私が使っている「発泡玉蛍光マーカー」の発泡スチロール球は、直径10mmのものです。

手芸店で手に入る発泡スチロール球は、小さい方では直径12mmか13mm程度のものが一般的なようです。
私は直径20mmも持っていますが、大きすぎて、とてもマーカーには使えません。
・・・なぜ、直径20mmではマーカーには使えないのか?というと、浮力が大きすぎるからです。・・・「浮力?」
では、マーカー(発泡スチロール球)の大きさの違いは、どのくらいの浮力の違いになるのか?
■マーカーの浮力
中学の理科の話ですが、「浮力は、その物体がおしのけた体積分の液体の重さに等しい」という法則があります。
アルキメデス先生の原理ですね。
つまり、固形タイプのマーカーにアタリがあり、魚に引き込まれて、マーカーが完全に水没した瞬間の浮力は、
マーカーの体積と等しい水の重量(と同じだけの力)ということになります。
言い換えると、「マーカーの最大浮力は、マーカーの体積と同じ水の重量」ということになります。
今度は中学の算数の話になりますが、球の体積Vは、円周率をπ、球の半径をr とした場合、
V=(4/3)πr3
という式によって求められます。 代表的なサイズ(直径)の発泡スチロール球の体積は、下表のようになります。
| スチロール球の 直径d(mm) |
体積(mm3) |
10mm球を1とした時の体積比率 |
| 5 |
65 |
0.13 |
| 10 |
524 |
1.00 |
| 12 |
905 |
1.73 |
| 13 |
1,150 |
2.20 |
| 15 |
1,767 |
3.38 |
| 20 |
4,189 |
8.00 |
ここで、注目したいのは、表の右列 「10mm球を1とした時の体積比率」です。
当たり前ですが、体積は3乗なので、直径の比の3乗の比になります。
例① 20mm球は、10mm球の8倍(2の3乗)の体積(浮力)があります。
例② 10mm球を2個(2倍)にしても、13mm球1個の体積(浮力)の方が大きい。
という感じです。
浮力は、体積に比例するということですから、
球形でない市販のカプセル型インジケーター(マーカー)でも、サイズがS・M・Lなどとありますが、
長さの比ではなく、体積の比に注意が必要 ということになります。
■レッドワイヤーの重さ
私が通常、ウェイテッドフライに巻き込んでいるのは、レッドワイヤー(LEAD
WIRE=鉛線)です。
マーカー釣り等の場合、ウェイテッドのニンフパターンに多く使用しています。

・・・では、レッドワイヤーの重さって、どのくらいなのか?
このレッドワイヤー(鉛線)は、NO.3です。

表示のNO.3の後ろにある(0.025)はインチ換算の線径(直径)を示しています。
1inch=25.4mm。したがって、直径は、25.4mm×0.025=0.635mm
ちなみに、各サイズのレッドワイヤーの直径は、下表のようになります。
| NO.表示 |
インチ表示 |
直径d(mm) |
| |
0.010 |
0.254 |
| NO.1 |
0.015 |
0.381 |
| |
0.020 |
0.508 |
| NO.3 |
0.025 |
0.635 |
| NO.5 |
0.030 |
0.762 |
| |
0.035 |
0.889 |
※NO.1、NO.3、NO.5以外のNO.表示については、使ったことがないので知りません。
断面積は、π×d2/4 =
π×0.6352/4 = 0.317mm2
例えば、長さ1cm=10mm当たりの体積は、0.317mm2 ×
10mm = 3.17mm3
鉛の比重は11.34(0.01134g/mm3)ですから、
長さ10mmの重さは、0.01134g/mm3×3.17mm3=0.036g
となります。
ちなみに、このレッドワイヤー1巻きの重量は、・・・
この巻きは、片側46mmあり、1周して92mm、それが27巻きしてありましたので、
0.317mm2 × 92mm × 27巻 = 787mm3
0.01134g/mm3 × 787mm3 = 8.9g
となり、約 9gとなります。
(実際に精密ハカリで計量したところ、パッケージと糸巻きを含めて、約9.5gでした。)
■マーカーの浮力とウェイトのバランス
マーカーが小さかったり、巻き込むウェイト(オモリ)の量が多すぎたりすると、
フライの重さにマーカーの浮力が負けて、沈んでしまいます。
では、マーカーの浮力に合ったレッドワイヤーの量(長さ)はどのくらいなのか?
10mm球の体積が、524mm3ということは、水(比重=1→
0.001g/mm3)に沈めた場合、
524mm3 × 0.001g/mm3=0.524g
の浮力があることになります。
この浮力に相当するレッドワイヤー(NO.3)の長さは、
0.524g /
0.036g=14.56(cm)となります。
ということで、「フライにレッドワイヤー(NO.3)を14.6cm以上巻き込むと、10mm球のマーカーは沈んでしまう」ことになります。
※ マーカーの軸(ソリッドトップ)やフライのフック、ビーズヘッドなどの重量は除外しています。
また、発泡スチロール球そのものの自重はほとんどありませんので、無視しています。
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わしじゃ、毛鉤じじいじゃ。
つーことで、わしの、この「人生は浮いたり沈んだり」理論によるとだな、(おいおい、アルキメデスの原理じゃねえのか!)
「レッドワイヤーNO.3が 7cmくらいで、10mm球のマーカーは半分沈む」っちゅう計算になる。(半分にしただけだろっ)
さっそく、実験じゃ。(実験やるんかいっ!)

(7cmのレッドワイヤーNO.3を二つ折にして、吊るす。)
かっかっか、どうじゃ、10mm球が半分沈んどるじゃろ。実験は成功じゃ。
「クルマが車検なので、今日は"歩きです"。」 てか。
(そりゃ、アルキデスだろっ! ふざけてるのか、マジメなのか、わからんヤツだなっ。)
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魚が感じるマーカーの存在は、浮力のみではなく、
引き込んだ時の水の抵抗(形状抵抗など)も考える必要があります。
つまり、球形がいいか、カプセル型がいいか、それとも・・・という話ですが、
クルマのデザインと空気抵抗の話と同じで、非常に難しい話になってしまい、
とても、中学レベルの理科や算数では解析できないので、ここでは省略します。
まあ、簡単に考えるなら、前面投影面積の比になると思います。
(直径が2倍なら、4倍の抵抗という感じではないでしょうか)
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このコンテンツはHP訪問者の方からいただいた質問メールをヒントに作成しました。
例によって、独断的な考えですので、科学的にあっているかどうかわかりません。(おいおいっ)
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