おしえて№446 投稿者 はっしーさん
 「地」って漢字なんですけど、「チ」と読みますよね。
「地震」のときは「ジシン」ですよね?「チ」が濁って「ヂ」じゃないの?

乱気流さん

  「現代仮名遣い」(昭和61年7月1日内閣訓令・告示第1号)によれば、「地震」の「地」は「じ」で「じしん」と表記します。国語辞典でも、「じ」の項目は有っても、「ぢ」は有りませんね。「現代仮名遣い」の中で、例外的に「ぢ」を用いて書く場合として、同音の連呼によって生じた「ぢ」の例に「ちぢみ(縮み)」を、二語の連合によって生じた「ぢ」の例に「はなぢ(鼻血)」「そこぢから(底力)」「いれぢえ(入知恵)」等を列記した上で「世界中せかいじゅう」「一日中いちにちじゅう」等は「ぢ」でも良いとして、最後の[注意]で「じめん地面」「ぬのじ布地」等は漢字の音読みで元々濁っているものであって、「同音連呼」「二語連合」のいずれにもあたらず、「じ」を用いて書くことが謳われています。 尚、「地」の読みは「ち」<漢音>、「じ(ぢ)」<呉音>の二通り有りますが、日本に最初に漢字が伝来したのは中国南部呉地方からで<呉音>が流入し、後に中国北部長安から<漢音>を導入してそれが日本での正式な音読みとなり定着普及した流れが有ります。一般的には<漢音>が清音、<呉音>が濁音の傾向が強い様子で、<漢音>が一番正式な読みとされ、<呉音>は仏教用語に用いられ、<唐音>は特に禅宗の用語に用いられている様子です。

[現代仮名遣いで「地震」はなぜヂシンではないのか] 97.6.4-7FAQ
URL: 「目についたことば」http://kuzan.f-edu.fukui-u.ac.jp/menicuita/9706.htm
くろぅさん

  たしかにそうしたいですよね。ところが、この「ぢしん」という表記は旧仮名遣いなんです。以前の質問でもどこかで回答しましたが、現在使われているものは「現代かなづかい」といわれるもので、ある意味「当用漢字」とセットになって制定されたものなんです。この現代かなづかいは第11回国語審議会によって審議され当用漢字表とともに昭和21年11月16日、内閣訓令・告示により同時に公布されました。以来、「ぢしん」は「じしん」になったのです。
のんきさん

  地のつく単語で「じ」と書くものに地面、布地などありますし、漢字表記がない「少しづつ」や「少しずつ」のように平仮名なのにどちらも使われている字もありますね(現代人は「ずつ」と表記するのが多いはず)。でも現代仮名遣いには「ぢ」から始まる言葉は存在しないはずだし、地震の読みは「じしん」で市民権を得ています。漢字の読みと表記では切り離して考えていいんじゃないでしょうか。でもヒサヤ大黒堂さんの場合「ぢ」でなければいけないし「痔」も「ぢ」と書かないと、なんか間抜けですよね。
かみっちさん

  ただ、音読みが2種類あるだけです。もちろん、「チ」と「ジ」です。外にも、特殊な読みを含めてもこういうものは結構あります。たとえば、「体裁」は「タイサイ」ではなく「テイサイ」だったりなど。
Tsuneさん

  これは、対象の漢字が先頭に有るか無いかの違いだと思います。先頭の場合には、例のように「ぢ」ではなく、「じ」になります。なぜなら、地という字”単体”を辞書でひくと読み方として、「ち」と「じ」が有るのです。それで後につく漢字により、「ち」と読んだり、「じ」と読んだりします。「地方」の場合、「じほう」ではなく、「ちほう」と読みます。また、先頭以外に付く場合の読み方は、これとは全く違って、その漢字そのものが持つ「読み方」により、「ち」ならば「じ」でなく「ぢ」になります。たとえば、「鼻血」の場合、「はなじ」ではなく、「はなぢ」になります。これは、「血」単体の読み方は、「ち」であり、「ぢ」あるいは、「じ」の読み方は有りません。続き言葉の読み方として濁点がつくのです。したがって、「はなち」や「はなじ」ではなく、「はなぢ」が正解ということになるのです。同様に缶詰も、「かんずめ」ではなく「かんづめ」なのです。このあたりは、コンピュータや、ワープロの日本語変換入力の際に考慮しないと目的の字が出ません。(缶詰を表示したいときに「かんずめ」と入力しても「缶詰」には変換されません。)
そくらちゃん

  昔は「ち」にも濁点がついており、これも存在していました。考えられるのは、ヘボン式のロ−マ字が普及したことにより、表意(意味を表すものとしての言葉)文字から表音(意味を音で表す言葉)文字に比重が移り、次第に「ち」に濁点ではなく「し」に濁点に統一されていったのではないでしょうか。これについては、全く自信がありませんが、同じような例としては、中国の漢字が、面倒でないよう略字になっていきました。それと同じく、文部省で読み方の統一性が論議をされ、子ども達が混乱をしないように配慮した結果なのではないでしょうか。パソコンで「ち」に濁点をふれ、と言われても、すぐには思い浮かびませんよね。
596さん

  字が続く場合は同じ字を使うのです。これはたぶん国語審議会という政府の機関が決めたことです。つづ と すず の他に、 ちぢ と しじ も同じようにします。
ノラさん

  ・地は「ち」または「じ」とよみます。生地、地で行く、地面、地神、地唄舞、地べた…など「じ」も多いです。
・最近の地震ニュース:富士山の低周波地震が過去最大級で発生しているそうです。
よりかさん

  地は教育漢字で「ち」、常用漢字で「じ」と読みます。だから「じしん」でいいんじゃないかな〜。また旺文社 漢和辞典には(ぢしん)ともかいてありました。
てるりんさん

  「大辞林」にはこう載ってます。 「ぢ」 「ち」の濁音の仮名。現代共通語では「じ」と発音上の区別はなく、硬口蓋破擦音(または硬口蓋摩擦音)の有声子音と前舌の狭母音とから成る音節。現代仮名遣いでは、この音節の仮名として、一般には「じ」が用いられるが、二語の連合による連濁(「はなぢ(鼻血)」「みぢか(身近)」など)と一語中の同音の連呼(「ちぢみ(縮)」「ちぢれる(縮れる)」など)の場合には「ぢ」を用いる。〔「ぢ」は、清音「ち」に対する濁音の仮名として、中世末期までは「じ」とは別々の音を表していたが、江戸時代に入り、両者の発音上の区別は失われた。もっとも、方言には、現在でも「じ」「ぢ」を区別する地方がある〕
 乱気流さんにご紹介していただいたURL(2番目)に現代仮名遣いの基本となることが書いていたので抜粋させていただきますね。
★,。・:*:・゜☆★,。・:*:・゜☆★,。・:*:・゜☆★,。・:*:・゜☆
「地」は「チ」だから「ヂ」で書こう、と定めると、この辺りの扱いがとても大変になります。「直ジカに」はチョクだからヂだ、とか、ズサンのズは「杜」であって「杜」にはトの音があるからヅと書かねばならん、とか、「頭痛」はトウだからヅだ、などなど、いちいち考えなければ書けなくなります。考えて書けるのはまだよくて、「住」などは呉音ジュウは知っていても漢音がチュウなのかシュウなのか殆ど知られていません(常用漢字の音訓表にもはいっていませんし、小さな漢和辞典では載せていないようです)。「主シュ」「柱チュウ」のように、諧声符で判断することも出来ません(出来たとしてもなんと大変なことでしょう)。
 現代仮名遣いの基本は表音であり、歴史的仮名遣いのような背後の知識をなるべく避けたい、というのが目的であるはずです。こうした目的を考えると、「地」を「ヂ」と書くようにすると、書き手に漢字音の知識を要求することになってしまい、現代仮名遣いの趣旨から外れてしまうことになるわけです。漢字音ではありませんが、「むずかしい」も、「むつかしい」という語形を併用する地域では「むづかしい」と書きたくなる、とかいうことはあります。しかしこれも現代仮名遣いの考えでは、ムツカシイと発音するときは「むつかしい」と書き、ムズカシイと発音するときは、ムツカシイとは無関係に「むずかしい」と書こう、というわけです。
★,。・:*:・゜☆★,。・:*:・゜☆★,。・:*:・゜☆★,。・:*:・゜☆
う〜ん。要するに意味を考えないで、こう読んでね!ということなのかな?
正答者の方々( 11名)です。ありがとうございます。
Tsuneさん・乱気流さん・くろぅさん・のんきさん・かみっちさん・そくらちゃん・596さん・ノラさん・よりかさん・yutaさん・てるりんさん

[ホームへ]