■淳和天皇の離宮跡〜雲林院跡の発掘 |
平安時代初期の淳和天皇の離宮、「雲林院(紫野院)」と見られる池や建物の遺構が見つかりました。場所は、京都市北区紫野雲林院町で、早くからこの地に雲林院関連の遺構が埋もれている可能性が指摘されていました。今回の発掘調査は、マンション建設にともなう事前調査で、京都府京都文化博物館によって調査がなされています。 雲林院 雲林院は、9世紀前半、淳和天皇(在位823〜833)が紫野に造営した離宮です。はじめは「紫野院」と称し、832年「雲林亭」と改称されました。その後仁明天皇の皇子常康親王に伝領され、雲林院と呼ばれるようになりました。
今回の発掘調査は、マンション建設に伴う事前調査として実施されました。9世紀代を中心とする、苑地跡、掘建柱建物、井戸、土器溜まりなどの遺構が検出されました。 |
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