おしえて№676 投稿者 くろぅさん
 サメの数えかた
 日本海にシュモクザメがたくさん集結して大迷惑をかけておりますが、この報道を見聞きして、ふと疑問に思ったことがあります。それはサメの数えかたです。同じNHKのニュース原稿なのに、頭と匹の両方を使っているのです。おそらく放送規定で定められているのではなかろうかと思うのですが、どちらが正しい使い方で、どのような使い分けがされているのかを知りたいと思います。
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のんきさん

魚の数を表す単位は複雑で、商取引上の慣用として使われていることが多く、特に決まりはないようです。それに丸ごと生(なま)で売る場合と、調理して売る場合では、数え方が変化しますね。魚を切り身にした場合、マグロでは2つに中骨で分けると1つを「片身」と言い、さらに背と腹に分けた固まりを「一節」、この一節をブロックで切り分けると「一たき」、短冊に身を削ぐと「ひとさく・ひとへぎ」と言うそうです。最近では魚がそのままの形で流通することはなくなっているので、魚には種類によって独特の数え方があるのにこれからはどんどん薄れていくのでしょう。
またニュースで読む場合、日本テレビ系列では、「よりわかりやすい方の助数詞を使う」ことになっているそうです。
では、魚類の数え方を次のようにまとめましたのでご覧ください。

(五十音順)
数え方 読 み 種    類 備   考
オリ .
クシ ウナギ 本、枚ともいう
コク ニシン、鮭 .
条又は筋 スジ しらうお、サヨリなどの繊細な魚 20条まとめると1樗蒲(ちょぼ)
トウ 鯨、イルカなどの哺乳類 .
杯又は盃 ハイ イカ、タコなどの軟体動物。かに 広い意味で貝類とされた
ハツ カマス .
匹、尾 ヒキ、ビ 尾びれのついた魚すべて .
ホン 鮪、ブリ、カジキ、鰹、鮫、 大型魚
マイ ヒラメ、カレイ、アジ、エイ .
バイ 貝類 .
レン スルメや干した魚を10枚束ねて .


Tsuneさん

 大辞林によると、 頭:助数詞。牛・馬など大きな動物を数えるのに用いる。「象一—」 匹:助数詞。獣・鳥・魚・虫などを数えるのに用いる。「二—の小犬」「金魚五—」〔(1)古くは馬・牛など、獣類について用いたが、のち次第に小動物にもいうようになった。(2)上にくる語によっては「びき」「ぴき」となる〕 ということで、サメを大きな動物ととらえるかどうかで、どちらでも良いことになります。

 ちなみに調べているときに助数詞の上にくる数字によって、助数詞自体の発音がどのように変わるのかという非常に興味深いページを発見しましたので、参考に紹介しておきます。
参考URL: http://www.bl.mmtr.or.jp/~idu230/his/kyouzai/kabetu/josusi.htm

追加情報です。
 NHKに直接電話して聞いてみました。
 その結果、意外にも、放送規定にはそういう細かい部分までは採用されていないようで、匹、頭の両方を用いているとの事でした。
 ちょっといいかげんな印象を受けました。
乱気流さん

 助数詞は数えられる事物の性質や形状によって使い分けられますが、通信社・新聞では鳥類を「羽」としているようですが、「NHKことばハンドブック」では鳥類を「羽」とするも、小型の鳥は「匹」としているようです。

 実際に幼鳥が「匹」と表現される場合もあることを思えば、口語にも配慮した結果と言えそうです。動物一般は「匹」ですが、大型の動物に限っては「頭」を用いるも、新聞では数種類の異なる動物を一括して用いる時には「匹」を使うとしているようです。とは言っても、現実の用例はもっと複雑なようです。

 新聞では大型、小型を問わず「警察犬・盲導犬・麻薬探知犬・救助犬等」には「頭」を用い、「ペット犬・野犬」では「匹」を用いる傾向が見られます。尚、NHKの番組では「奄美のクロウサギを600頭」と用いた実例もあるようで、またTBSの番組では「ジャンボタニシ1頭当たり数千個の卵を生む」の実例もあったようです。犬の「頭・匹」表現の差は有益・無益、親・疎に基づく区分とも思われ、ウサギやタニシの「頭」表現は、それを専門とする研究者の特殊表現とでも言うことに落ち着きそうです。

 下記上段URLでは、これらの助数詞に関して、人にとって有意(有益・脅威等)な存在である場合には「頭」で数えられ、それ以外では「匹」で数えられると考察されています。

 サメの場合には、人間を除く動物の数え方の総称としても又魚類の範疇という意味でも「匹」表現で問題ないと思いますが、クジラ・イルカ等と同様に「頭」が用いられることが一般的なようです。 成熟しても僅か15cmのツラナガコビトザメから全長18mに達するジンベイザメまで、全世界で約380種、日本近海で約120種存在するサメの約8割以上は2m以下ですが、人喰い鮫として恐れられると同時にアカシュモクザメでも3・5m、シロシュモクザメでは5mにも達することを思えば、少なくともシュモクザメは大型動物という意味でも要件は満たしているようです。

 「頭」「匹」両方の表現があったそうですが、それは同一番組・同一人物の発言なのでしょうか?ふつう原稿に基づく場合は統一されていると思います。但し、原稿がない時やアナウンサー、キャスターに原稿があっても現地リポーターに原稿がない時又は一般の話者が含まれたり複数者の対話形式などでは不統一が生じることは数多くあります。これらは知識・経験不足(地名ではよく有ります)による場合と、話者の対象動物に対する捉え方・考え方の違いによって差異が生じる場合とがあると思います。

 特に魚類であり大型動物でもあるサメの場合は、元々微妙な位置付けにあると思いますから、たとえ「頭」「匹」の使い分けに或る程度の基準はあるとしても、全ての状況を想定しているとは考え辛いですから、個々の事案では臨機応変に対処するしかない部分もあると考えられます。だとすれば単純に正誤を求めるには無理があると思います。
参考推奨URL:「ASAKO IIDA’s Home Page有生物を数える助数詞再考察」
http://www5b.biglobe.ne.jp/~aiida/jls99.html
「SHINGAKUSHA言葉・ことば・コトバ」
http://www.sing.co.jp/kotoba/koto05a.htm
ばくさん ←疑問投稿者からのご推薦です。

 動植物関係に強い父から仕込まれた知識ですが、専門家は、蝶であれ、ミミズであれ、鳥であれ、犬であれ、猫であれ、魚であれ、要するに、動物はすべて「頭」で呼ぶのが習わしのようです。

 大きさは関係ありません。世間一般では、虫のことを「1頭」などと表現すると、奇異に思われるかもしれませんが。
 しかし今回のシュモクザメ騒動は、「見つからなければよかったんじゃないかなぁ」と思っています。専門家によれば、人を襲うことはないそうですし、あんなちっちゃな鮫を捕獲してどうしようというのだろうか……海水浴場は大損害ですね。
くろぅさんからの感想メールです。

 専門家は動物はすべて「頭」で呼ぶのが習わしというのがくろぅの目を開いてくれました。うなづける内容です。
 シュモク鮫って、あのトンカチみたいな鮫ですよね。我が家の子供達は水族館で見たことのある、面白い形の鮫に興味シンシンでこのニュースを見るたびに大喜びしてます。あまり楽しいニュースじゃないのですが...
正答者の方々です。本当にありがとうございました。
ばくさん・ばくさん・ばくさん・乱気流さん・のんきさん・Tsuneさん

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