おたんこなすの『おたんこ』の意味は?

おしえて№612 投稿者 がりんこさん
 「おたんこなす」の「おたんこ」って一体何ですか。
よりかさん

  説その1
 「おたんこなす」もとは「おたんちん」という語が変化して「おたんこなす」になったらしい。
 「おたんちん」とはそもそも江戸の新吉原(要は遊廓街)での言葉で、遊女達が嫌な客のことをこう呼んでいたという。
 おたん=御短 ちん(珍)=こなす(小茄子) って意味らしい。
 よーするに下ネタです。


 説その2
 
「おたんこなす」は「出来そこないの茄子」から来ているそうです。
 って事は、「おたんこ」は「出来そこない」になるわけです。

のんきさん博識マーク

  もとは「おたんちん」という語が変化して「おたんこなす」になったようです。
 「おたんちん」は、江戸の新吉原で嫌な客をこのように呼んだらしく、要するに廓の言葉だったのです。では、「おたんちん」は何処から来ているのか。「大言海」によれば、ボタモチヅラ(牡丹餅面)の転か、とあります。  もう一つ、説があって、これは「ちん」は愛称で、「〜ちゃん」とか、「〜やん」と同じもの。
(よたろーのほーむぺーじろーhttp://homepage1.nifty.com/yotarou/gogenro2.htmlより)

 では、なぜ「なす」と結びついたかですが、これは何の根拠もなく単なる私の想像なのですが、ナスは昔は、多食すると婦人病になるとか、秋ナスは種子が少ないから嫁には食わすなとか、色のぼけたナスを「ボケナス」とか呼ばれ、いい使われ方をしていないことが多いので、おたんちんに嫌われ者のナスがくっつき、人をののしっていう言葉が完成したのではないかと思います。
 
 ちなみに「ナス」の語源は、「為す」という説があります。ナスは瓜科の植物ですが、ウリの花は無駄花(咲いても実のならない花)があるけど、ナスの花にはそれがない、つまりナスの花は実をなすということです。
 
 でも、ナスにも「一富士、ニ鷹、三なすび」と、いい意味で使われることもありますね。でも、なぜ三番目にナスがくるか知っていますか?それはね、徳川家康が、三保の松原で、ナスの早場ものを見て、値段を聞いて驚き、「駿河で高いものといったら富士山と鷹山(愛鷹山)のみと思っていたら、ナスもずいぶん高いものだ。」と言った事に由来するそうです。
乱気流さん

  「おたんこなす」は、間抜け・頓馬(とんま)などを意味する人を罵る言葉で、広辞苑等では「おたんちん」と同義語とされていますが、例えば『「方言」なるほど雑学/三浦竜著(三笠書房・知的生きかた文庫)』でも千葉・埼玉の方言とあるように、何れも関西では殆ど遣わない表現のようです。類似語「ぽけなす(惚け茄子)」ならば関西でも遣うことが有ります。

 「おたんこなす」をWEB検索しますと、本来は「出来損ないの茄子」を指すことから、単純に「おたんこ=出来損ない」と説明するもの、或いは「おたんこなす」は「おたんちん」から変化した言葉で、遊郭では嫌な客を「おたんちん」と言うと説明した上で、ボタモチヅラ(牡丹餅面)からの転訛(『大言海』)、又は「ちん」は「〜ちゃん」とか「〜やん」と同じで、オタフク(お多福)を関西では「おたやん」と言うから、これと同義かと解説するサイトも有ります。又、「おたんちん」が遊郭言葉であることから「おたん=お短」と「ちん」は・・・と下世話な解釈サイトも有るようです。

休み休み言うHP/あい問答
http://www.sky.sannet.ne.jp/karesoba/i/01/imd_mo26.html

 「おたやん」は「お多福」の語の後半分を略して、それに「やん(さん)」を付けたもので、少なくとも関西方面では夏祭り等の囃子唄には「おたやんこけても 鼻打たん でぼちん打っても 鼻打たん」等が残っていたり、愛媛県松山市の伊予豆比古之命神社(通称:椿さん)の祭りには昔ながらの「おたやん飴(お多福の絵柄の金太郎飴)」が今でも売られている事から、関西方面では愛嬌も含んだ「おたやん」の語は根強く残っているようです。

 又、京都の花街では嘗て「おたやん」と言えば「芸妓と花代なしで遊ぶことを意味し、お多福には鼻がないから転じて花なしの意」と洒落ていて、ここでの「おたやん」は男性に対して遣われているようです。以上のとおり関西方面では「お多福」をヤンワリまったりと「おたやん」と称していたのが、歯切れの良い江戸っ子等関東方面では似合わないことから、「おたやん」が「おたんちん」「おたんこなす」に転訛したって事ではないでしょうか。

 「ちん」は「ちゃん(さん)」で説明できますが、「惚け茄子」同様「なす」部分の疑問は残るものの、日本で千二百年の歴史を持つ「茄子」ですから広く親しまれ、膨らみ具合からお多福にも通じる部分も有り、或いは嘗て「お多福茄子」が存在したのかも知れません。何て言ったら嘘っぽいですが、亀戸大根が以前「お多福大根」と呼ばれた事からも余地は有るかも・・・
参考URL:Umeのページ
http://www2.netwave.or.jp/~ume77/ima_omotteirukoto.html
kyo-maiko
http://kazuo3.hoops.ne.jp/kotoba.html
亀戸・升本 masumoto foods
http://www.masumoto.co.jp/unchiku.html
財団法人・禅文化研究所
http://www.zenbunka.or.jp/08rensai/zenbunka/yodan/yodan05.htm
ベリーさん

  あらっ、私のこと、お呼びになったかしら?おたんこなすって…。(笑)
 そうそう、これはちょっと工夫して「おたん」と「こなす」に分けてみてね。

 「おたん」=「お短」で、これには、短いっていう意味もあるんだけど、その他にも「つたない、劣っている」っていう意味もあるの。…で、残りが「小ナス」。これは文字どおり、ちっちゃいナス。
 相手をちょっとこばかにして言うのに、この単語が小気味良く使えちゃったってわけ。 短くって、足りないっちゅうの、お前なんてべろべろべぇ〜んだ!って感じかな?それじゃ嫌!

 やっぱり「おたんこ」と「なす」に分けて!って言うのなら、こんな説はどう?単純だけど、「おたんこ=御団子」から来たっていうもの。だんごみたいに小さくって丸くなっちゃったっていう意味で使われるのよ。
 徐々におだんごなすが変化して、「おたんこなす」になってしまったってわけ。

 どっちの説も適当だから、好きな方で納得してみてね。 それじゃ、ばいびぃ〜んっ!
さやさん

 人を罵る言葉「おたんこなす!」が由来 オタンコナスの由来は炭坑の近くでナスを育てていたら炭坑の灰をかぶって売り物にならなくなった。「お炭坑茄子」の始まりである。以来、役に立たないもの等の例えをが「オタンコナス」となったのである。
「民名書房刊 ナスがなる」より・・・・ 『ぷよぷよ』を思い出しますなぁ・・・。
Tsuneさん

  「おたんこなす」は「出来そこないの茄子」から来ているそうです。ということは、「おたんこ」は「出来そこない」 という説と「おたんちん」という語が変化して「おたんこなす」になったらしい。という説とがあります。 更に、「おたんこなす」と「おたんちん」二つの言葉は[おたん]と[こなす]、[おたん]と[ちん]に分かれると考えられる。[おたん]が共通いうことで、こなすは、「小ナス」だろうという説もありました。
詳細は各URLを参照してください。
勉強さしてもらいます!
http://www2.justnet.ne.jp/~y-kawamura/gimon5/newgimon/7gatu/210.htm
休み休み言うHP
http://www.sky.sannet.ne.jp/karesoba/i/01/imd_mo26.html
(その他、上記のんきさんと同じURLを紹介していただきました。)

ガウリィさん

  かつてアイヌの人々が好んで食べた茄子の種類に「オタンコ」という名のなすがあり剃りが語源みたいです。
参考URL:鮒志田良のお笑い富良野方言辞典
http://www.furano.ne.jp/saladhouse/html/dictio.html
そくらちゃん

  これは、正解が難しそうな問題でした。ですから、類推、想像をまじえた回答であることを先にお断りしておきます。
 最初に言われたのが「おたんこなす」なのか「おたんちん」なのか、どうもはっきりしません。

 「おたんちん」の方が早い、という説もあるようです。 どうやら、吉原という江戸時代の一大風俗営業エリアから発生した言葉らしく、「いけすかんお客さん」、そこで働く女性に「いやな客」と思われる類のひとを「おたんちん」と呼んだらしいのです。
 しかし、吉原は、日本全国からの寄り集まりで成り立っていた、とすると、「おたっこ」とか「おたん」などの方言のような言葉が既にあったような気もするのです。そこに 「ちん」がついたか「なす」がついたかは、いたって「ちん=珍」な疑問です。

 ぼけなす、という言葉もあり、ここから、「おたんこなす」への合併があったかも知れません。
 そのうち、「おたんこなす」はいい加減な、とか、味の抜けた=間抜けとか、という意味が定着し、「なす」をつけたまま、流通していったようです。
keyさん

  当回答は当サイトの主旨に反する内容であると判断した場合、掲載しなくて結構です。 え〜っと。しもネタになってしまいます。(爆)「おたんこなす」は「おたんちん」が変化した言葉のようです。
 「おたんちん」とは、江戸の新吉原(要は遊廓街)での言葉で、遊女達が嫌な客のことをこう呼んでいたと言います。男性のシンボル「おち○ち○」が短いことを「短珍棒(たんちんぼう)」と呼び、丁寧に「御」を付け、言葉が長くなるので、「棒」を省略して「御短珍(おたんちん)」になったのではないかということです。つまり「短小野朗」のことを指します。 「おたんこなす」は「御短」と「小茄子」に分けます。「おち○ち○」を「小茄子」に喩えて「おたんこなす」という言葉が完成したようです。

ハ〜「小茄子」か〜..。

すなふさんな日記かもしれない
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Icho/3437/diary0104.html
(その他上記、乱気流さんと同じURLを紹介していただきました。)

ゆびさん

  私の予想・・ 「おたんこ」の由来_ おたんこの たん は、単純のたん。で女の人だったので最後に子。語頭の「お」は、このままでは相手をバカにしすぎなので、少しの思いやりの気持ちをあらわしたもので、敬語の一種である「お」をつけたもの。つまり漢字で書くと{御単子}になるのです。
mamuさん

  なすびのタンコブ
がりんこさんからの感想メールです。

 目からうろこな事がわかってうれしいです。下ネタ系からきてるなんて、聞いてみなけらば想像もつきませんでした。KEYさんの答えが一番納得しやすいというか、気に入ったんですが、正月の夢番付(?)のことまで答えてくれたということで、のんきさんを選びました。 また利用させてもらうと思いますが、よろしくお願いします。
 これも意外に語源が分かっているようで分からないという感じでしょうか?それにしてもナスというのも、いろいろな語源に登場しますね。
正答者の方々です。本当にありがとうございました。
よりかさん・のんきさん・のんきさん・のんきさん・乱気流さん・ベリーさん・さやさん・そくらちゃん・Tsuneさん・keyさん・matsumotoさん・ゆびさん・ガウリィさん・mamuさん★

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