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【実釣編その2】
2005年2月18日(金)、椎の木湖フライデーオープン。
前回の【実釣編その1】から2年も間を空けてしまってすみません。
昨日ですが、椎の木湖のフライデーオープンで段底をやり、終了1時間前の午後1時ま
では1位。その後失速して終了の2時には3位に落ちてしまいましたが、私の段底経験の
中でも最も良い釣りが出来、かつ反省点もあったので、皆さんにお伝えする要素が多いと
判断し、昨日の釣りの模様を【実釣編その2】としてお伝え致します。
椎の木湖に6時に到着(営業開始は6時半)。入場料を払って整理券をもらうと97
番。いつものフライデーオープンに比べてやや少ないか。
間もなく入場開始となり、目指すは2号桟橋北向きの中央。前の週に渡り桟橋の2席手前
の235番に入り、まずまずの釣りで池の3位となったので235番を目指すが、先着者が
いて断念。隣の234番が空いていたが、わざわざ隣り合って座って人災を招くのもどうか
と思うし、隣の人もいやがるであろう。実は1月のフライデーオープンでは2号の奧でそれ
をやり、人災のためだけかどうかは不明だが良い釣りが出来なかった。
先着者と1席空ける形で231番へ座った。水深表示は5.0mで235番と同じ。先週と同じ
竿と仕掛けで底取りをするとわずかに1cmほど浅いだけだった。水深のトンボにエサ落ちの
目盛を合わせてジャスト下バリトントン。竿と仕掛けは下記の通り。
竿:16尺(閃光)
ウキ:花春・底用ムク16号 竹足・グラスムク B14cm・全長30cm
(エサ落ちは全11目盛中10目出し)
ミチイト:0.8号 ハリス:上0.4号、下0.3号 10×90cm
(下ハリス90cmは穂先の余り加減から。80cmで良いと思う)
ハリ:上サスケ6号、下ウドン3号。
今日のテーマはバラケ。
今までバラケの配合は変えずに来たが、このところ釣果に満足できない事が多く、いつも同
行している友人で、私とほとんど同じセッティングで段底をやる人に差を付けられる事がしば
しばあった。その友人であり段底のライバルでもある人が最近採用したのがマルキューの「粒
戦」だった。世間の評判が良いので私が勧めたのだが、私自身はまだ使った事がなく、
友人の感想でも良さそうなので私も使う事にした。
先週、粒戦を0.5カップに水1.25カップを入れ、しばらく放置していつものブレンドを足して
みた。すると従来のバラケよりボソが強く、まるめるのにとても苦労をした。冷えて手がかじか
むのでなおさらだった。やっとまるめてハリに付けても振り込みの時にポトリと落ちたり、逆に
ウキがなじむと全く戻って来なかったりでイライラのしどうしだった。
次とその次の釣行では、若干のネバリを出してエサをまるめやすくしようと思い、ダンゴの
底(夏)を0.5カップに水0.25カップを加えてみた。それで確かにネバリが出てずっとまるめや
すくはなったのだが、ウキの戻りが更に悪くなった。手水で軟らかくしてハリにラフ気味に付け
るが、うまく振り込めないかウキがなじまず。少ししっかりと付けるとウキがなじんだまま戻ら
ない。二日間試したがそれらの接点が見つからず満足できなかった。当然ながら釣果も満足でき
るものではなかった。
念のため説明しますが、私が目指すバラケの理想は、ウキがしっかりとなじみ、かつ速やかに
戻るエサ。タナまで持たせないとウワズリを誘発するのでウキはしっかりなじむ必要があり、
バラケが抜けてからのアタリを待つので速やかにウキが戻らないと釣りのペースが良くならない。
また、さそってバラケを落とす事はウワズリの原因になると考えるので極力自然に落ちるの
を待ちます。
そもそもダンゴの底(夏)を使わなかったのはそのネバリが強すぎるためで、その事を再認識
する結果となった。
そこで昨日はダンゴの底(夏)を使うのを止め、代わりに水を多めにした。つまり、最初の粒
戦を使った時にボソが強くてまとまりが悪かったのは水が少なかったから、と考えた。昨日のバ
ラケの配合は下記の通り。
粒戦 0.5 + スイミー 1 + 水 1.5 + 新B 2 + マッハ 1
先週、初めて粒戦を使った時との違いは水が0.25カップ増えた事と、ほとんど水に戻さずに他
の麩と混ぜた事。
出来上がりはかなり軟らかいタッチとなり、先週のボソよりは遙かにまるめやすいもののそ〜っと振り
込まないとポトリと落ちそうな軟らかさ。ウドンを切る間にバラケだけで2投ほど打ったが、
やはり振り込むのがやっとでウキはほとんどなじまない。
これではウワズリを招くのは必至なので、新Bをパラパラと掛けていくらかバラケを締める。
そしてクワセのウドンを付けて1投目。今度はしっかりとウキがなじみ、ほぼトップの全てが
水没し、少しするとす〜っとエサ落ちまで戻る。やや戻りが早過ぎる感じではあるが、一応はな
じんだので良しとした。
戻ったウキをそのまま見ているといきなりチクッと一目盛入り、もちろん合わせたがカラ
だった。乗ってもおかしくないアタリで乗らなかったのは残念だが、1投目から良い動きをす
る事は悪い事ではない。早くも「今日は行けるかもしれない」という予感がした。
続く2投目でムズッというアタリで1枚目をゲット。そして5連続でヒットという申し分のな
いスタートを切れた。型はせいぜいが700g台で中には500g台と決して良くはないが、ウドンの
段底ではいつも型が悪いので気にならない。
やや右に流れがあり、流れるとアタリが出ない事が分かって来た。バラケが落ちてからサソイ
ながらウキを左に運んでやると、正面やや左でアタリが出る事が分かった。今日の「ヒットポイ
ント」は正面やや左と判断。それにしても私のヒットポイントは大抵が正面のやや左なのはなぜ
なんだろう。もしかすると目に問題があって、ウキが右にあると微妙な動きを捉えられないのだ
ろうか・・・。
ヒットポイントも分かりバッチリと思っていたが、徐々にアタリが遠くなっていった。ただし
ム〜というアタリが時々出て、そういう場合はスレか大型が多く、普通はスレが圧倒的だが昨日
はなぜか大型が来て、早くもキロオーバーが2枚ほど上がった。今までになかった事だが、たま
たま新ベラの居着きの場だったのかもしれない。
8時頃に支配人が様子を見に来たが、その時点で10枚ちょっとで7キロを越えていた。支配
人によると池のダントツで2位以下は3キロ台とのこと。気が早すぎるとは思ったが、念願の初
優勝を意識した。しかしアタリが遠くなりつつある事が気に入らない。それを支配人に言うと
「焦らずじっくり釣れば?」とのこと。釣りをやらない支配人にしては的確なアドバイスだった。
池全体を見渡してもほとんど竿が立たず、その状況ではポツポツペースで十分と思った。遅れ
て来て斜め後ろに入った同じ会の浅ダナの名手も調子が上がらないと言う。
しかしポツポツペースが次第にポツ〜リ、ポツ〜リとどんどん悪くなって行った。そしてハリ
スの絡みが頻発するようになり、バラケへの反応も強すぎる。そしてあたってもスレばかり。
そうなって初めて気付くとは我ながら情けないが、へらをうわずらせてしまったらしい。確か
に早くバラケを抜こうとして手水で軟らかくしていた。きちんとウキがなじまない事も多かった。
初めはそれでも釣れたので気付くのが遅れたが、いつしかひどいウワズリを招いたようだ。
時刻は11時頃。釣果は30枚20キロ前後だったと思う。その時点ではまだ池のト
ップであると通り掛かりの人が教えてくれたが、正直もう終わったと思った。ペースががた落ち
であり、自然にへらが上調子になって段底がパンクする事は良くある。出だしが良かっただけに
残念だが、今日はこれまでだろうと思った。
と言っても諦めたわけではない。最後まで出来る限りの事はしようと思った。まずはバラケ
の手直し。明らかに柔らか過ぎであり、それでいて少しイヤなネバリも出ていた。そこでまず
は新Bを2つかみほど振り掛け、次に粒戦をパラパラと掛ける。水を手びしゃくで2回ほど掛
け、練らないように気を付けて混ぜる。何となく作り立てのタッチに近い気がした。
それを少していねいにハリに付けるとウキはしっかりと沈没。そのまましばらくは戻って来
ないが気長に待つ事にした。そしてバラケが落ちたら時々サソイを入れアタリを待つ。サワ
リがあれば更に待つが、サワリがほとんど出ないためエサを打ち返す。そんな事を辛抱強く続
けていった。
その間、ズラシ幅も変えてみた。打ち始めからずっと下バリトントンだったが、1cm切
りから3cmずらしまでを試してみた。しかしどれでもアタリは出ず、トントンがいくらかサ
ワリがあり、あたる感じがしたのでトントンに戻す。
しばらく辛抱しているとバラケが落ちてからのサワリが戻って来た。だが期待してウキを
見るがなかなか決めのアタリが出ない。さわる割に決めアタリが遅い時はずらし過ぎ、という
私の経験則があるが、昨日はトントンのためそれはないはずだ。念のため1cm切ったタナに
してみるが、案の定カラツンが出るだけだ。逆に1cmずらしてみる。すると今度は見事なほ
どにウキが動かない。
元のトントンに戻すがなかなか食いアタリが出ない。その内、ややトップが深なじみした。
トントンの場合、エサ落ち目盛の赤の上の緑がチラチラするのが普通だが、その時は緑は完全
に沈み、その上の黄色がチラチラしていた。ハリスが絡むと更にその上の赤がチラチラする
ので、微妙だがハリスが絡んだのではないはずだ。朝の内はその場合はハリスが斜めに張って
いると思い、すぐにさそって修正していたが、それをせずに見ているとムズッと小さく押さえ、
合わせるとへらが乗った。
次投もそのポイントへウキを移動させるとやはりやや深くトップがなじみ、突然ムッと押さ
えた。ヒットポイントの中の更にピンポイントを探り得たようだ。
実は底取りの時に正面やや左に少しだけ深い所があるらしい事は気付いていた。トップの目
盛で言えばわずか半目盛ほどだが。どうやらそこへウドンが行くとアタリが出るらしい。おそ
らくトントンより半目盛切ったタナが良いのだろう。しかしそれを試すのは危険だ。とにかく
そのピンポイントにウキを立たせればアタリが出るのだから、それに集中する事にした。
と言っても自分でも半信半疑だったので、他のポイントでもアタリを待ったが、やはり他の
ポイントでは食いアタリが出ない。
確信を持ってからはピンポントで狙った。少し風が出て来て流れが出ると、竿掛けを風上に
向けるなどし、恰好は悪いがピンポイントにウキを立たせる事に専念した。
それからは自分で言うのも何だが怒濤の釣り込みだ。ウワズリは恐いのでバラケはしっかり
入れるようにしたが、それでも時間10枚ペースで釣れたと思う。1時を過ぎたあたりで47
枚34キロ弱を記録した。普段の土日なら3時までの釣果としても十分にトップが狙える数字
だ。頭の中を「優勝」の文字がヒラヒラ舞う。
ところが急に風が出て水面がキラキラ光りだした。当然ながら流れも出る。ピンポイントにウ
キを置くのは不可能であり、一目盛入るか入らないかのアタリを見極めるのも無理。時々明確な
アタリが出て合わせるが、ことごとくスレ。なんとか3枚釣って50枚の大台に乗せたかったが
それもかなわず終了の2時を迎えた。
それでも逃げ切って優勝したのでは、との甘い期待があったのだが、すぐ近くの236番の
人に30g差で負けた事を知りガッカリ。しかももう1人にも抜かれて3位に転落していた。
公表された参加者は195人と、フライデーオープンにしては少なめだった。それが私には災い
したのかもしれない。
しかし3位は過去最高であり、手に抱え切れない程の賞品をいただき家族に良い土産が出来た。
そして何よりもおそらくは段底で一番良いペースで釣れたのは嬉しかった。
すっかり釣行記になってしまいましたが、おさらいの意味で段底の要点を下に記します。裏技
のようなものもありますが、ぜひ参考にしてください。
・ウキは小さめ、トップは細め
(個人的にはムクが絶対だと思っています)
・タナは1cm切りから3cmずらしの間
(活性が高い日はずらし気味が良く、低い時はトントンか切り気味が良い)
・バラケはしっかり入れて自然に抜く
(作り方、エサ付けが難しいが大事)
・下ハリスはサワリやアタリが出るまで長くする
(ただし80cm以上は意味がないと思う)
・聞き合わせとサソイを上手に使う
(特に厳寒期は微妙なアタリを取るので必須テクと言ってよい)
・その日、その時のヒットポイントを探す
(見つかるとは限らないが見つかればラッキー)
・ヘラはウドンを食っていると信じる
(アタリが無いのはへらが食わないのではなくウキに伝わらない、と考える)
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