| おしえて№1014 投稿者 はっちゃん | |
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「合衆国」という呼称は中国人が考えたものである。 なぜ、中国人はUnited Statesを「合衆」と訳したのかを考えてみたい。 各国の国名や行政区画をどう漢字で表示するかは昔から頭を悩ませた問題だったろう。 日本語の場合はカタカタがあるので、面倒ならばカタカナ表記してしまえばいいのだが、 中国語の場合はそうはいかない。何か適当な訳語を見つけなければならない。 中国は歴史的に見て、いろいろな行政区画があった。 現在でも使われているものは、省、市、県、郷、鎮、村、街などである。州という行政区画は唐代に使われた。 当時は自治権をもったかなり大きな地区を指したらしい。 現在では広州、杭州、蘇州など、都市の名前として残っているが、州という言葉自体には意味を持たない。 より大きな単位としては、「国」「邦」「洲」がある。国は昔は「越国」「呉国」のようにそれぞれ王権国家を表したが、秦の統一後は「和国」というように国名につけるようになった。「邦」は「国」よりは若干大きな概念で、「本邦」などの言い方で使われた。具体的に行政区画で使われることは無かった。「洲」は島や大陸を表し、亜洲(アジア)、非洲(アフリカ)、欧洲(ヨーロッパ)のように使われた。 中国が19世紀になって欧米諸国と触れるようになったが、欧州では王制が廃止され共和国になっていたが、旧来の諸侯国の概念が残り、それが、イギリスのCounty、フランスのProvince、ドイツのLandのように行政区画になっていた。 中国では清代に「省」という行政区画が確立されていたので、これらも「省」と訳してしまえばよかったのだが、「州」を使った。 それは、「省」が単なる人為的な地域割りをあらわすのに対し、「州」は自治権を持った地域の意味があったため、あえて「州」を選択したのだと考えられる。 さて、問題のアメリカだ。アメリカは建国以来、単一の民主国家であり、諸国連合ではない。 Stateはその意味では人為的に作られた地域区分でもあるので、中国の概念では「省」が最も近い。 イリノイ省、カリフォルニア省でもよかったのだ。 しかし、中国は「州」を選んだ。 これはアメリカ人からStateがかなり自治権を持った独立した行政体であることを聞いたからだろう。 その意味で「州」の方がふさわしいと感じたに違いない。 しかし、なぜ、「United States of America」と国名になると「合衆国」の表示に変わったかである。 Unitedの中国語として最も一般的なのは「連合」である。 United Nationsは国際連合と訳されているようにである。 アメリカ以上に各州の自治権が強いドイツの場合、 正式の国名はFederal Republic Germanyだがドイツ「連邦」共和国と訳されている。 「連邦」とは自治権を持った国または地域の連合体である。 ちなみに、アメリカも国全体を指すときは、United StatesではなくFederalという用語を使う。 Federal Government(連邦政府)やあの有名なFBIもFederal Beareau of Intelligence (連邦捜査局と訳される)はなじみがある言葉だろう。 従って、アメリカも本来ならばFederal Republic of America(アメリカ連邦共和国)とでもすべきだったのだ。 アメリカが「United States of America」という名称を選んだのにはそれなりの理由があるが、それは必ずしも自治州(State)を連合させた国という意味ではなかったのだろう。旧ヨーロッパのような専制的な国の集合体ではなく、「人民」による自治を持った行政区の集合体という意味を込めたのだろう。 中国人は、外国語を中国語に置き換えるとき単純な置き換えはしない。 必ず意味を考えて、最もそれに近い概念の中国語を当てる。 その意味で、「連邦」も「合州」も適当ではなく、「合衆国」という新しい言葉を生み出したのだと思う。 うーん、なんと上手い訳であることか。 ただし、現代の中国では「合衆国」という言い方はまったく用いられず、全て「美国」だ。 合衆国のいわれ以外に、ちょっとうんちくを。 外国の国名を漢字で表記するが、これは中国で既に漢字表記されていたものが日本に入ってきたものと、日本が考案したものを中国や韓国でも使うようになったものがある。もちろん、それぞれが独自に考案して別々に使っているものも多い。 アメリカについてはいつ頃、日本や中国で認識されるようになったかは分からないが、 ペリーが日本に来て開港を迫ったときに結んだ1854年の神奈川条約の正式名称は「日本国米利堅合衆国和親条約」である。 「米利堅合衆国」という呼称は既に中国南部で使われていたらしい。 当時既にアメリカの国名はUnited States of Americaだったが、中国人はStatesの概念が理解できなかったのかもしれない。 現在ではStateを「州」と訳しているが、一般には「国」の意味であり、「国が沢山集まって一つの国を作る」ことは理解するのが難しい。特に中国では難しい。だから、「人が沢山集まっている国」と捉えたのは自然だろう。 ちなみに。「米利堅」は広東語ではほぼ「アメリカ」になる。北京語では「メイリージャン」と発音される。 日本でも江戸末期から明治初期までは「米利堅」が使われていたが、「亜米利加」が使われるようになった。 省略形では「亜」は「亜細亜」を連想するので、次の音の「米」が取られ「米国」となった。 中国でもしばらくは「米利堅」または「米国」が使われていたが、1900年の義和団事件でアメリカが中国を助けた(と思わせた)ことに感謝し、北京語で「米国」(メイグオ)と同じ発音である「美国」(メイグオ)が使われるようになった。(私はこの話を高校の世界史の授業で聞いたが、現代の中国人に聞いても知らない人が多いのに驚いた。真偽の程は分からない。) 現在、台湾や香港では「美利堅合衆国」がアメリカの正式名称として使われている。 中国では「美国」以外には使われているのを見たことが無い。 韓国は日本と中国の影響を受け「亜美利加」または「美国」を使用している。 話は変わるが、合衆国はアメリカだけではない。 メキシコも正式名称は「メキシコ合衆国」である。日本の大使館もそうなっている。 スペイン語表示はEstados Unidos Mexicanosでアメリカのスペイン語表記Estados Unidos Americanosと全く同じなのだが、英語の正式表示はUnited Mexican Statesとなっている。 アメリカ人は自分の国のことを普通には「United States」または単に「States」と呼ぶのでその混乱を避けるためだろう。 多分、アメリカが「使うな」と言ったのだろうが。 Stateを州と訳すことを嫌ったらしいです。 ハワイは戦後「State」に格上げになったらしくそれまでは連邦政府直轄地だったそうです。 「州」は自治権を持たない地方を意味するそうでStateの訳語としてはふさわしくないらしい。 オーストラリアを豪州と呼ぶのは植民地時代の名残だそうです 合衆国とは、単に日本的な言い方であり、江戸時代の偉い人がそう読んだことに始まるそうです。 多分、開国直後だと思いますが、当時、王も皇帝もなく、民衆が一堂に会して行う国はなかったようで、 これを、合衆であると (略) さらに詳しくは下記URLでチェックして下さい。 参考URL:なかだよしゆきのおきらくライフ 日本語の本 http://www2s.biglobe.ne.jp/~nakada-e/book.a.japanese.htm 州の集まり以前にアメリカはいろんな国の人たちの集合体を考えられます。 ネイティブアメリカン、ヨーロッパ、アフリカなどですね。 ですから人が集まるとそれを称して「皆の衆」になるわけですから合衆国でいいわけです。 (これって面白回答だろうな〜?) |
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