おしえて№468 投稿者 樹璃さん
  「ゐ」や「ゑ」などの日本独特のひらがなは、
なぜ「ゐ→い」「ゑ→え」に変化してしまったのでしょうか?
みかつうさん

  変化というか、簡素化ですね。 五十音を思い浮かべてください。最後のわ行は「わ」だけですよね。昔これは、WA、WI、WU、WE、WOと表記されていたもので、それが「わゐうゑお」だったわけですね。戦後に日本語かなづかいの近代化か何かで簡素化されて、現在に至るのです。
そくらちゃん

 ゐとゑは、その昔、わゐうゑをの行にあるひらがなでした。
 しかし、あいうえおの「いとえ」と比べ、発音も意味も大きく変わらないことから、文部省の方で、削除していったのでしょう。言葉も生き物で、時代とともに変わるものだ、と言えるでしょう。
 また、これの逆の例として、「おとを」が何故しぶとく残っているかを考えれば、もっとすっきり理解できると思いますが、この場合、発音は同じですが、「本を読む」、を「本お読む」とは書けません。このとき、「を」は格助詞として文法上、表現しなければ 意味が通じないのです。このため、「を」はしっかり残っているのだ、ということです。「としゑ」さんを「としえ」さんと書いても、今はとしえさん自体も不快感を示さなくなっているでしょうし、そのことで意味が違ってくるということもないでしょう。  しかし、丸谷才一氏のように、日本の言葉の伝統を守るべきで、文部省が削ったと言っても、存在価値のある美しい言葉、として今もしっかり表現されている方も多くいます。
のんさん

  その昔。「ゐ」「ゑ」という音は、「い」「え」とはちゃんと区別されて発音されていました。それぞれに存在理由があったのです。そう、だから変化したというわけではなく、日本人が「ゐ」「ゑ」の発音を使い分けなくなったため現在では失われつつある音なのです。例えば酒造メーカーの『サントリー』は「ウイスキー」を「ウヰスキー」と表記しています。発音が違うのです。


のんきさん

  現代仮名遣いは、昭和21年11月16日に内閣により告示され、第33号細則第1項では「ゐ、ゑ、を」はそれぞれ「い、え、お」と書く。ただし助詞の「を」を除く。と明確に記しています。その後昭和61年7月1日、第33号が廃止され、内閣告示第1号で新たに現代仮名遣いを告示(官報掲載)していますが、ここでは歴史的仮名遣いを尊重すると謳っています。
 でも40年もの間、歴史的仮名遣いを使わずにきた日本国民、マスコミなどが今さら歴史的仮名遣いを取り入れるはずもなく、どんどん忘れ去られ現在に至るわけです。だから現在「ゐ、ゑ」は使用してもいいことになっているけど、使う人は少ないっていうことじゃないでしょうか。

 余談ですが、60年前、森有礼(明治初期、外交・政治・教育などの各面で新政府の枢要な地位を歴任し、後世の思想に多大の影響を与えた人物)が英語を国語に採用しようとしたしたらしいです。このとき実現していたら日本の文化はもっと発達していたのかな?とちょっぴり残念な気もするんですが。
昭和21年内閣告示第33号 http://www.asahi-net.or.jp/~lf4a-okjm/genkan21.htm
昭和61年内閣告示第1号http://www.asahi-net.or.jp/~lf4a-okjm/genkan61.htm
TAKEさん

  日本語の仮名というのはそれそのものが漢字を元にした略字、崩し字です。その昔万葉仮名というのがありまして、漢字の音を当てて日本語を書き表していましたが、漢字というのは画数が多くて書きにくいので自然発生的に漢字を略したり崩して書くようになりました。今のひらがなはそれが丁度良いと皆が思う所まで崩されたものが定着したものです。 そして戦後の常用漢字などの改訂時にいくつかの仮名文字も統合されたのです。ご質問の仮名などはそれに当たります
くろぅさん

  これは以前の疑問No.446でお答えしている内容と同じになります。No.446から持ってきます。ちょっとアレンジします。現在使われている「い」「え」は「現代かなづかい」といわれるもので、第11回国語審議会によって審議され当用漢字表とともに昭和21年11月16日、内閣訓令・告示により同時に公布されました。このときからゐはいにゑはえに統一されました。カタカナもいっしょです。
Tsuneさん

  大辞林によると、
 ゐ: (1)五十音図ワ行第二段の仮名。現在は「い」と発音上区別がなく、現代仮名遣いではこの仮名を用いない。しかし、歴史的仮名遣いでは「い」と区別して用いる。 (2)平仮名「ゐ」は「為」の草体。片仮名「ヰ」は「井」の全画の変形。〔「ゐ」は古くは「い」と発音上区別があったが、のち、両者は発音上の区別がなくなった〕  ゑ: (1)五十音図ワ行第四段の仮名。現在は「え」と発音上区別がなく、現代仮名遣いではこの仮名を用いない。しかし、歴史的仮名遣いでは「え」と区別して用いる。 (2)平仮名「ゑ」は「恵」の草体。片仮名「ヱ」も「恵」の草体からの変形かという。〔「ゑ」は古くは「え」と発音上区別があったが、のち、両者は発音上の区別がなくなった〕
 ということで、言葉は生きており、昔は、ワ行の二段、四段の発音がア行の二段、四段と区別されていたものが、現在では区別されることが無くなり、ア行の二段、四段と同じ発音になってしまい、結果として表記も必要なくなったということです。

Yutakaさん

  確かな情報ではないのですが、僕の聞いた話だと「ゐ」が変化してしまったのは「ぬ」と読む人が多発した為らしいです。「ゑ」もやはり「るん」と読んでしまう人が多いらしいからです。
yutaさん

  現在も残っています。しかし、ややこしいので使われず、「い」や「え」で統一されていますが、残っていることは残っています。使われていないだけです。
 ワ行に未だに存在しているということなのですね。これは意外な結末という気がしました。それにしても、昭和61年に歴史的仮名遣いを尊重するという意味で復活しているというのに結局使われていないというところがミソですね。
 やっぱり言葉というのは政策などお構いなしの「生き物」だという証明なのかもしれませんね。
正答者の方々( 11名)です。ありがとうございます。
みかつうさん・そくらちゃん・のんさん・TAKEさん・くろぅさん・Tsuneさん・Yutakaさん・yutaさん・テツヤさん・てるりんさん・のんきさん

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