■洛西ニュータウン古墳めぐり
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福西遺跡公園

福西遺跡公園

 京都の西郊にひろがる洛西ニュータウンは、大型店舗や高層団地が並び、京都市中心部へのベッドタウンとして開発されました。あまり意識されていませんが、住宅地の中に古墳が埋もれています。『京都市遺跡地図』(京都市文化観光局)や『京都市内遺跡立会調査概報 平成3年度』(京都市文化観光局)に掲載されている分布図を片手に歩いてみてはいかがでしょう。

福西古墳群

 福西古墳群とは、6世紀末から7世紀前半に築造された古墳時代後期の群集墳です。現在までに20数基が確認されていますが、すでに破壊されているものが多いです。上の写真は、ニュータウン造成時に発掘調査された2基の古墳を補強し、公園用地(福西遺跡公園)にして保存されているものです
 ラン2は、10年前から洛西ニュータウンに隣接する桂坂という住宅地に住んでいます。下の3枚続きの写真は、福西4号墳の変遷を撮ったものです。10年前に移り住んだ当時、福西古墳群を探索して写真に残していました。4号墳は、左の写真のように、竹藪の中にありました。それがいつか竹藪が切り倒され開発がはじまりました。材木が伐採されると、上段が削られ石室がむき出しになった姿が現れました。その後、幸いなことに京都生協が建ち、そのガレージの一郭に、現状保存されています。

福西4号墳の変遷

福西4号墳の変遷

 下の左写真はアパートの新築工事の際、石室の一部が発見されたものです。現在は写真のように、アパートの裏に石室が見えるという奇妙な光景になっています。
 右の写真は果樹園の中の盛り土が古墳であるという光景です。分布図を見ながらでないと、絶対に気がつきません。

福西22号墳   福西23号墳
左 福西22号墳   右 福西23号墳



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