おしえて№350 投稿者 こーちゃんのねこさん
 ヘリコプターが滑走離着陸を実施する際に、接地時に対地速度30kt以下でなければならないのは何故ですか?
ダンナインさん

 30kt.という数値に覚えが無いのですが、だいたいヘリというものは、速度が速くなってくるにしたがい、左右のバランスをとり難くなるのです。水平飛行中の平面図を想像してください。ロータの回転方向で、前進側と後退側に、左右に分かれますね? 前進側のロータはヘリ自体の飛行速度がプラスに合成されて揚力が増え、後退側はマイナスに合成されて揚力が減ります。通常の飛行状態ではロータのピッチを左右で自動調整して水平を保つのですが、着陸操作のような微妙なシーンでは、出来ればこのオート・ピッチ・コントロールがほとんど作動していない状態で操縦の応答性を鋭敏にしておきたい、というのが、フライト・マニュアルで「30kt.以下」を謳っている理由だと思います。

浜ちゃん

 滑走装置(車輪とか、そりとか)の設計性能に安全係数をかけて決められたものと思われます。

くろぅさん

 固定翼機は滑走しないと離着陸できないので、こまかな理由が見つかるのですが、回転翼機はもともとが垂直離着陸を目的としたものなので滑走についてはなかなか理由が見つかりませんでしたね。もっとも、この滑走旋回練習は地上ではされるようですが。
 回転翼機の滑走離着陸ですから、着陸装置はタイヤまたはフロートだと思いますが、この疑問は通常の滑走路への着陸として回答します。接地時の対地速度ということですから、着陸の場合だと思います。ここには着陸進入角度のことが書かれていませんが、もともとホバリングが可能ですから、30ノットというのは失速に対する設定ではなく、接地時の機体の安定と着陸装置への衝撃荷重からの保護が目的だと思います。
 固定翼機も同様ですが、機体が地面に近づくと地面効果が現れます。回転翼機の場合はメインローターの直径の高さから影響が出るといわれます。これは機体を浮かせようとする力です。また機体の不安定要素としては横風、追い風などの影響です。また着陸進入には機首をあげて進入してきます。
 固定翼機の場合、ここで尻もち事故につながる危険性のために速度設定もされているのですが、回転翼機にもあてはまると思います。ただし、航空法には着陸進入速度の定めはありますが、接地速度については特別の定めはされていないようです。

 これらは民間用の考え方で、軍事用としては摘要されない部分が多いようです。たとえば、NH90などは進入角12°で の着陸、速度90km/h以上(ノットだと約48ノット)での滑走着陸が可能です。

Tsuneさん

 ヘリコプターは、垂直離着陸できるのが最大の特徴です。ですから、滑走着陸となると、車輪などの設計上、自ずと限界が出てくると思います。そのため、あまり速い速度での滑走着陸は出来ないのだと思います。

とっちんさん

 ヘリコプターは本来、垂直に離着陸するよう設計?された物ですから「足」が弱いんです。骨折するとリハビリが大変です。

 この疑問については、かなり前に投稿してもらっていたものです。その時点では「ちょっと難しすぎてダメかな?」という理由でオクラ入りしてました。でも、ここのところの皆さんの凄さに期待して掲載させて頂きましたのですが、やっぱりいらっしゃるものですね〜お見事というしかありません。(^▽^)/
正答者の方々( 4名)です。ありがとうございます。
ダンナインさん・浜ちゃん・くろぅさん・Tsuneさん・とっちんさん★

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