワインを探しています。ちょっと味見を。うっわー!
これ甘いねー。これはどう? まっずーい。渋いじゃん。どうも嗜好が違
うようですね。
2時間ほどブラブラして、ほろ酔いになったところで、一旦モナのうちで
ディナーを取ることにしました。モナの旦那さんDexter(デクスター:彼
のラストネーム。アメリカ人なのになぜかみんなこう呼ぶ。)がアラスカ
でHalibut(オヒョウ:北洋産の大カレイ)を釣ってきたので、それを豪
快に料理してくれることになっていました。うーん。楽しみ。ナンセ、新
鮮なお魚って、ボイジーではなかなか手に入りませんから。
お腹がいっぱいになったところで、さあ第2弾と行きましょうか。会場に
は酔っ払いがいっぱい。みんな幸せなカオしてます。私たちは気に入った
ワインを第1弾で見つけたので、真っ先にそこへ。Thurston Wolfe(サー
ストン ウフル ワイナリー)のSyrah(シーラ)です。これは今日の1番の
ヒット。シャンパン(フランス製でないシャンパンはシャンパンといいま
せんよね。Brut:ブルートといいます。なぜだかは分かりません)があっ
たので、試してみましたが、これは大失敗でした。もう1度赤ワインに戻
って、お口直しをしよう。それから、ずっと気になっていたハッコベリー
のチーズケーキ、くださーい! 夕暮れに背中を押されるかのように、次
々とお目当てのものに手を出しました。あー、もうダメ。
小さな町が沸いた1日でした。
翌日、ブレックファストはみんなで並んでバッフェスタイルです。好きな
ものを好きなだけ。ちなみに私は2ラウンドをこなしました(笑)。モナ
の家の庭になったアプリコットと桃の収穫を手伝って、さてそろそろ帰ら
なければなりません。車に荷物を詰めていたら、モナが私を呼びます。こ
っち。こっち。ここはモナの仕事場。モナはクリスマスのリースを作って
それを販売しているんです。『ここにあるものの中で、好きなの持ってい
っていいわよ』今年のクリスマスがますます楽しみになりました。
ロレッタが名残惜しそうに、私と夫を抱きしめます。『スグ会えるから』
そう夫が言うとロレッタの目に涙がうるみ始めます。夫と2人で囲むよう
にもう一度彼女を抱きしめます。ロレッタは笑顔を見せて『泣くつもりな
んて、なかったのよ。』日本の両親を想い、ちょっぴり胸が痛みました。
え? 復路も私が運転するの? 仕事を持ってきた夫は、このドライブ中に
仕事をした分だけ、次の金曜日早く帰宅しようとコソクな手段に出ようと
しています。行きも結構疲れたんだけどなー。ドライブって誰かとおしゃ
べりしていると気が紛れたりしますよね。横で仕事をされた日には、もう
退屈で、退屈で。しばらくはひとりで歌ったりしていましたが、日本語で
歌っても夫はちっとも感心してくれないし。フリーウェイからの景色は変
化に乏しいし。ついにキレました。『つまんなーい!!』驚いた夫はアタ
フタとラップトップをしまいはじめます。あと1時間で到着という時でした。
荷物を下ろすのは『いいから。いいから。』と言う夫に任せ、睡魔と共に
ベッドへ。その後5時間、夫は何も言わずに私の至福の時をじゃましない
でくれたのでした。
来年も行こうね。
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Boise on the Web アイダホ州ボイジー地域情報
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== ● ボイジー・アイダホ豆知識 ● ================== 編集室より ==
■ タイムゾーン再び ■
アメリカ合衆国の地図を見ると一目でわかるのですが、ボイジーを含むア
イダホ州南部は、山地タイムゾーン(Mountain Time Zone)が西に大きく張
り出した部分にあたり、1時間遅れの太平洋タイムゾーン(Pacific Time
Zone)に属するサンディエゴやラスベガスとほぼ同じ経度です。
このため、ボイジーは1年を通じて日の出・日の入りの時刻が極端に遅い
です。夏時間実施中の6〜7月は夜9時になってもまだ明るいですが、夏時
間終了間際の10月になると、夜が明けるのは朝8時頃になります。
同じアイダホ州でも、北部は太平洋タイムゾーンに属していて、ボイジー
とは1時間の時差があります。なぜアイダホ州全体で太平洋標準時が採用
されなかったのか、ちょっと不思議です。
なお、アイダホ・オレゴン州境とタイムゾーン境界は多少異なり、アイダ
ホ州に接するオレゴン州東部の一部は山地タイムゾーンに属しています。
余談ながら、ユナイテッド航空の日本発正規割引運賃(GO UNITED)は、目
的地のタイムゾーンに応じて運賃が設定されているため、ボイジーはシア
トルやサンフランシスコより高くなります(ただし、ラスベガスは例外で、
太平洋タイムゾーンに属しているにもかかわらず、運賃計算上は「山地」
とみなされ、割高な運賃が適用されます)。
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「タイムゾーン - ボイジーってどんなところ?」 (Boise on the Web)
http://homepage1.nifty.com/boiseweb/about/b_tz.html
「アメリカのタイムゾーン - アメリカ生活こぼれ話」 (Boise on the Web)
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● メールマガジン『リキャットのアイダホ便り』 ●
配信システム:Pubzine http://www.pubzine.com/
リポート執筆:理花 トーレス
編集・発行 :嘉田 勝 boiseweb@nifty.com
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■■■ リキャットのアイダホ便り ■■■
Vol. 9 / 2000年10月4日
アイダホ州ボイジーより「アイダホの素顔」をお伝えするメールマガジン
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■ 天気予報は嵐 ■
(2000年10月2日)
10月になってしまいましたが、9月のお話をしようと思います。
9月4日(月曜日)はLabor Day(レイバー・デー:労働の日)で土日がお
休みの人々にとっては3連休でした。日本で言う勤労感謝の日みたいなも
のかしら。アメリカの祝日は申し訳程度にあるくらいなので、3連休は大
変嬉しい。そこで我が夫、金曜日もお休みを取る作戦に出たようで、なん
と我が家は4連休だったんです。これは素晴しい!
8月の末からめっきり冷え込んでしまったボイジーですが、夫は望みを託
していました。この連休がシーズン最後のセーリング週末になるからです。
しかし前の週からの週間予報でも、その週の予報でもどうやらこの連休は
かなり寒くなるらしい。いつも帆を掲げるラッキーピーク(近くの貯水池)
では、その日のお天気が快晴で、日中気温がぐんぐん上がる朝にしか風が
吹きません。どうやら雨まで降るらしい。この4、5ヵ月雨は1滴だって降
っていなかったのに、わざわざこの週末に降ることないじゃない。夫が肩
を落としているのを見て、雨が嬉しい妻もちょっと不機嫌です。結局ボー
トをラッキーピークに持っていくことすら諦めました。マストを立てるだ
け無駄だろうとの判断のようです。このレイバー・デーを過ぎるとラッキ
ーピークはその水位をぐんと下げてしまいます。セーリング・シーズンの
終わりです。
じゃー、なにする?
『温泉に行こう!』
やっぱりこれでしょう。新しい温泉探索に行くことに決定!おそらく人が
いないであろう金曜日に、ずっと行きたいと思っていたBonnavile(ボナ
ビル)に行くことにしました。3月頃、夫のママ(ロレッタ)とロレッタ
のお友達のモナと一緒に探索したときは、雪が深くて車を駐車場まで進め
ることができずに、ハイウェイから歩いたんです。駐車場から温泉は近い
ハズ。でもその駐車場がどこにあるのか、それすら雪で分かりません。結
局途中で疲れてしまったおば様方2人(注:私はこの中に入っていません
からね!)。諦めて、いつも行くKirkham(カーカム)の温泉に戻ること
に。去年も確か雪でトレイルが見つからなかった経験があります。3度目
の挑戦だ。
天気予報は午後から嵐。
え、嵐? でも行くと言ったら、行くんだ。
ベーグル・サンドウィッチばかりでは芸がないので、お弁当を作ることに
しました。それからタップリのお水。温泉では水分補給に気を付けないと、
脱水症状になりがちです。
お決まりのハイウェイ21は山越えの道です。一気に登ると耳に空気が入っ
たみたいになって、ちょっとヘンなカンジ。なんだか夫の声が遠くに聞こ
えます。
『なんて言ったの?』
と聞いたら、
『え? もっと大きな声で言ってくれない?』
どうやら夫の耳もつまってしまったようですね。
ボナビルはカーカムからさらに20分ほど車を走らせ、そこからは森の中に
進入していきます。駐車場で車を停めたら、そこから400メートルほどハイ
キング。トレイルはしっかりしているので、運動靴でも大丈夫ですよ。10分
歩くか歩かないかのうちに、湯気が見えてきた! 湯気だ! 温泉だー!!
自然が作った大きなプールはエメラルドグリーンに光っています。結構深
さもあるのかな? そんなことを考えながら、プールの縁で水着になりま
した。足先をお湯の中に入れてみると、うん、いいカンジ。もうちょっと
中央まで行ってみようか。アッツーイ、けどツメターイ!! ん?
温泉の源泉はこのプールの中に流れ込んでいるのですが、その横を流れる
川の水が入ってきていました。『下は大水、上は大火事、なーんだ』って
そんな古いナゾナゾがありませんでしたっけ? 答えは温泉だ! 肩までつ
かると、肩は熱いんだが、お尻が冷たい。これではイカン。そこで夫とプ
ールの中をうろうろし始めました。どこかベスト・ポジションがあるに違
いない。
『他の温泉に行ってもいいんだよ』
夫はそう言ってくれますが、せっかく着替えたのになんだかもったいない
じゃない。うん、と言わない私に、夫は仕方なくまたウロウロしてます。
『こっちへ来てごらんよー!』
晴れやかな夫の声です。この大きくて青い魅力的なプールよりも、少し離
れたところで夫が手を振っています。手応え充分ってカオしてます。行っ
てみると、そこは浅瀬のプール。倒れた木がうまく川からの水の侵入を防
いでいますよ。熱い源泉と川の水が大きなプールでうまく混ざり合って、
こちらに流れてきていました。まー、良い湯加減だわー。やっと腰を落ち
着けると、川のせせらぎが一層大きく聞こえてきました。山々にワッと取
り囲まれたようです。
雨だ。
ポチポチと降る雨の中、温泉に入るなんてなかなかオツよねー。なんての
んきなこと言っていたら、大雨になってしまった。しかもアイダホに降る
雨は冷たいんです。これじゃー、出るに出られないぞ。それに雨粒が大き
くて、しかも激しく降るので、目も開けられない状態です。上を向くのは
完全にムリ。下を向いても温泉に跳ね上がったしぶきがかかります。しか
もイナズマが走る! ガガーン! 雷落ちる。なんだかスゴイことになって
しまったみたいだわ。
黒い雲が流れていくと、雨は止み、明るくさえなってきました。わーい。
しかし2人で歌など歌っている場合ではなかったのだ。息付くヒマもなく、
また閃光が山の上を横切ります。そしてドシャブリの雨。この冷たい雨に
温泉のお湯すらぬるまってしまったようです。身体を横たえて肩までつか
ろう。じゃないと、寒い。この2度目の嵐が過ぎ去った頃を見計らって、
サッサと着替えようか。しかし濡れた身体と水着はサッサというワケには
いきませんよね。モタモタしているうちに、3度目の嵐が来てしまいました。
ずぶ濡れになってしまったというのに、お弁当を食べながら『楽しかった
ねー』と車の中ではしゃぐ私たち夫婦はやっぱりどっかおかしいな。
帰り道もハイウェイ21を通ることにしました。山を登っていくと嵐はます
ますヒドくなる一方。こうしてみると、どうやら良いときに温泉から上が
ったみたいです。イナズマが光る! カミナリが轟く。雨はワイパーを一
番早く動かしても、まだ前が見えないほど雨が強く降り始めました。それ
にしてもイナズマの美しいこと! 蛍光青紫の閃光の明るさに、またして
も自然は偉大だと感動してしまいました。
『わー、なんだ。なんだ。』
針葉樹が道路に横倒しになっています。その向こうにはそれを渡ることが
できずにいる数台の車が。よく見ると、木が倒れた際に折れたみたいです
ね。夫の小さくて赤いゴルフはその折れた木の合間をヒョイッて潜り抜け
ました。反対車線の先頭のトラックは通れるのかしら? おそらく救助の
車が来るまで待つしかないのでしょう。そんな風に倒れた木が道路に横倒
しになっているのをこの先2ヵ所も遭遇することになりました。どれも無
事クリアしましたが。みなさーん。山道で嵐に遭ったら、ゆっくり走りま
しょうねー。
山を越えたら急に明るくなりましたよ。ボイジーは快晴です。どうやらこ
の嵐はボイジーから来たようですね。ボイジーの黄色いハゲ丘も濡れてい
ます。暑くて乾燥した夏に、すべての生き物は喉がカラカラだったはず。
恵みの雨です。あまりにも太陽が眩しいので、なんだか夢を見ていたよう
な気がしてしまうわ。小さな我が家の黄色い壁も、雨のしずくが光ってい
ました。
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== ● 編集室より ● ==============================================
■ ボイジーに行ってきました ■
9月25日から29日まで、プライベートでボイジーを訪れました。
滞在中の1日は、レンタカーでの日帰りドライブに費やしました。今回の
本文で言及されているカーカム温泉や、メールマガジン刊行前の回(*)で
紹介されたスタンレーという町を初めて訪れました。おかげで、編集者の
私自身も、「リキャットのアイダホ便り」に描写される情景がより鮮やか
に目に浮かぶようになりました。特に、スタンレーの町の描写は、実際に
訪れてみると「うんうん、まさにその通り!」と納得してしまいます。
今回のボイジー訪問については、近日中にWebサイト「Boise on the Web」
に報告記事を掲載する予定です。こちらもぜひご覧ください。
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(*)「人口69人の町」(リキャットのアイダホ便り/2000年4月24日)
http://homepage1.nifty.com/boiseweb/rikatt/rika0004c.html
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■■■ リキャットのアイダホ便り ■■■
Vol. 10 / 2001年1月7日
アイダホ州ボイジーより「アイダホの素顔」をお伝えするメールマガジン
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■ 日本襲来(サンフランシスコの空港から) ■
(2000年12月28日)
とうとう日本に帰ることがかなうことになりました。アメリカの移民法は
年々厳しくなる一方で、グリーンカードを申請している間はアメリカを離
れることが基本的には許されていません。ただし、許可証を取得すること
で一時帰国の道が開けます。そして私もその道をたどったひとり、という
わけなんです。
その日は3時半起床。サンフランシスコ行きのユナイテッド航空は朝6時半
に離陸予定です。出発ロビーを見渡す限りでは、平日の朝1番の便は満席
ではなさそうです。パイロットがキャリーオン・バッグをカラカラ引きな
がら搭乗していきます。あれ? 女性? ネイビーブルーのパンツスーツに
身を包んだその人は、確かにパイロットハットをかぶっています。背がと
ても高くて、髪が非常に短いので、一見男性のように見えますが、女性じ
ゃないかしら?
夫が日本を訪ねて来るまで3週間。あっと言う間に過ぎるわよ、なんて思
っていたのに、出発ロビーにboarding(搭乗)のアナウンスが流れるとな
んだか淋しい気持ちになってしまいました。いつまでも手を降っている夫
を何度も振り返りながら、いよいよ出発です。ボイジーからサンフランシ
スコまではたったの1時間半。飛行機の中の爆睡は大得意としている私な
んですが、ダメでした。さすがの私も、ちょっと興奮ぎみのようです。な
んと言っても1年半ぶりの日本が待っているんですから。そして両親と大
勢の友人達が。
サンフランシスコが近くなってきたようです。シートベルト着用のライト
が光り、機長のさわやかな優しいアナウンスが入ります。やっぱり女性だ
ったのねー。アメリカの女性進出は本当に素晴らしい。朝焼けと共にサン
フランシスコの街も動き始めたようです。
国際線に乗るまでに4時間も時間があいてしまいました。コーヒーとドー
ナツで時間を潰そうかしら。さっき国内線の空港内で買った何枚かのカー
ドを広げます。サンフランシスコの空港は国際線より国内線の方が充実し
ていると思うんですよね。国際線のロビーにはデューティーフリーがたく
さんありますが、コーヒーショップや本屋などが乏しいんですね。ま、仕
方がないか。
ドーナツとコーヒーで時間をつぶすのにもほどがありますね。2時間ほど
ですっかり飽きてしまいました。もう搭乗口まで行って待つことにしよう。
どうせあと2時間ぐらいだし。今回使う航空会社はANA(全日空)。アメリ
カの往復では日本の航空会社を使うのは初めてです。そろそろと乗客が集
まってきました。日本人。あちらからも日本人。こちらにも日本人。こん
なにたくさんの日本人をいっぺんに見たのは久しぶりだわ。なんだか楽し
くなってきました。新婚さんかな? っていうカンジのカップルが多いで
すね(勝手に目につくだけかもしれんが)。それにしてもさすがに平日。
10時間も一緒に飛行機に乗っていたら、全員の顔を覚えられそうなくらい
少ないなー。乗る人は本当にこれだけなのかしら?
1時間ほどこぎれいな日本人を観察したあたりでしょうか。係員がデュー
ティーフリーの荷物をあいている椅子に並べ始めました。私のスグ後ろで
す。そして来る来る。もうちょっとスピード出したら、商品がこぼれるっ
てほど積み込んだカートが、後から後からやってきます。そんなに乗る人
はいなかったはずなのになー。これは半端じゃないぞ。まだまだー! と
りゃー! とばかりの勢いに、観光客でないただの旅人の目は釘付けです。
搭乗が始まりました。やっぱり乗客はこれだけのようです。シートはどの
列も窓際の3人席に1人、真ん中の4人がけに2人しか座っていません。そし
て日本人スチュワーデスのさわやかな笑顔。うーん、心がときめくわー。
今回の帰省は日本での披露パーティーという一大名目があったので、ウエ
ディングドレスを機内に持ち込んでいました。早速、傍でにこやかにたた
ずんでいるスチュワーデスさんに尋ねます。
『このドレスを掛けられるところはありませんか?』
すると彼女はちょっと険しい顔を見せ、慎重な面持ちで答えます。
『お客様、こちらにスーツ等をお掛けできる場所がございますが(その場
所を開けてみせながら)、お客様のドレスですと丈が長くていらっしゃい
ますので、どうしても裾の方が折れてしまうかと思います。なるべく折れ
ないようにお掛けいたしますが、それでよろしゅうございますか?』
ハァー…。うっとりするような美しく正しい敬語の連発だわー!
『ハハッ。よろしくお願い申し上げます。』
しばらくすると先ほどのスチュワーデスさんが私のところに戻ってきまし
た。もちろんその美しい微笑みを絶やすことなく。
『お客様。お預かりいたしましたドレスは先ほどの場所に、なるべくシワ
にならないようお掛けいたしまして、ドレスカバーの上にはホコリが付か
ないよう、カバーをお掛けいたしました。』
カバーの上にカバー? なんてご丁寧なんでしょう! さっきまで私はその
カバーをズリズリと引きずりながらサンフランシスコの空港をウロウロし
ていたというのに。のちのちANAのグランドホステスをしている友人にそ
の感動を伝えると、日本人のお客にはカバーを汚したとクレームをつけて
くる人が少なくないとか。なるほど、それでカバーの上にカバーねー。カ
バーっていうのは、中身を守るためにあるんじゃないのかね? おそらく、
日本人の持つカバーというのはそれだけで高価なものだったりするのでし
ょうねー。
3人分の席を独り占めし、ベッドのようにして眠りこけ、起きればそこに
美しい笑みを絶やすことのない日本人スチュワーデスさん。ああ、なんて
幸せな旅の始まりかしら… などどボンヤリ考えながら外を眺めていたら
富士山が見えました。日本列島にかかる雲を突き抜けて、富士の山頂が顔
を覗かせています。オオ、ビューティフルー! これは嬉しかったですねー。
と、それもつかのま、飛行機は高度を少しずつ下げていき、今までグラリ
ともしなかった機体が乱気流に飲まれます。窓の外は一瞬にして真っ白に。
しばらく雲の中を進んでいくと、いきなり日本の大地が目に飛び込んでき
ました。その山の緑、田んぼの緑に目も心も奪われます。ボイジーでは決
して見ることができない緑の大地。
『お客様、大変お疲れさまでした。当機はまもなく成田国際空港に着陸い
たします。途中、気流が乱れ、飛行機が揺れ、お客さまには大変御迷惑を
おかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます....。』
なんと、日本の飛行機会社は乱気流で機体が揺れたことまで謝ってくれる
のかー! これはカルチャーショックに近いものを感じましたねー。アメ
リカの航空会社ではこんなことはまずありえません。『そっか。乱気流は
オマエらの責任か。オレはその乱気流で機体が揺れて具合が悪くなったん
だから、オマエらを相手に訴訟を起こすぞー。』なんてことにもなりかね
ませんからね(笑)。これ、冗談のような本当の話。
空港のロビーに降り立つと、むん、という湿度を肌に感じます。湿気のな
い土地から帰ってきた旅人には嬉しい感覚です。荷物も順調に出てきたし、
成田エクスプレスにはスグ乗れたし、全てが私を歓迎してくれているみたい!
(大袈裟だなー)。横浜駅からはタクシーを使って両親の待つ実家まで。
『すみませーん。トランク開けてくださーい。』
タクシーの運転手さんが聞きます。
『お客さん、引っ越しですか?』
ああ、スーツケースは宅配便で送ってしまったからね。
『いいえ、帰省なんです。1年半ぶりです。』
『そうですか。帰省ですか。で、どちらから?』
『アメリカです。』
『アメリカ? そう。お客さんはエライや。そうやって裸一貫であっちで
がんばってるってーワケだー。』
『はぁ? (は、裸一貫?なんか違うけどねー)ま、そういうことですね。
(ま、いっか)』
『お客さん、そうやって明るいからね。ハキハキしていて元気だから、あ
っちでもやっていけるんだね。イヤ、おじさんは感心したよ。』
おじさん、なんか勘違いしたんでしょうか。話は延々と続きます。
『それじゃー、ご両親もお喜びだねー。』
『そうなんです。』
『ま、ゆっくり日本を楽しんで、ご両親にタップリ甘えるんだよ。』
『はい。ありがとうございます。あ、ここで止めてください。』
『そう。じゃ、お代は半額でいいから。』
『え?』
おじさん、裸一貫の私にそうとう胸を打たれちゃったようです。タクシー代
を負けてもらった人って世の中にそう多くはいないんじゃあないかしら?(笑)
ともかく、おじさん、ありがとう!
私とタクシーのおじさんとの会話が終わるのを待ち切れないかのように、
両親が外まで出てきました。
『お父さん、お母さん。ただいま。』
積もる話は後にして、今は暖かい両親の温もりを感じていよう。天井の低
い日本の家屋が、より暖かさを凝縮しているかのようです。いそいそとワ
インのコルクを抜く父、お鍋の用意に動き回る母。湯気が窓ガラスを曇ら
せていきます。
帰省第1日目の夜は両親の静かな笑い声と共にふけていきました。
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== ● アメリカ地域情報おすすめWebサイト ● ========= 編集室より ==
このコーナーでは、アメリカの州・都市やアメリカでの生活をテーマとす
るWebサイトのうち、特に内容の優れたものを厳選してご紹介します。
■ ワシントンDCバーチャルツアー ■
http://www.ayuko.com/DCbase.html
フリーアナウンサーの山形亜裕子さんによる、RealAudioによる音声を交
えたワシントンDCの見どころの紹介。「バーチャルツアー」のタイトルに
ふさわしく、旅行気分を味わえる楽しいサイトに仕上がっています。
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Vol. 11 / 2001年4月8日
アイダホ州ボイジーより「アイダホの素顔」をお伝えするメールマガジン
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■ リキャットの就職活動 その1 ■
(2001年4月7日)
その電話は突然だった。簡単な質問で5分ほどだったが、心の準備ができ
ていなくてめずらしく緊張してしまった。不覚だ。
我が家の近くに君臨するM社に履歴書を送ったのはその電話の1週間ほど前
のこと。M社に勤務する友人スキップに『こんな職種の内部募集がかかっ
ているよ。キミにピッタリだ。ボクから直接人事に送ってあげるから、メ
ールで履歴書を送ってよ』と言われるがままに送ってみたのだ。職種は日
本語通訳兼翻訳者。M社が日本の工場を買い取ったので、突然日本語が必
要になったのだろう。
ボイジーにやってきてもうすぐ2年。1年目はウエディングの準備やら家の
購入やら引っ越しやらで、忙しく過ぎた。移民局と労働許可証をめぐって
の戦いもあった。2年目に入ってもその戦いは夏あたりまで続き、ようや
く労働許可証が取れたところで、日本に帰ることに決めた。ひと月半の日
本滞在。帰国したら今度はクリスマスの準備で就職活動どころの騒ぎでは
なかったのだ。年も明けてようやくひと息ついたら、なんだか生活に物足
りない。肩のあたりがムズムズとうずき、なんだかワーッと叫び出したく
なるのだ。重傷だった。スキップからのメールは自分の履歴書を作り直し
ている最中の出来事だった。ヤケにタイミングがいい。
数日後、面接をしたいと人事から再度電話をもらった。よし。本番に強い
と自画自賛する私は張り切る。スーパーバイザーが火曜日まで帰ってこな
いとかで、面接は火曜日の朝一番になった。M社に勤めている人の話だと、
採用まで3度ぐらい面接をするんだとか。1度目は同僚レベルの人と、2度
目はボスレベルの人と、そしてバイス・プレジデントとらしい。ワオ!
(ちょっとアメリカ人のように言ってみたくなった)
面接まで1週間ちょっとあったので、みっちり勉強にいそしむつもりだっ
た。こちらの面接は日本の会社のものとは全然違うから、それに備えるん
だ、と張り切っていたのだ。しかし、友人アンが貸してくれたあんちょこ
ブックは勉強するにつれて、いやらしー問題が増え、こんなもの勉強して
もその場で絶対答えられるワケないとあきらめてしまった。ホホホ。しょ
せん私の努力とはこんなものなのよ。
それにしても、その面接の前日は、グリーンカードの面接だったのだ。
GCが取得できても酒盛りはできんなー(笑)。
さて、面接当日。一言で言うと疲労困憊 。朝9時に入って1時まで、4時間
も拘束されていたのだから。もう最後のほうは私の腹に住みつく怪獣がう
なり出し、気がきでない。集中できない。トイレにも行きたくなるしさ。
この日ほど通勤時間5分を感謝した日はなかった。
面接では4人の人に会ったのだが(それぞれおよそ1時間ずつの計算になる
か)、恐れていた難しい質問は一切なく、私のバックグランドを中心に話
をするというようなものだった。このポジションはまったく新しいものら
しく、前例がないので、あっちにもこっちにも首を突っ込むというような
仕事らしい。その首を突っ込む相手が代わる代わる話をしにきたといった
カンジだった。そうそう、宿題が出たのだ! 3人目の面接官に抜き打ちの
翻訳テスト(それも日本語を英語に訳するというもの。それも辞書なし、
5分間という過酷なものだ!)をされ、2行ほどしかできずにションボリし
ていたのだが、それを持って帰ってあらゆる道具を使ってベストショット
をメールで送り返すように言われた。どうやらテスト自体はやる気と度胸
試しだったらしい。わたしは、度胸だけはあるのだよ。見かけ倒しともい
うが。もちろんその翻訳は夫(アメリカ人)の校正の手も入っている。あ
らゆる道具を使って良いとのことだったんだから、ルール違反じゃーない
だろう。(ホントか?)
手応えはあったように思うのだが、相手がどこまで私を評価してくれたの
かは計れない。連絡を待つとするか。
■ リキャットのつぶやき ■
大変ご無沙汰してごめんなさい。ボイジーはとても暖かで、リキャットの
庭にもチューリップやヒヤシンスが咲き始めました。今回から文体もリニ
ューアル。今まで以上にお楽しみいただけたらと思います。今後ともよろ
しくご支援くださいね。あわせてリキャットへのメッセージもお待ちして
おります。
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== ● ボイジー・アイダホ豆知識 ● ================== 編集室より ==
お待たせしました。上述のとおり、ライターのリキャットさんが就職活動
等でご多忙のため、メールマガジンの発行が滞っていましたが、ユーモア
あふれるリキャットさんのリポートは健在です! これからも、楽しいメー
ルマガジンを発行していきますので、よろしくご愛読のほどお願いします。
さて、リキャットさんの就職面接の結果はいかに!?
…ところで、リキャット邸から通勤時間5分の「M社」ってどこ? (笑)
■ ボイジーの知られざる経済発展 ■
このたび、日本政策投資銀行ロスアンジェルス駐在員事務所の野田様より、
「成長を続ける小都市アイダホ州ボイジの戦略と特性」と題された報告書
のご寄稿をお受けいたしました。
ボイジーは無名の小都市でありながら、ポテトで有名なJ・R・シンプロッ
ト、スーパーマーケットチェーンのアルバートソン、半導体の世界最大級
メーカーのマイクロン・テクノロジーなどの世界的企業が本社を置き、独
自の自立的発展を続けています。報告書では、ボイジーの発展を支える要
因を、経済・政策・生活環境などの面からきわめて詳細に分析しています。
ボイジーの「今」を知ることのできる、たいへん充実したレポートです。
Webサイト「Boise on the Web」内の下記のURLに全文を掲載いたしました
ので、ぜひご一読ください。
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「成長を続ける小都市」 (Boise on the Web)
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■■■ リキャットのアイダホ便り ■■■
Vol. 12 / 2001年4月15日
アイダホ州ボイジーより「アイダホの素顔」をお伝えするメールマガジン
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■ リキャットの就職活動 その2 ■
(2001年4月11日)
面接のあったその夜、留守電をチェックしたら、M社の人事の人から電話
が入っていたことを発見した。その日は帰ってからスグに宿題に取りかか
りそのまま夜まで家にいたから、私がほんの5分ほど家を空けていた時に
電話をもらったらしい。なんというタイミングで電話をかけてくるのだ。
次の日の朝電話をしたら、また来て欲しいとのことだった。『今日は無理
だから明日にしてくれー』とお願いし(友人のともこさんとようこさんと
ラケットボールをする予定だったのだ)、なぜか急ぐ人事を困らせてしま
った。仕事と遊びとどっちが大事なんや?(笑)
その日はドラッグテスト(麻薬等の薬を使用していないかのテスト)だっ
た。人事の人がくれたマップを手に一旦M社を出て、別のゲートへ車を走
らせる。なにしろこのM社は広い。ボイジーのなにもない丘の上にビルや
ら工場やらをどんどん増やしている。当然駐車場のスペースもそれに合わ
せて広くなる。この小さなドラッグテストの場所はなかなか見つからなか
った。ようやくたどり着き、書類にサインをする。ドクター(女性)が説
明をし始める。トイレに行く前に、まず手を洗うこと。用を足してもトイ
レは流さないこと。そしてコップを手渡した。
『この線までは必要だから、よろしくね。』
よろしくと言われても、そうやってドアの前に立たれちゃ、出るものも出
ないじゃないのォー。ドクターは私が本当にちゃんとしているかドアの前
でトイレの中でのモノ音を耳をそば立てて聞いているのだ。しばらく静寂
の中で奮闘しているのを、彼女も息をこらして聞いている。トイレを人に
流されるのは、なんとも気まずいような、恥ずかしいような複雑な気持ち
だった。アメリカの企業とはこんなものかと実感。夫の話によると、ネイ
ビー(海軍)ではドラッグテストの際、ちゃんと自分の尿を提出している
かどうか、している最中の出来事を上官が目の前で見ているのだそうであ
る。女性の場合もそうなのだろうか、とフト疑問を持った。
それだけではまだ済まないのが、アメリカの就職活動なのだ。人事からは
レファレンス(推薦状)を出してくれる人を3人提供しろと言われた。日
本では辞めた人に推薦状を書くという習慣がないから、日本には電話をし
てもらいたくないと人事の人に理解してもらったまでは良いけれど『じゃ、
あとはどうにかしてね』と言われなんとかするはめに。英語を話せる人&
アメリカ人で一緒に仕事をした人に電話をしたりとまた走り回った午後だ
った。
そうそう、面接で仕事をしていない間何をしていたかという質問があった
ので、紀行文を書いていると言った。紀行文とはこの『リキャットのアイ
ダホ便り』の事である。するとその後人事から、その紀行文を提出せよと
お達しがあった。この『リキャットのアイダホ便り』は私の就職活動をも
支援したのである。(と、自慢する筆者なのであった)
vice presidentとの最終面接をしたいという電話が入った。これが済めば、
イヤでも結果が出るに違いない。ここまでの過程でまだ1週間も経ってい
ない。なんだかいっぺんに身の回りが忙しくなってしまった。
このポジションが取れると、仕事で日本に行くこともあるという。ますま
す、張り切らずにいられないではないか。ここまで来ると、どうしてもこ
のポジションが欲しいと切実に思うが、この面接を終えたら、この経験は
ものすごい自信になるだろう。自分の英語力がいままで評価されたことは
なかったわけだし、とても良い経験になった。友人達はどちらの結果が出
ても、ご飯を食べに行こうと言ってくれている。ま、一緒に外にご飯を食
べに行く口実が欲しいだけなのだ。なんとも有難い友情ではないか。
週末を挟んだら、いよいよ最終面接に挑む!
■ リキャットのひとりごと ■
ポカポカ陽気でチューリップもご機嫌だったのに、いきなり冬が出戻って
きました。我が家の裏庭から見える山々は雪で白く覆われています。春は
どこへ行ってしまったのー? 日本でも桜が咲いてから、雪が降ったそう
ですよね。桜の便りが聞かれると、どうしても日本に帰りたくなります。
みなさんはお花見を楽しまれましたか?
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== ● ボイジー・アイダホ豆知識 ● ================== 編集室より ==
なんと、「リキャットのアイダホ便り」はM社の人事の人にまで読まれて
いるとは! これには編集者の私もびっくりです。
さて、リキャットさんの就職面接もいよいよ佳境に入ってきました。
次号をどうぞご期待ください!
■ ハイテクの町・ボイジー ■
ボイジーの急速な成長については前号のこのコーナーでも触れましたが、
今日のボイジーの経済の経済を強力に牽引しているのは、マイクロン・テ
クノロジーとヒューレット・パッカードという2つのハイテク企業です。
特に、1978年にボイジーで事業を始めたマイクロン・テクノロジーは、現
在では世界最大級のDRAMメーカーにまで成長し、1万人以上の従業員を擁す
るボイジー最大の企業となっています。
シリコンバレーの次はトレジャーバレー(ボイジーを含む都市圏全体の呼
び名)。今や、ボイジーは「ハイテクの町」として、全米の(世界の?)
注目を集めているのです。
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「ハイテクの町: マイクロンとHP - ボイジーってどんなところ?」
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■■■ リキャットのアイダホ便り ■■■
Vol. 13 / 2001年4月22日
アイダホ州ボイジーより「アイダホの素顔」をお伝えするメールマガジン
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■ 採用 ■
(2001年4月15日)
Vice presidentとの面接はキャンセルとなった。月曜日に予定されていた
面接は緊急会議とかで水曜日に先送りとなり、その水曜日の面接がキャン
セルとなったのだ。彼はひどい風邪にかかったらしく、いつ会社に戻れる
かわからないという。なにー! このヒヨワな男めー!! とひとしきり悔
しがったところで、人事から再度連絡があった。採用決定。もう彼との面
接はどうでもいいから早く働いてくれというのだ。それも来週の月曜日か
ら。今日は水曜日だぞ。月曜といったらあと4日しかないではないか。よ
っぽど気にいられたのか、よっぽど仕事があるのかのどちらかのようだ。
ま、どう公平に見ても後者にまちがいない。
さて、採用が決まったら今度は給与交渉である。日本人はこういうのに慣
れない。夫は言う。
『人事は交渉をしてくることを前提としているんだ。キミは必要とされて
雇われたのし、こちらがリーズナブルな提案をするのは当然の権利だよ。』
そんなことを言われても、「じゃー、その給料じゃ少ないからこれだけ上
乗せしろー!」と読者のあなたは言えるかね? 私は言えない。夫は続ける。
『交渉の仕方の善し悪しも、自分の株を上げる決め手だよ』
ますます交渉しないワケにいかなくなってしまったではないか。幸い、M社
の提示してきた年棒は筆者を非常に満足させていたので、ここでの夫婦の
会話は休暇についてである。結局、夫のデモンストレーションを聞かされ、
『ハイ、後に続いてー!』
と張り切る夫を尻目にベッドにもぐりこんだ。
それで交渉はしたのかって? したのだ。でも失敗に終わった。ま、最初
はこんなもんだろ、と勝手に納得することにした。
アメリカの履歴書はそれぞれが工夫を凝らした手作り履歴書である。日本
のようにコンビニのレジの片隅に置いてある既成履歴書などは存在しない。
自分のできることを並べたて、自分が応募しているその職種にどれだけ貢
献できるかを饒舌に書き記すのだ。「大学のこの分野でこんなことを学ん
だ」「前の会社ではこんなことをしてきて、こんな業績がある」「したが
って私はこの職種にピッタリなのだ!」と企業にアピールするのである。
体裁や書体、果ては使用する紙の色にまで自分の個性を引き出す。ウソは
いけない。ウソをつけばスグばれる。ウソがばれたら迷わず解雇するのも
アメリカの企業なのだ。それを忘れてはいけない。
履歴書に年齢や性別を記したり、写真を張り付けたりする必要はない。ア
メリカの企業は平等な雇用がなされるために、それらの質問を聞くことす
ら法律で禁止されている。婚姻や、子供の有無などを聞くことも法律違反
である。さらには障害者、国籍の違いなども企業は採用の際に考慮に入れ
てはならない。アメリカはそういう点で良いと思うのだ。日本ではネック
とされる(特に結婚し、お子ちゃまのいる女性は痛感されているであろう)
ことが、全くじゃまにならない。実力の世界だ。できる人、やる気のある
人はひとまずみんな平等なのである。
さて、月曜日はオリエンテーション、火曜日はトレーニング。こちらの企
業は8時始業なのだ(読者の方々はご存じであったか? ま、全部の企業が
そうではないようだが)。M社の駐車場はとにかく広い。当然ビルに近い
方から埋っていく。オリエンテーションが始まる前にID用の写真を撮るか
ら念のため7時半には来るようにといわれた。そんなに歩くのだろうか。
家から会社まで近くて良かった…。前号でも書いたが、我が家からM社ま
では車で5分なのだ。
オリエンテーション&トレーニングは、分刻みのスケジュールである。仕
事が決まっても、酒盛りだと浮かれているヒマは全然ないらしい。
■ リキャットのひとりごと ■
ようやく春が戻ってきました。夫は芝刈りに励み、妻はガーデニングに精
を出す季節です。
3号に渡って、私が通過してきた就職活動の道のりをご紹介しました。ア
メリカでの就職を考えていらっしゃる方、どんなもんか興味のある方々に
楽しんでいただけたら幸いです。ヤッホー! リキャット、ついに社会復
帰ですぅー!
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== ● ボイジー・アイダホ豆知識 ● ================== 編集室より ==
■ 猛禽類のサンクチュアリ・スネーク川 ■
アイダホ州南部を流れるスネーク川(Snake River)の流域は、世界最大
級の猛禽類の生息地です。ボイジーに近い流域一帯は、 スネーク川猛禽
類保護区(Snake River Birds of Prey Area)に指定され、 猛禽類の営
巣・繁殖に適した自然環境が保たれています。
猛禽類の繁殖の季節は、餌となる小動物が活動する3月から6月ごろまで。
この時期にスネーク川の峡谷地帯を訪れると、断崖に巣を作って繁殖する
鳥たちの姿が見られるでしょう。
----------------
「猛禽類のサンクチュアリ - ボイジーってどんなところ?」 (Boise on the Web)
http://homepage1.nifty.com/boiseweb/about/b_birdsofprey.html
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ちなみに、リキャットさんは大の鳥好き。下記のバックナンバーでは、そ
のリキャットさんが慄然としたハヤブサとの遭遇について語っています。
----------------
「ハヤブサ飛来!」 (リキャットのアイダホ便り/2000年4月6日)
http://homepage1.nifty.com/boiseweb/rikatt/rika_0004a.html
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リポート執筆:理花 トーレス
編集・発行 :嘉田 勝 boiseweb@nifty.com
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■■■ リキャットのアイダホ便り ■■■ (最終号)
Vol. 14 / 2001年6月30日
アイダホ州ボイジーより「アイダホの素顔」をお伝えするメールマガジン
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■ さらば、ジープよ! ■
(2001年6月27日)
ジープが壊れてしまった。夫の努力にも応える様子もなく、空回りするエ
ンジン音だけが辺りに響き、排気ガスがマジックの煙みたいに一瞬ジープ
の姿を消す。
ボイジーは最近気温がどんどん上がり、最高気温は35℃にも達する日が多
くなった。夏は目の前だ! セーリングの季節を目前にしてそわそわして
いる夫を尻目に、ジープはちっとも動こうとしない。なんてことなのだ!
これではボートを引く手だてもないではないか。
夫の所有するジープは並みのジープではない。Beast(野獣)と呼ぶにふ
さわしい、とことん洗練されていない25年前の古い型である。「リキャッ
トのアイダホ便り」の前の号(*)を読んでいただいた読者のみなさんはご
存知だろう。なぜかボンネットにへこみがある(もちろんご想像どおり、
夫が崖から落ちたのである)、ペンキもくすんでしまった黄色のジープ。
窓はフロントガラスのみ、天井部分はなんとか布がかぶさっている。ドア
も窓の部分は吹き抜け(というのだろうか?)で、その下の部分は布。も
ちろん後部も覆うものは何もない。エアコンやラジオなんて、もちろんな
い。そしてそのエンジン音と言ったら、そこらのトラック(アメリカのト
ラックは日本の倍もあるかと思われるほど大きい)よりも下品だ。その上、
クラクションは、アウーガ、アウーガ! と、くる。
--------
(*) 「ジープでオフロードを行く」 (リキャットのアイダホ便りVol.2)
http://homepage1.nifty.com/boiseweb/rikatt/rika_002.html
--------
それでもわたし達はこのBeastをとことん愛してきた。夫となると、彼が
高校を卒業した頃から、いじくりまわしてきた愛車である。もちろんこの
ジープは日常乗り回す車ではない。冬はストーレッジ(Storage)といわ
れる貸し駐車場で、ジープは春の訪れをじっと待つ。今年の冬、何度かと
ても冷え込んだ日があった。それがおそらくエンジンを破壊したようだ。
夫は今大学院に通っている。仕事をしながら、授業&宿題、そして課題の
数々をこなすのは本当に大変だ。妻の私でさえ、よくやっているな〜と感
心せざるを得ない。今は時間との戦い。時間を作ることが一番難しくなっ
てしまった。そんな状況の中、ジープを分解し、部品を磨き上げ、また組
み立てなおす作業は非常に厳しいのだ。アメリカにはこんな作業を楽しむ
人が大勢いる。25年前のジープでも、エンジンが壊れていても、欲しい人
はいくらでもいる。そして私たちにはボートを引っ張ることができるパワ
ーのある車が必要なのだ。
そんなことで、ピックアップ・トラックを買うことになった。今日は仕事
の合間を抜けて、ちょいと近所の砂漠に出て、そのトラックのテスト・ド
ライブにオフロードを走ってきた。夫の望む車体の割に大きなエンジン、
そして色は私好みの白である。5年前のものだが美しい。これを売ろうと
申し出てくれた夫の同僚は、前に触れた車好きの一人だ。手入れもバッチ
リである。非常に気に入った。
夫にジープをキープする気はないのか、と聞く。夫もジープにはとても愛
着があるので、ツライ質問だったようだ。しかし、ジープをキープしたと
ころで、もしも何年後かに、希望どおりカリフォルニアに移ったとしたら、
カリフォルニアではジープを乗ることはできない。アメリカは広い。州に
よって法律やいろいろなものの基準が定められている。このジープは規格
外なのだ。それではジープはどうなるのだ???
高校からの夫の親しい友人にタイ(Tyron)という友人がいる。夫が崖か
ら落ちたときに、一緒に落ちた奇特な男だ。彼は人類考古学者で、冬以外
はどこかで穴を掘っている。友人の中でも非常にユニークな人物だ。その
プヨプヨの紅葉のような手は、何でも作る。何でも直す。とにかく、手先
が器用で、我が家のガレージ・オープナー(自動でガレージを開閉できる
器械)もタイが先導をきった(彼はビールさえ約束すれば飛んでくる)。
彼の持っている地図は、見たこともないような地図で、詳細にわたる情報
が掲載されたものだ。この洞穴がどこまで続いて、何メートル先に右に曲
がる通路があるなんてことも記載されている。その地図を片手に、彼は山
を歩き、穴を掘っているのだろう。そんなタイのパパにはまだお会いした
ことがないのだが、夫の話を聞く限りでは、タイのそんなユニークなキャ
ラクターはどう見てもパパ似であることは間違いない。私たちは、まず彼
らにジープを引き取ってもらえるかどうか訊くことに決めた。タイ(もし
くはタイのパパ)こそ、ジープの次の所有者にふさわしい。彼ほど、ジー
プをエンジョイする人物もそういないだろう。まだ、ジープに未練がある
私は、ジープが直ったらオフロードに連れて行ってもらうお願いをしよう
と決めているのだが…。
セーリングの季節はすぐそこである。来週には湖に出ることができるだろ
う。週末だからといって、おちおち寝坊はできない。仕事で疲れているな
どという言い訳は許されないのである。まだ早朝はウェット・スーツが必
要なくらい寒いだろうな〜。それでもボートが風を切ってぐんぐんスピー
ドをあげる時の胸の高鳴りが忘れられずに、今年も早起きをしてしまうの
だ。
ボイジーの乾いた夏の到来である。
■ リキャットの独り言 ■
読者のみなさま、これまで「リキャットのアイダホ便り」をご購読いただ
きまして、ありがとうございました。ジープにさらばを告げたリキャット
はみなさまにもさらばを告げることとなりました。たくさんのみなさんに
ご愛読いただいた「リキャットのアイダホ便り」ですが、私の社会復帰を
機会に、私に時間の余裕がなくなってしまったこと、それからボイジー・
オン・ザ・ウェブが「リキャットのアイダホ便り」に希望するような題材
に巡り会えなくなってしまったこと等を理由に、今回を最終号とさせてい
ただくことにしました。ボイジー・オン・ザ・ウェブの管理者・嘉田さん
には本当にお世話になりました。ありがとうございました。それから読者
のみなさまには、リキャットの不規則なマガジン発行にも辛抱強くお付き
合いいただいたこと、心より感謝申し上げます。リキャットはこれからも、
度々ボイジー・オン・ザ・ウェブにゲストとして登場させていただくつも
りです。また、もう少し時間ができたら、リキャットのつれづれを綴った
マガジンの発行で、リキャット再デビューを遂げられるかもしれません。
そのときにはぜひまた、リキャットを支えていただけたらと思います。
楽しい夏をお過ごしくださいね。ボイジーにいらっしゃる際はぜひお声を
掛けてください。
リキャット
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== ● 編集室より ● ==============================================
リキャットさんからのメッセージにあります通り、「リキャットのアイダ
ホ便り」は、残念ながら今回をもちまして配信を終了させていただくこと
になりました。
編集者の私は、Webサイト「Boise on the Web アイダホ州ボイジー地域情
報」を通じて、これからも皆さんにボイジーおよびアイダホ州の情報を積
極的に提供してまいります。皆さんのご来訪を心よりお待ち申し上げます。
「リキャットのアイダホ便り」のバックナンバーも、Boise on the Webに
て保存しております。特に、Boise on the Webでは、メールマガジン刊行
以前のリキャットさんの投稿記事もご覧になれます。まだお読みになって
いない方は、この機会にぜひ一度ご覧ください。
1年以上にわたって楽しい話題を提供してくださったライターのリキャッ
トさん、メールマガジン配信システムを提供してくださったパブジーン様、
そして、「リキャットのアイダホ便り」をご愛読くださった読者の皆さん、
本当にありがとうございました!
2001年6月30日 嘉田 勝
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