おしえて№542 投稿者 bassanさん
 一年の始まりは1月ですが、日本は学校の始まりは4月だし、アメリカでは学校の始まりは10月だったりします。なんでこんなに始まりの月が何種類もあるのでしょうか?
のんきさん

  日本も元々は諸外国と同じように9月新学期と定められていました。以下は転載です。封建制度が終末したのちの明治政府は新学期は9月から、と定めた。そして大学生は徴兵から除外される特典が与えられ、勉学にいそしみ国に尽くす期待が持たれていた。当時の制度では一般の学校は9月が新学期、翌年の4月が士官学校等軍関係学校の新学期だったのである。
 
この特典によって、優秀な学生の殆どが9月に一般の学校へ入学してしまい、翌4月に入学する軍関係学校への入学希望者の質が落ちてしまった。それに危惧を感じた軍部は文部行政に圧力をかけ、軍と同時期に全ての学校が新学期を向かえるようになったのである。この制度の変更は敗戦後も継続され、現在に至る。
(リンク切れ)

乱気流さん

  日本では、元々中国漢時代に由来する「立春年初」を採用していましたが、明治6年国際化の流れの中で太陽暦が採用されたことで、旧暦と新暦が併存する形になり、又明治の近代化の中で制度化された会計年度の導入により、当初は年初自体に紆余曲折が有ったものの会計年度(4〜3月)が定着し、社会システムが会計年度に連動する事になって、暦年初との乖離が進み4月・9月に二分されていた高等教育機関等の入学も4月入学が制度化されるに至りました。 中国の前漢時代には、日照時間が最も短くなる日「冬至」を一陽来復で「年初」とする考え方が有ったものの、漢時代には最も寒くなる日「立春」を「年初」と定めるに至り日本でも導入されました。

 西洋では「春分」の頃を「年初」とする考え方が古くから有り、古代ローマ初のロムルス暦、当初のヌマ暦までは3月年頭と考えられていた様子が伺えますが、ヌマ暦の改革で現在の1・2月が加わり、紀元前46年ユリウス暦の採用に伴ってカエサルが1月を年初とする旨を正式に定めた事が、1月年初起源とされています。
 外国の会計年度を比較すると暦年の1〜12月を採用しているのが、中国、大韓民国、フランス・ドイツ・イタリア・ロシア等、4〜3月がイギリス・インド・イスラエル等、7〜6月がオーストラリア・スウェーデン等、10〜9月がアメリカで、又学年度を比較するとオーストラリアが1〜12月、大韓民国・ブラジルが3〜2月、ドイツが8〜7月、アメリカ・ロシアが9〜5月又は6月、イギリス・フランス・中国が9〜7月であり、暦年・会計年度・学年度の関係は各国バラバラで特定の法則が有るとも言えず、強いて言えば学年度で夏季休暇期間が考慮されている国もある様子が伺えるだけで、会計年度でも嘗ての植民地だった事に起因するかもと言える程度で、資料数は少ないですが、結論としては各国固有の歴史的・宗教的・季節的・グレゴリオ暦の採用時期等に影響されてそれぞれの分野毎に年度が決定されていったとしか言えない様子です。

 敢えて私見を述べれば北半球の春分・秋分の頃は非常に過ごしやすい季節だから4月又は9月が入学時期に最適と考えられ、結果的に日本では4月に落ち着きましたが、欧米では牧畜出産期・小麦収穫時期に当たる春から夏が農繁期となるため、9月に落ち着いた可能性は有るかもしれません。
 尚、会計年度・学年度と違い、米穀年度11〜10月、麦年度7〜6月、大豆年度10〜9月等と日本でも物資年度が決められていて、生産と収穫に直結した年度が採用されている事から季節が反映されているので分かり易い年度も有ります。 下記の新聞社サイトで4月入学の沿革が説明されています。
参考URL:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/nandemo/list/20000828.htm
毎日新聞
http://www.mainichi.co.jp/eye/yoroku/200004/02.html
南日本新聞
http://www.minaminippon.co.jp/2000syasetu/2000/sya000401.htm
matsumotoさん

  半分以上推論も入りますが、 1月を年の始まりとするのは、西洋では冬至の前後を年の境目としており、太陰暦から太陽暦に変わった時に切りのいい日を1月1日とした。
 また東洋では立春の前後の月齢の1日を年の始まりとし、それが旧正月となった。日本の学校・公官庁等で4月を始まりとするのは、昔は農業、特に稲作が経済の中心だったので、米作りの準備を始める4月ごろを年度の始まりとした。また4月は日本では桜の季節で、人生の門出としてふさわしい時期であるとして定着した。西洋で9月に学校が始まるのは、昔の子供たちは春から夏の間は農作業等を手伝い、秋から冬にかけて学校に通ったことから来ていると思います。また近年では長い夏休みの後で区切りが良いということで9月を始まりとしているようです。
くろぅさん

  その国の風土や歴史的事情から学校の始業年度はさまざまです。欧米タイプ?の10月や東南アジアの1月や2月、そして日本は4月です。
 日本の場合、学校教育法施行令44条で明確に4月1日から3月31日までと規定されていますが、そのいきさつを調べてみると日本の近代化の歴史が見えて来ます。簡単に書きますが、明治政府になってまず学制が敷かれました。それまでの藩校や寺子屋を廃止して政府が管理する教育システムの構築に着手したわけです。この学制は後の教育令を経て、さまざまな関連法令の施行、廃止を繰り返しやっと明治二十三年の小学校令にたどりつきます。ここで初めて学校教育のシステムが地方自治制度の整備と関連し、結びついた感があります。それまではまちまちであった教育制度もここで完全に統一されたのではないでしょうか。
 この時期の4月に地方自治法が施行されているので、4月始業が従来半慣例であったとしてもここで定着したような気がします。学校教育は小学校を基礎として力を入れたものでしたがこの明治23年の小学校令は、地方自治体と小学校の関係および府県知事・郡長・市町村長との職務権限を明確に定めています。この法令はその後の小学校制度の基本となり、その理念は昭和十六年の国民学校令まで続きます。戦時を経て、戦後の教育改革に続きますが、もともと最初の日本の学制は欧米のそれを模範にして起草されたものです。日本の諸法令も同じようなものです。民法はフランス、刑法はドイツ、国際法は英米法にその根拠を見ることができます。
Tsuneさん

   まず日本での年度の始まりが1月ではないのは、ただでさえあわただしい正月に、年度変わりを避けるため、他の月になり、それがちょうど桜の咲く、暖かくなり始めの4月になっていったのだと思います。一方、アメリカでは、3ヶ月近い夏休みがあるそうで、これを区切りとして新年度が始まるため、秋口の10月が年度始めになっております。
 他に、日本でも特殊な年度がありまして、「冷凍年度」というものがあります。これは、冷蔵庫や冷凍庫、エアコンといった、冷却機関連の属する年度でして、2001冷凍年度は、昨年2000年の10月1日から始まり、2001年の9月30日で終わります。生産台数や、売上金額も、この冷凍年度で計算されます。
てるりんさん

  桜の咲く季節に入学って日本人の美学でしょう。他国が4月に始めないのは、「5月病」「夏休みボケ」対策です。
さやさん

  その土地にあった季節だと思います。 日本だけでもそうゆう違いはありますよね。 東北では夏休み、7月の終わり頃におわっちゃう学校がほとんどです。 それが普通だと思ってたのにいとこが(ちなみに横浜)8月もまだヤスミだっていっててι そのぐらいの違いですv
超な兄貴さん

  はじまりは駿台で・・・ (何も思い付きませんでした・・・)
mamuさん

  思い立ったら吉日。
 のんきさんの紹介してくれたHPはかなりハードなところですね(リンク切れ)。国際的視野に立って考えれば9月入学が良いということでしょうか?しかし、これだけ社会が4月を基準に回っているところに強引な変更は相当な痛みを残すような気もします。教育ビジネス的には美味しい話なのでしょうが...
正答者の方々です。本当にありがとうございました。
のんきさん・Tsuneさん・乱気流さん・matsumotoさん・くろぅさん・てるりんさん・さやさん・生茶さん・ながこさん・超な兄貴さん★・mamuさん★

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