栽培地 愛知県西部


今年の大麦の種の配布は こちらからどうぞ

大麦  イネ科

大麦は世界最古の穀物の一つといわれ、およそ1万年ほど前から西アジアから中央アジア(現在のイラク付近)で栽培されていたといわれています。日本へは、小麦よりも早く、1,800年ほど前に中国から朝鮮半島を経て伝わったと考えられ、奈良時代には、日本各地で広く栽培されていました。 お米と混ぜて「大麦ごはん」として食べられるようになったのは、平安時代からといわれています。

白米の20倍の食物繊維が含まれ、そのなかでも水溶性の食物繊維にはコレステロールの消化吸収をおさえる働きが確認されています。カリウムにはナトリウムを排出し血圧を下げる働きがあり、カルシウムも含まれています。

写真は六条大麦「シュンライ」の種麦

栄養成分 米粒麦の場合(べいりゅうばく。真ん中の筋にそって二つに割りさらに磨いた物)

炭水化物、たんぱく質、脂質、カリウム、鉄、リン、カルシウム、亜鉛、食物繊維、ビタミンB郡 
大麦とは その特徴から二条大麦と六条大麦、皮麦・はだか麦、うるち種・もち種に分類されます。
二条大麦と六条大麦の違いは穂の形によるものです。
<二条大麦>麦焼酎、ビールの原料に用いられ、「ビール麦」とも呼ばれています。
<六条大麦>麦茶、麦ご飯
<はだか麦>麦味噌に。皮にのり状物質が無く脱穀すると皮が離れて小麦のようにツルツルになります。それに対して皮麦は剥がれにくくなっています。
<うるち種。もち種>お米に「うるち米」と「もち米」があるように、大麦にもあります。 種子中のでんぷん「アミロース」の割合が少ないものは粘りが出るので「もち麦」と呼びます。
精麦(せいばく) 収穫された大麦を食べやすくするために加工する事を「精麦」といいます。種類は、押麦、白麦(はくばく)、米粒麦(べいりゅうばく)の3種類に分類されます。
<押麦>麦とろで有名。外皮をむいて、蒸気で加熱し、ローラーで平らにした物。
<白麦>麦ご飯用。スジにそって二つに切り黒いスジを取り除き、蒸気で加熱し、ローラーで平らにした物。
<米粒麦>真ん中の筋にそって二つに割りさらに磨いた物 で、パラッとした食感。
蒔きどき 春まき型品種は寒さをうけなくても発芽し、秋まき型品種は寒さを受けないと発芽しませんが、日本で栽培されている大麦はすべて植物学的には「春まき型」品種です。北海道では春に種まきして夏に収穫し、本州以南では、稲の裏作として行われ、台風の前に収穫を終えたいため、秋に種まきします。
六条大麦「シュンライ」について 栽培する地域や比べる品種によって違ってきますが、おおよそ次のような特徴があるようです。

「ミノリムギ」との比較

出穂期・成熟期は平坦地で2〜3日、準高冷地帯で4日程度早い。
稈長は6〜10cm短く、耐倒伏性が明らかに優れるため、収穫作業が容易。
穂長はやや短く、穂数は少ない。
収量性は平坦地ではほぼ同等かやや劣るが、準高冷地では多収。
大粒で外観品質は、同程度かやや良好。
精麦時間は明らかに短く、精麦白度はほぼ同程度で、精麦加工適性が優れる。
病気 うどんこ病、赤かび病、雲形病、オオムギ縞萎縮病
今回、無農薬無肥料のリンゴの自然栽培で有名な木村秋則さんの著書を読んで、自分でも大麦を使った「心土破砕」効果を試してみたくて、大麦の種を取り寄せました。大麦の栽培は初めてで、品種の特性や大麦そのものの事は書かれていても、栽培方法が詳しく書かれている物が見つからなかった為、時期・量・蒔き方を変えて手探りで試験していこうと思います。家庭菜園で、毎日食べる作物もかかせないので、畑の一部を毎年場所を変えながらやっていきます。随分回り道をする事になるかもしれませんが、その方がきっと教わることも多いかもしれません。

畑の準備

元肥のみの有機肥料で野菜を作った跡地で、元肥などはあえて施さず、畝幅50〜70cm高さ20cmの畝を作り、のちに「麦ふみ」をした時に、土が軟らかすぎて苗が沈んでしまわぬように、少し鎮圧しておきました。
基本的に稲作の後に田んぼに作るからでしょうけれど、過湿で倒伏したり病気にならぬように、排水用の溝が不可欠という事を良く目にしましたので、畝間の通路はしっかり水はけ良くしました。

種蒔き

大麦は結構肥料を必要とするようで、木村秋則さんは一緒に大豆を植えると良いと書かれていましたが、大豆と一緒に育つという事は、秋まきして春に豆を後から蒔くのか?青森県なので、雪解けを待って春まきして、一緒に大豆を蒔くのか?疑問はつきないのですが、一応栽培地の蒔き方に合わせて10月中旬・10月末・11月下旬の3回に分けて試験したいと思います。
種まき1作目

種まき2作目

種まき3作目

2009/10/14
まずは、1㎡あたり6gの検討で、1条蒔きしてみます。



 
2009/10/14

畝の中心に蒔き溝をつくり、パラパラと適当に蒔いた後、土を被せて手のひらで押さえました。


 
2009/10/18

発芽を確認。大麦の両側へ窒素肥料の供給源として、れんげ草の種を蒔きました。

2009/10/25









2009/10/22

一番右:1回目の種まき場所
真ん中:2回目の予定地
一番左:3回目の予定地
支柱が置いてあるところに大麦を蒔く予定で、スジを付けてある所がれんげ草を蒔く所です。

気温が下がってきたので、2回目3回目の予定地にはあらかじめ「れんげ草」の種を蒔きました。
トンネルをかけたところ

右:大麦一条、れんげ二条蒔き
真ん中:大麦一条、れんげ四条蒔き
左:大麦二条、れんげ二条蒔き

にする予定で、れんげ草の発芽温度を下回りそうだったので保温用のトンネルをかけました。恐らく先にれんげ草を蒔いておく方法が正解だと思うので、来年以降はもう少し早い時期にれんげを蒔いて準備しておこうと思います。
2009/10/25

れんげ草は蒔いて1週間程で発芽してきました。




2009/10/30

保温トンネルの中で発芽したれんげ草。


真ん中の列へ2作目の大麦を蒔きました。1作目より少し間隔をあけ丁寧に種が重ならぬように蒔きました。
大麦が軟弱になってしまうといけないので、今日からは保温用のトンネルは外してしまいます。
大麦一条、れんげ四条蒔き
 
2009/11/1

本葉3枚くらいで、最初の麦踏みを実施。
普通は横向きにカニ歩きするように踏んでいくようですが、両脇にれんげ草があって踏んでしまうので、縦に踏んでいます。

踏み終わった大麦。
この日麦踏みをした後で雨が降りましたが、土にくっついて起き上がりにくくなるそうで、土が乾いている時に行うのが理想です。
   

2009/11/16

2回目の麦踏みは1回目から2週間ぐらい後が理想的と、どこかで書かれていた為、丁度2週間後に2回目の麦踏みを実施。

1回目同様、れんげ草がわきにあるので、縦に踏んでいく。

2009/11/16

種まきから2週間が過ぎた2作目の苗。
1作目は種まきから2週間で麦踏み出来る大きさまで成長しましたが、気温が低いせいで、2作目の方はまだ無理みたいです。


右、1作目の2回目麦踏み直後。
真ん中、2作目。
左、3作目予定地。
 

上、2作目の大麦とその脇に蒔いたれんげ草。
れんげ草は寒さに耐えるように赤く紅葉しています。

2009/11/23
右、3作目の大麦を蒔いた所。
一畝に大麦二条、れんげ二条蒔き。

二条蒔きするので、今までの一条蒔きよりも丁寧に間隔をあけて蒔きました。
2009/11/23
   

   
2009/12/4

右から1作目、2作目、3作目

少しずつずらして蒔いた種ですが、かなり生育に差が出ています。今のところ1作目は十分すぎるほど早く、2作目はギリギリセーフな感じです。
3作目は遅すぎるように感じますが、ここら辺の寒さが大麦にどの様な影響を与えるのかで結果が変わってくる可能性もあります。
2009/12/4

2作目の1回目麦踏みを行いました。

2作目は1作目の最初の麦踏みの時にくらべ、まだ少し小さいのですが、あまり遅くなると、年内2回踏むと言う予定が出来なくなりそうなので、決行しました。

 
2009/12/9
1作目

随分大きくなりしっかりした株になっており、もう踏まなくても良いのでは?とも思いましたが、試しに3回目の麦踏みをする事にしました。
2009/12/9
2作目

先日踏んだ苗が徐々に立ち上がってきています。暖かい頃より立ち上がるのもゆっくりになってきています。
2009/12/9
3作目

発芽してきた3作目の大麦。
種まきから2週間ちょっとです。
2009/12/27
1作目

2009年もあと少しになりましたが、ここへきて下葉の方から黄色くなってきました。早めに作付けした事と、株間を詰めて蒔いた事が原因でしょうか。
2009/12/27
2作目

少し早いのですが、年内2回の麦踏みをするために、麦踏みを行いました。株の張り、葉色などは順調です。

2009/12/27
3作目

どうにか生え揃ってはきましたが、麦踏みを行えるような大きさではありませんので、このまま年を越します。
2010/3/15


左3作目、中央2作目、右1作目
15〜20日間隔で種まきしましたが、コレだけ差が付いています。
今のところ種の間隔を空けて10月下旬一条蒔きした
(レンゲ草は二条蒔き)、2作目が一番良いように思います。
2010/3/15
1作目

所どころ止め葉が出始め、穂が顔を覗かせているものもあります。
大麦と言うからには、もっと大きくなる物と思い込んでいましたので、背の低さにビックリ!?


良く品種の特性に、倒伏しやすさが記載されている為、そんなに倒れ易い物なのか?
とりあえず比較する為に一部を除き、支えを付けて見ました。
2010/3/15
2作目
2010/3/15
3作目
穂の先端にある毛のことを「芒(のぎ、ぼう)」というそうです。 六条大麦なので一つの穂に3粒が互い違いに、およそ60粒が実ります。
2010/3/21

もう全体的に出穂が見られます。
春の強い風に吹き付けられていますが、支柱のない所でもしっかり立っており、倒れる物はありませんでした。

 
少し暖かくなったばかりだと言うのに、もうアブラムシが付いていました。
牛乳の2倍液とタピオカのデンプン液+ニームオイルを交互にかけました。
丁度この後、寒の戻りがありアブラムシはいなくなっていました。
2010/5/6


左3作目、中央2作目、右1作目
1作目の方から徐々に黄金色に変わってきています。
爪で実を真ん中で割ってみて、穂の上から3分の2までが固くて割れない位が収穫の適期と
言われています。この状態では、まだ割ると乳白色の柔らかいままの粒がたくさんあります。
2010/5/9
   

2010/5/27


実は5/20頃にもう1作目の収穫期を迎えていましたが、悪天候などで、
収穫期が伸びてしまいました。雨があがった朝から鳥達がいっせいに、
食べ始めています。鳥は人よりも食べごろがわかっているようですね。

2010/5/27
   
収穫した大麦で麦茶を作ってみました。

まず大麦を水であらい細かいごみを取り除きます。

その後乾燥させてからフライパンなどでこんがり煎ります。
煎っていると徐々に麦が膨らんでくるのがわかります。

焦がさないようによく動かして、できるだけ均等になるように煎っていきます。

パチパチと麦がはじける音がしてきます。
麦がパンパンに膨らんではじける音がしなくなる頃、丁度良いかんじに煎りあがってきます。
早速試飲。

麦茶1杯につきスプーン大さじ1杯くらいの目安で入れてみます。

山グルミを一緒に煎ってお茶請けにしました。
市販の麦茶よりも色が薄く、味はほんのり香るやさしい味の麦茶です。
味にインパクトがほしい方は、もう少し焦がしぎみにして、入れるときの量を増やしたほうが良いでしょう。
 
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