2001年10月27日(土) 埼玉県 椎の木湖・フレンドシップ 晴れ 南風(微風)


 椎の木湖の団体戦「第5回フレンドシップ選手権大会」に参加した。第4回に引き続き 2度目の挑戦。メンバーは前回と同様水嶼さん、鈴木さん、飯田さん、そして私。チーム 名は前回の「オデコクラブ」を改め「ファミリクラブZ」。ファミリクラブはAチームと Bチームが例年参加しており、順番的にはCチームとなるべきだが、それでは如何にも弱 そうな印象のため私が命名した。Zならちょっとかっこよく、一方ではもう後がないとい う、我ながら深遠な意味を持っているのだ(?)。

 飯田さんが4人分のくじを引き、更に4人で協議して釣り座を決めた。私はどこでも良か ったが、18尺でちょうど底が取れそうだという事で、2号桟橋煙突向きの234番に座る事 になった。

 釣り座に着いて初めて知ったが、234番は中央の渡りから3つ手前で、渡り横2つは空席 だった。つまり、またとない絶好のポイントだ。魚影の濃さは最初から保証されたも等しい。 会う人会う人から「良い所に座れたそうだね」とか、「釣れなかったら恥ずかしいよ」など と言われる。嬉しいような、嬉しくないようなちょっと複雑な気持ちだった。爆釣する自信 があれば別だが、そんな自信は微塵もなかったから。

 釣り座に着いて更に驚いたのは、左隣りがYoshidaさん率いる「ほんとに網」チームで初参 加の紫煙さんだった事。そして真後ろは、わがファミリクラブAチームのエース である鈴木貴行さんだ。当て番という事で、見知らぬ人の中で黙々と竿を振るイメージ であったが、一変してのどかな感じになった。

 イワサキさんやマルトさんと共に、5号桟橋に一般入場していたごまねこさん夫妻に挨拶をし、 釣り座に戻るとまず18尺をつないだ。
 前回は終日両ダンゴの底で通し、あまり芳しくなかっ た。今回は去年より水温がやや高く、直前の試釣まで両ダンゴの宙でそこそこ釣れた事から、 当日は短竿の浅ダナセットで入り、水温の上昇と共に両ダンゴに変える。それが芳しくなけれ ば底、という作戦のはずだった。そこでまず18尺を出して底取り等を済ませておき、次に短 竿を出して釣りの支度にかかろうと思った。隣の紫煙さんはちょうど逆の作戦だそうで、まず 短竿をつないで浮子合わせなどし、その後長竿を出して底取りや浮子合わせをされていた。

 18尺で底を取ると、浅からず深からずちょうど良かった。順光のため浮子のトップがくっ きりと良く見える。トップのエサ落目盛を調整している内に、今にもチクっと入り釣れるよう な気がした。もちろんエサは付けていないが。そのイメージを捨てるのが惜しい気がしてきた。 浅ダナのセットは殆どやった事がない事もあり、そのまま底釣りで入る事にした。作戦変更だ。

 エサは両ダンゴとした。ダンゴの底・夏+同・冬+マッハ各1杯に、少し迷ったがスイミー を1杯加える。そして水は1.5杯。昔野池で良く使ったブレンドだ。マルトさんが遊びに来て、 そのエサを触り、「軟らかい」と一言。私の感覚ではかなり硬めなのだが。紫煙さんがマルトさ んから寄せ用にもらったというダンゴを触らせてもらうと、なるほど硬い。ま、浮子の動きを見 ながら調整して行こうと思った。

 7時半。合図と共にエサ打ちを開始した。
 すぐにアタリ出して釣れてきそうな淡い期待があった。「1投目から釣れたらどうしましょうか?」 などと紫煙さんに軽口を叩く。
 浮子はエサ落を過ぎてジワジワと3目盛馴染んだ。その間に全くサワリはない。馴染んだトップは そのまま返す気配はない。それでもまだチクっと入る予感がしていた。が、もちろんそれはない。
 「いかんいかん。サワリもないのに待ってはだめだ」心を鬼にしてエサを切る。
 次投も同じ。まったくアタル気配はない。にもかかわらず、チクっと入るのではないかという期待 を捨てきれない。それでつい待ってしまう。そして諦めて切る。次投も。そして次投も・・・。
 その間、隣の紫煙さんは何度か竿が曲がった。その度に「先を越された!」と思ったがみなバレた。 スレだったようだ。今にして思う事だが、へらは底に着いていなかったのだろう。

 そろそろ周りで少しづつ竿が曲がるようになってきた。真後ろの鈴木貴行さんも、既に何枚か絞っ たようだ。しかしこちらにはサワリすらない。ただ、若干だが浮子の戻りが早くなった気はする。
 7〜8投目。相変わらずサワリはない。穂先を静かに上げ、深めに馴染んだ浮子を少し持ち上げ、 そしてゆっくり下ろした。すると再び馴染んだ浮子が、直後に小さくムズっとした。すかさずシャっ と合わせると確かな手応え。慎重に引き上げると600g級がタモに収まった。思わず頬がゆるむ。や はり1枚目は嬉しい。

 その後はポツリポツリの釣りだった。とにかくアタリが少なく、そして小さい。エサを手水で軟ら かくし、馴染み際のアタリや誘い直後のムズを見逃さずに拾っていった。目が痛くなった。「速攻の 底釣り」も試みたが、忙しくなるだけで釣れる気はしない。馴染む、誘う、待つ、誘う、待つ、切る。 この繰り返しだ。

 日が高くなるにつれ、次第に浮子の動き自体は良くなっていった。馴染んでツン、戻してムズと、 1〜1目盛半の正に絶好のアタリが出るようになってきた。が、乗らない。スレもしない。相変わらず 乗るのは半目盛ほどのムズだった。空振りが多くなってむしろペースは落ちて行った。
 このイライラする状況を打開すべく、グルテンを作ってみた。グルテン四季単品で水は標準より少 な目。長竿の両グルを意識してのエサだった。
 それを小さくまるめて両バリに付けると、1投目で馴染み際にズドンと入った。喜んで合わせたが 様子がおかしい。スレだった。「やはりそう甘くはないか」とがっかりしたところで昼食休憩の 11時が告げられ驚いた。私は時計をまったく見てなかった事に気付き苦笑する。

 午前の釣果は10枚。型は悪く7キロに満たない。しかし当日の状況および自分の力量を考えれば 十分に満足な釣果だ。紫煙さんは確か4枚だったと思う。聞けば後ろの鈴木貴行さんは34枚。順調 に釣っている気配は感じていたが、そこまで釣っていたとは思わなかった。流石だ。

 2号桟橋の奥で両グルをしていた林さんに様子を聞いたところ、午前の釣果は11枚。ただし9時 以降はほとんど釣れていないと言う。朝方は良いペースで釣れたが、9時頃から急にアタリがなくな ったと言う。それを聞いて両グルに換えるのは諦める事にした。底を続けようかとも思ったが、ペース を上げられる見込みはまったくない。となると短竿のセットか両ダンゴか・・・。

 桟橋に4人揃って弁当を食べる。陽気も良く、ほっとするひとときだ。
 お互いの釣果を報告し合うと、水嶼さんと飯田さんは共に5枚。鈴木さんは9枚。どうやら今年も みなの足を引っ張らずに済んだようだ。
 私と同じく底の両ダンゴをやった水嶼さんが不調だったのは意外だ。試釣でも底を重点的にやり、 比較的釣果が安定していたのだが。やはり当日の底は不調で、私は好ポイントを得たおかげでポツポ ツ拾えただけのようだ。

 チームメイトと談笑しながらも、午後の釣りをどうするか迷っていた。陽気が良いから自分の好き な深宙の両ダンゴをやるか。しかし青山さんでさえダンゴで苦戦されてるそうだから、感嘆のセッ トで拾い釣りをすべきか・・・。

 釣り座に戻ると大急ぎで18尺をしまい、9尺を継いだ。深宙用の仕掛けを付け、浮子は花春の ムク。両ダンゴをやる事にした。陽気が良く、おそらく水温も上昇していたはずだ。もしダンゴを やらずに釣れなかった場合、後で後悔する事になる。後悔だけはしたくはないので、それで両ダン ゴをやる事にした。

 エサはワンパターンのブレンドとし、練らずにボソ気味とする。11時45分の再開の合図と共 に、それを両バリに大きめに付けて振り込む。
 1投目と2投目はすんなり浮子が馴染み、すぐに切った。3投目もすんなり馴染み、トップは沈 没したが、水中で更に沈んだように見えた。アタリとは思わなかったがシャっと竿を上げるとググ っとした手応えで800g級の良型が上がって来た。「なんだ。ダンゴで行けるじゃないか」嬉しかった。

 だが後が続かなかった。たまたま食い気のあるへらがタナにいて釣れたようだ。盛期のように、 浮子が肩でつっかえるような動きが出ない。止めてズンという理想的なアタリはもちろんない。
 だがアタリはなかなか出ないまでも、浮子の馴染みがだんだん悪くなってきた。どうやらへらは 寄ってはいるらしい。エサに手水を打ち、少し練りを加える。それで浮子の馴染みは改善されたが アタリには至らない。更に手水を打つとまた馴染まなくなる。そこで験しにハリスを短くした。そ れまで自分としては定番の40×50cmだったが、30×40cmとした。
 どうやらそれが良かったらしい。毎回とは行かないが止めが入ったり、馴染み直後のチクアタリ が出るようになった。私の最も好きなパターンだ。

 それでポツポツ拾えるようになったが、良いペースとは言えなかった。型も最初の1枚を除 き良くない。セットにすればもっと楽に釣れるのではないか。そんな気がして大急ぎで感嘆を練っ た。
 仕掛けと浮子を浅ダナ用に換え、バラケを作る時間は惜しいのでダンゴをそのままバラケとし、 40cmと長めにセットした下バリに感嘆を付けて振り込む。好ポイントだけにすぐにサワリぐらいは 出るだろう・・・。
 1投目、2投目、3投目・・・。馴染み切りを数回続けたが浮子はウンでもなくスンでもない。 通常ならバラケをいじるべきだろうが時間がない。わずか数投でセットを諦め、元の両ダンゴに 戻す事にした。
 手早くやったが時間をロスしたのは間違いない。結果論だが、ダンゴで通すべきだった。

 終了10分前のアナウンス。計量器の表示は18。こうなれば後2枚釣りたい。10分あれば 届くかもしれない。
 そう思って焦ったのがいけなかったのか、終了間際まで釣れなかった。最後の秒読みが始まり、 残り10秒でエサを打つ。反則すれすれだ。浮子が立つや否やに終了の合図。「竿を上げてください」
 その時私の浮子は肩でもまれていた。「もしかすると・・・」と期待しつつエイヤと竿を上げる とググっとした手応えで上がりベラが来た。500g級の小型だったが、とても嬉しかった。
 結果は、水嶼さん8枚、鈴木さん12枚、飯田さん13枚、私19枚の計52枚。35.61kg で53組中の36位だった。前回は41位だったから5位上がった事になる。まずまずだ。

 大会終了後、買ったばかりの閃光G21尺を出し、エサは昼食前に作って雑巾を被せておいた グルテン四季を使ってタナ2本の両グルをやった。意外な事に3時間も放置していたグルテンが とても良い感じで、更に意外な事に1投目からサワリが出た。
 いつの間にか集まられた林さん、Yoshidaさん、イワサキさん、マルトさん、垣添君らと談笑し つつ、両グルの釣りを教わりながらポツポツと新べらが釣れた。
 2時半からの1時間で実に7枚、しかも新ベラばかりが釣れた。「朝からこれをやれば・・・」 とも思ったが、タラレバを言ってもはじまらない。

 適度な緊張感の中、最後の最後まで釣りを楽しんだ一日だった。

【データ】
①竿: 18尺 タナ:底 浮子:雫音17号(B約13cm)
 ミチイト: 1.0号
 ハリス: 上下 0.4号 40cm×46cm
 針: 上下 バラサ5号
 エサ: ダンゴの底・夏 1 + 同・冬 1 + スイミー 1 + マッハ 1 + 水 1.5 (両ダンゴ)
 釣果: 10枚

②竿: 9尺 タナ:天々 浮子:花春宙用ムク13号(B8cm)
 ミチイト: 0.8号
 ハリス: 上下 0.4号 40cm×50cm → 30cm×40cm
 針: 上下 バラサ5号
 エサ: ダンゴの底・夏 0.25 + グルバラ 2 + マッハ 3 + 水 1.5 + 魔法の粉 少々(両ダンゴ)
 釣果: 9枚

③竿: 21尺 タナ:2本 浮子:雫音17号(B約13cm)
 ミチイト: 1.0号
 ハリス: 上下 0.4号 40cm×50cm
 針: 上下 バラサ5号
 エサ: グルテン四季 1強 + 水 1弱 (3時間放置)(両グルテン)
 釣果: 7枚

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